Выбрать главу

おお? シマダイだ!

シマダイって言うのはイシダイの若い魚だ。イシダイは割と釣り人泣かせと言うか憧れの魚でもあるので自身の成長を感じられる。

ここでシマダイが釣れるって事は近くの岩礁地帯に行くとイシダイが釣れるかな?

問題は釣り針かそこそこ強度が無いと噛み切られるだろうなぁ。

竿だけではなく釣り針も拘らねばならないかもしれない。

他にクロダイとウミタナゴが釣れる様だ。

ここの主は一体何が引っかかるか今から楽しみだ。

なんて感じに試行錯誤を繰り返していると。

絆さん』

ん? ああ、硝子? どうした?

硝子からチャットが飛んできたので応じる。

ちょっとこっちに来てくれませんか? 試したい事が見つかったので』

別に良いけど

お願いします。道なりに進んだ先です』

せっかく乗って来たのになー。

なんて思いながら釣り具を仕舞って皆が向かっている先に俺も続いて行くのだった。

やっほーお兄ちゃん。成果はどう?

呼ばれたからそんなに釣ってないけどシマダイが釣れたな

へーよくわかんないけど凄いね

よくわからんなら凄い言うな。

とにかく紡の挨拶を無視して硝子達に声を掛ける。

なんか仰々しいズラーっと横に並んでいる城壁が続き、その真ん中に入口らしき砦のある場所だ。

プレイヤーが一列になって並んでいる。

どうやらこの新大陸にある国はミカカゲと言うそうなのですが関所を通過しないといけないそうで

門番の話だとね。国内に入るには通行手形と言う名のビザ申請が必要なんだって、そのビザを取るとこの先に三日間だけ滞在出来て、期日を過ぎるとこの関所に戻されるらしいよ

期日を過ぎると一日程、申請期間が必要だそうでござる

そう。ビザ常識

滞在期間が決まっているね。微妙にリアルな設定のある国への来訪って事なのかな?

しかもここで発行したビザだけだと更に先の関所は通れないし、首都に行くのには日数も掛るから三日じゃまず辿りつけないみたい

ふーんで、それで俺を呼ぶのに何の理由がある訳?

ちょっとお兄ちゃん。こっちの受付のNPCに声を掛けて見てくれないかな?

砦内でズラーっと一列で並んでいる列とは別のガラガラの受付がある。

俺たちの後から来たプレイヤーがチョロッとその受付に話しかけるのだけど、なんかそそくさと長蛇の列の方へと行ってしまう。

俺はその受付の方へと向かう。

俺の前に並んでいる人がその受付に声を掛けると。

ようこそいらっしゃいました! ミカカゲ国へようこそこちら、貴族地位所有者用の受付でございます。一般の冒険者の方はあちらの冒険者窓口でお尋ねください

と、NPCが長蛇の列の方を手で指し示している様だ。

とりあえず俺も声を掛けよう。

ようこそいらっしゃいました! ミカカゲ国へようこそカルミラ島の島主様!

うお。反応が違うぞ。

こちらが滞在期日無期限のミカカゲ国の栄誉通行手形になります。お受け取りください!

あ、ありがとう

サッと、通行手形と言う木製のアイテムを受け取る。文字が金色で書かれているなぁ。

ミカカゲ国では他国から来る者達には滞在期間を設けております。普通の冒険者の方々は通行手形を受け取り、国内で依頼や危険な魔物の討伐等を行って実績を稼いで行き、通行手形の格を上げて行くことで滞在期間と関所を越えて行く事が出来るようになります

なんか受付のNPCが長々と俺に説明を始めてしまった。

硝子達がなんか勝った様な顔をして俺の後ろに居るんだが。

ともかく、どうやら普通のプレイヤーは一般受付の方に並んで普通の通行手形ビザを受け取って実績を稼ぎながら国内へと進んで行くって事なのね。

ですが、貴方様はミカカゲ国と交流のあるカルミラ島の島主様。これはギルドの皆様にも適用いたしますので、どうぞ我らが国ミカカゲをご堪能ください

えーっとつまり、色々と面倒な手続きを免除してくれるわけね。

カルミラ島で甘い汁を吸いつくした俺たちが次の場所でも優遇処置を受けるのかー色々と大丈夫なのか?

激しく接待をされている様な気がする。

ただそれだけカルミラ島での隔離業務をさせられた見返りって事なのかもしれない。

考えてみれば開拓の遅延は起こりえる問題な訳だし、適切な人材を呼べなければ上手く行かない可能性は高いだろう。

俺はそう言った面だと友人知人に有能な人材が多くて助かった。

やったでござるな!

アッサリと通れそうですね

うん! やっぱお兄ちゃんに話しかけさせて正解だったね

ごー

って感じで受付のNPCの指し示す方向から硝子達は関所を通って行ってしまう。

チラッと隣を見ると唖然とした表情や納得し難いかとばかりに不満そうな顔をするプレイヤーたちが見える。

どうやって通っているのかまでは聞こえていないはずだから粘着とかはされないかな?

まあこれも特権って事で行こう。

ありがとう、お兄ちゃん

ああ、また何かあったら連絡をしてくれよー

まだ釣りに戻るんですね絆さん

そりゃあまだ港で満足するほど釣りをしてないからな!

せっかくの新マップだって言うのに釣りに戻るでござるよ

闇影がなんか呆れた目を俺に向けてきた。

そんなの今更だろ。

って訳で俺は永久ビザをもらったその足で港に戻って釣りに勤しんだ。

日が沈み人通りもまばらになっても尚、俺は港に停泊させた船で釣竿を垂らす。

しぇりるが設置してくれた灯りのお陰で夜釣りも苦じゃないな。

うーん仕掛けはやはりこの辺りが無難か後はウキと錘、撒き餌も視野に入れて

何が釣れるのか一目でわかれば苦労はしない。

ここは色々とトライ&エラーを繰り返すのが常だな。

そう言えば

独り言になるが前にブレイブペックルからフィーバールアーってスキルを授かっていたっけ。

これって何なんだろう?

とりあえず発動させて見るか。

魚を引き寄せる光を宿すルアーを付与する。

一回の使用に1000のエネルギーを消費する。

取得条件、エピック

ランクアップ条件、???

うエネルギーを1000も消費したぞ。

すると俺の釣竿の糸の先に釣るしてあった針がブレイブペックルから渡された無駄に派手なルアーに姿を変える。

強制的にルアーに変化する仕組みか。

よっと

スナップを掛けて海に向かって投入する。

直後ビクっ! っといきなり手応えが帰って来た。

リールを回して釣り上げるとシマダイだった。

急いでシマダイを収納した後、ルアーを確認。

まだ効果が続いているとばかりにルアーは姿を維持している。