前線組が活躍所だ。頑張って戦って欲しい。と思ってしまう所だけど俺達も最前線だって自覚を持って頑張らなきゃ行けないな。
うわあああああああ!』
悪い! ボス前戦闘していたPTだけど全滅した! フィールドが閉鎖してるからリスポーンで入れない!』
そうだった。ボスが出現すると死に戻りで戦場復帰出来なくなるんだった。
かなりヤバくなってきてないか?
ボス戦闘していたPT全滅ってだけで追い込まれてるぞ。
って所で俺達にPTチャットが飛んで来た。
この声はしぇりる! そういえば別行動してたんだった!
しぇりる! 大丈夫か! 魔物の沸きが激しすぎて戦場は大混乱状態だが
しぇりるさん。無事ですか?
どうやらしぇりるの声音から無事ではあるっぽい。
しぇりる殿、どこにいるでござる?
D6
そこそこ遠い挙げ句ボスから離れすぎてる! どうする?
しぇりるの身を考えたら合流するのが一番だけど、ボスを倒さないとじり貧でプレイヤーがどんどん戦場から追い出される!
挙げ句、戦場のプレイヤーが居なくなったらどうなる? 波の突破失敗となるぞ。
早く決断しないとヤバイ。
絆、しぇりるちゃんを救助するために二手に別れるのはどう?
その辺りが妥当か、姉さん。誰が良いと思う?
と、俺と姉さんがしぇりるを救助しようとPTで話をしていると。
問題無い
しぇりるが平気そうに答える。いや、正確には自信ありな感じか?
設置が終わった。一気に行く
設置? 一気に行くって
何を? と聞く前にしぇりるが喋る。
fire!
するとガシャガシャ! ドドドドド! っと音が周囲から鳴り響く。
ギギギ!?
グギャアア!?
ギ
同時に周囲に矢の雨と言うしか無い代物が降り注ぎ、魔物達をハチの巣にして行く。
音の方を見渡すとそこには塔を壊す道中で見たバリスタが勝手に動いて周囲の魔物を撃ち抜いているのが確認出来る。
大砲もセットだ。
どんどんバリスタから弾が放たれて魔物の数が減っていっている。
おい! イカとかカニの残骸で作られた弾丸が混じってるぞ。
な、なんだ!?』
矢の雨が降ってるぞ!』
た、助かった! じゃねえ! なんだこれ!?』
バリスタが勝手に動いてる!』
タレットじゃねコレ!?』
なんか戦場で見ると思ってたけ何だコレ!? どんなギミックなんだ!?』
どうやら他のプレイヤー達も助けられたのかみんな揃って驚きの声を上げている。
見た時使えるかと思ったけど引き金無くて弾も持ってなかったら無視してたけど、なんだ?』
最初から設定されてたのか?』
ユーザーに優しい運営、感謝します』
いや、ここはユーザーにクリアさせろよ。攻略不可なのにゲーム続行の為にこんな八百長されても冷めるだろ』
違う。
これは運営の仕組んだ代物じゃない。
第四波討伐
いや、俺見たぞ。このタレット、島主パーティーの海女が凄い速度で組み立てて移動して行く姿』
俺も見た! 何やってんだ? って思ったけど、布石だったのか』
ちょっと待て! これって島主パーティーが仕組んだのか!?』
どんだけタレット設置してんだよ!』
朗報、何もしなくても魔物達がタレットに撃ち抜かれて倒れていく件』
悲報、助かった俺達呆然とみてる無能』
チャットは困惑を極めてるぞ。
次元ノガネーシャさん。タレットでハチの巣にされてて、針山みたいになってる』
HPガリガリ削れてくぞ。半端ねえ』
周囲の魔物を蹴散らした所で硝子や姉さんが俺の方に顔を向ける。
これってしぇりるちゃんがやったのよね?
絆今どこ?
しぇりるが聞いて来る。
Bの3と4の間。ボス近く
って声がしてしばらくするとしぇりるが騎乗ペットに乗って全速力でこっちにやってきて合流した。
ざ、雑魚は蹴散らした! みんな! 針山みたいになってるけどボスに突撃だー!』
お、おおおお!』
いや、これもうMVPとか上位入賞無理じゃね?』
おこぼれを貰えー!』
開き直り大事! ラストアタックをもぎ取るのだー!』
ってプレイヤー達は体制をを立て直してボスに向かって突撃して行く。
早く行く
淡々としぇりるが針山に向かって指さすので俺達は言われるがまま、ボスへと向かい次元ノガネーシャと名前が出ている動く針の山に向かって攻撃もう瀕死じゃん。
今現在も周囲に設置されたバリスタや大砲がボスに向かって飛んで来ている。
プ、プハオオオ
なんだこの状況と思いながら攻撃を数回入れて居る内にドスーン! っと次元ノガネーシャは地面に倒れた。
次元ノガネーシャの切ない声が酷く印象的だった。
そりゃあ周囲に設置されたタレットでハチの巣にされたわけだし分からなくも無い。
サァアっと空が晴れ上がり、波が終了したのを告げる。
本当にコレで良いのか?
しぇりるがドヤ顔をしているが周囲のプレイヤーを含めて言葉を失うばかりだ。
よよっしゃー?
なのか?
どうなってんだ? 誰か説明しろ
割と本当にどうなってんだ?
ディメンションウェーブ第四波討伐!
一応突破した事になるけど、なんか達成感が薄くなってしまったような
割と本当になんだこれ? って状況に戸惑いを隠せない。
あのタレット、最初から置かれて無いし、地面から生えたもんじゃなかった』
ああ、しかも弾にイカやカニ混じってたぞ』
ゴミ飛ばしてなかったか? 大砲』
何がどうなってんだ? また島主がやらかしたんだよな?』
俺がやらかしたってどういう表現だよ!
絆ちゃんは無実でござる! だって呆然とみてたのを見かけたでござるー』
みんなの絆ちゃんがここまで頭が回る仕掛けはしないよなー』
ボスを釣り上げる所を見たかった』
奇抜な釣りキボン』
それはそれでよく考えろ。ここは陸だ。俺を馬鹿にするな!
ボスを釣るってゾウの口に引っかけるにしても俺が来た時には針山だったよ!
周囲の期待が変な所に集まっている。
なんて内心愚痴を思っているところでリザルトが表示される。
与えダメージで俺は12位か。
エネルギーブレイドとか闇影との連携スキルで結構稼げたけどやっぱり俺はそこまで貢献しきれてないな。
使用したエネルギーを考えると大規模イベントだからこそって感じのコストパフォーマンスだ。
闇影の方は2位相変わらずの高火力だよな。
広範囲魔法だから数で稼いでいる強味だ。
ふんす! っとしぇりるが胸を張っている。
堂々の1位だもんな。合計ダメージもぶっちぎりだ。総取りとはこの事で他はドングリの背比べな次元となっている。