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ちなみに肉の味はウナギに似ていて紡も満足してたぞ。

魚竜装備ってどんな性能をしているのかロミナに聞いて誰のを作るか楽しみだな。

アルト殿を舳先に括りつけて餌にしたいでござるよ!

賛成!

まあ、それくらいは良いんじゃないか?

絆くん!?

何故かアルトが否定的だ。

自業自得がアルトだろう。

絆殿も同罪でござる!

まあ結果的にそうなるのか

知らなかったとはいえ、貴重な数日をクエストでも無いのに蟹工船で潰したと考えると、そう言われる気持ちはわかる。

まあアルトと一緒に船首像になるのも別に良いが。

事情が事情なので不快ではないですが

硝子の言いたい事も分からなくもない。

なんておふざけをしていると。

ミカカゲ国からの緊急通信です』

お? なんだ? イベントか?

サーバーチャットが聞こえてくる。

カルミラ島がオープンした時と同じ奴だな。

第二のカルミラ島を達成したプレイヤーでも出たんじゃない?

ミカカゲから?

あの国にねーそうなるとこっちはやっと静かになるか?

俺達も観光気分で行ってみるかね。

現在、ミカカゲ国に魔王軍の侵攻が確認されました。ミカカゲ国も魔王軍の侵攻に対抗するために軍を編成しておりますが数が足りません。どうか冒険者の皆様、お力添えをお願いできないでしょうか?』

あーこれって多分、ディメンションウェーブみたいな感じの大規模イベントだよ。魔王軍討伐クエストって所じゃない?

たぶんな。これをクリアすればプレイヤーが普通に入れる様になるって所か?

協力して下さった冒険者の皆様には戦果に応じてビザのランクを上げさせて頂きますので、どうかご参加お待ちしております』

って声が何度か発せられる。

ビザのランク上げるって関所を越えられる程度か

一般プレイヤーはまだ第一の関所を越えた所で四苦八苦してる所だよ? 絆くん達が足早過ぎるんだよ。むしろ僕がせき止めているせいでもあるけどね

ああ、カルミラ島の交流クエストをほぼ俺がクリアしてしまった弊害か。

俺達でもクリアできる程度の受注クエストなのが問題だろう。

それにミカカゲに出入りできるようになって二週間程度なんだ。

すぐにクリアできるようには作られていないだけでしかない。

現に魔物に関してはそこまで強さは繰り上がっていないしな。

船に戻ってくるまでに第二の関所辺りに他のプレイヤーいたよ。たぶん、あれが前線組だと思う

お祭りの中継街の前川のある中継街辺りにもう他のプレイヤーが来てるのか。

前線組の攻略速度もバカに出来ないな。

あれで戦闘特化だからレベルとか高いだろうし。

臨時パーティーイベント

で、絆くん達はどうするんだい?

そりゃあ参加するよ。ミカカゲに行けば良いみたいだしな

蟹工船をやらされるよりは良いでござる!

俺はこういうローテーションは嫌いじゃないけど、こういうイベントが発生したならそっちを優先する。

そもそもカニ籠は一定時間仕掛けられる事が利点なんだし、後で取りに行けばいいさ。

皆に付き合った俺への対応が冷たいなー結構一緒に居たのに

もう絆殿はずっと釣りをしていればいいでござるよ!

お兄ちゃんも結構ヤバイよね

その絆さんから色々と高級料理を貰ってパクパク食べていた紡さんも色々と凄いと思いますよ

硝子は結構自重していたもんな。

ウナギとか一般的な量を食べていたし、蟹とかも詰め込むように食べたりしていない。

一番むさぼったのが紡だ。

文句を言う権利はあるが、俺が文句を言える程度に堪能しただろう。

まあ、いい加減にしないと皆に嫌われるので俺が最近一人でしていた事を知ってもらうのはこれくらいにするとしよう

しぇりる、その沈黙はどういう意図なんだ?

飽きもせず一人で黙々とこれが出来る絆殿は凄いでござるよ

無駄だと思う事に力を入れるって大事だろう? 効率だけを考えているなら最初からゲームなんてしないさ

ぐっ絆殿に言い返せないでござる!

闇影もなんだかんだでゲーマーなのだろう。

ゲームを楽しむ、という前提は理解してくれた。

しぇりるさんはケロッとした顔をしていたので、職人技能を上げているプレイヤーと戦闘好きのプレイヤーとの違いかもしれませんね

拙者達は何だかんだ戦う事に夢中なプレイヤーって事でござるか

硝子の言葉は素直に受け入れるのな、闇影。

ロミナさんやしぇりるさんには感謝しないといけませんね

僕は?

俺は?

感謝されるように行動してください

あらら何事も限度があるという事らしい。

同じゲームをプレイする者同士でも感性は人それぞれなのだ。

まあ、絆殿のお陰で罠を発見する技能条件も満たせたでござるし、損ではないでござるが

乗っている時間が長いから船や海関連の技能も上がる

フォローも入る所が闇影の良い所だな。

そんな感じで強く咎められる事はなかった。

みんななんだかんだで楽しんではくれていた様だ。

それじゃあ、一旦カルミラ島に戻って、装備を整えたらミカカゲに行くぞー

こうして俺達はカルミラ島を経由してミカカゲへと一路向かったのだった。

魔王軍討伐クエストってどこで行われるんだ?

ミカカゲに到着した俺達は港からイベントに参加するための場所を探しに行く。

あ、なんか関所に人が集まってるよ。あそこじゃない?

沢山のプレイヤーが見慣れない看板とNPCに集まっている。

俺達も近づいて確認するとやはり今回のイベントに関する説明をしているようだ。

NPCの話でわかったことは魔王軍の侵攻が残り二日ほどまで迫っていること。

フィールドが四つに分かれていて、迫りくる魔王軍の進軍をプレイヤーは四手に別れて防衛するという事らしい。

このフィールドには入る際、パーティーを組んでいても別のフィールドに出てしまうことがある。

一度決まったフィールドからは別のフィールドに行くことはできない。

出てきた魔王軍を討伐できればクエストはクリアになるみたいだ。

固定パーティーだけじゃなくて、臨時でパーティーを組まないといけないってイベントみたいだね

稀にあるよな。こういう出会いを重視するイベント

オンラインゲームでは稀にこういった見知らぬプレイヤーとの協力イベントというものが存在する。

見知った固定の仲間達との冒険を楽しんでいるけど、その代わり新しい出会いをしないプレイヤーの為の非常に面倒なイベントだ。

新たな刺激は他のプレイヤーとの出会いもあるって事なんだろう。

思えば俺達は一緒に行動するようになってからは固定パーティーで楽しんでいる。