否定はしない。
いずれはここまで高性能なコテージシェルターが何処かで手に入るかも知れないが、今は手元にないわけだし。
何処でも泊まれる場所に出来るって点はかなり優秀な代物だったよなー。
ともかく出発じゃな
サクッとボス倒していこー!
っと、俺達はエレベーターに乗り込んでサクッと地下100階へと向かった。
直通エレベーターが出来てるんだなー。
チーンと件のボス階層に到着。
そういえばさ、このプラド砂漠を入手するためのリミテッドディメンションウェーブってどんなイベントだった?
迷いの砂漠を彷徨って進んだ先で妙な遺跡に入ってのう、そこの数々のトラップを潜った先にいた古代兵器コールドローンを倒したら貰えたのじゃ
へー開拓終了後はここでもメモリアルクエストが出来そうだなー
やっぱりカトラスみたいな優秀な武器ってのが手に入るのだろうか。
色々と闇が深い武器だけど品の質は似たり寄ったりだからそこまでじゃないか。
クエストは大事よね。てりすもらるくと一緒に攻略するわよ
俺もやる事あるのかなー
島主ならきっと初見突破可能じゃろう
どうかなまあ、カルミラ島の時は俺も偶然クリア出来たけどさ。
ではボス戦じゃ
っと顔文字さんが指さした先には玉座があって、その前にドラゴンの亡骸が倒れている。大きさはやっぱり15メートルくらすの大型ボスな見た目。
うんドラゴンゾンビの亜種ってのは間違い無いようだ。
俺は狩猟具を釣り竿に変えて弓代わりに使う事にした。
□(銛専用スロット)河童の銛
久々の戦闘での武器使用って感じだなぁ。
エネルギーブレイドじゃなくて別の弓矢を使うのも手だな。
問題は矢の確保が現状だと大変だから厳しいか。
ロミナが居ない環境って中々厳しいもんだ。
矢を自作しなきゃ行けない。
んーやっぱ釣り竿と釣り具で代用するのが良いか。
まずわらわがヘイトを取るからその後に島主とてりすは各々攻撃するのじゃ
わかったわー
了解、足りない人手は俺がペックルを呼び出して補充するよ。カモンペックル
ブレイブペックルは地上に呼び出してるけど大丈夫だろう。
こういうボス戦こそブレイブペックルの活躍所だし。
わー絆ちゃんがいると足りない人員も補充出来るのね
島主ソロで何処でも行けるのではないかの?
非常に悲しくなる事を言わないで貰いたい。
そりゃあカルミラ島での領主クエストをほぼ一人で一式達成した事あるけど、だからといって楽しい訳ではないぞ。
魔王軍侵攻イベントとかも闇影とペックルで遊撃隊が結成出来た。
顔文字さんもいずれそうなるさ
そうなんじゃろうなーまあ、アヤツ等の相手をするのも面倒じゃと思っておったし心機一転するには良いかもしれん
あんまりNPC頼りにしてるとボッチになっちゃうから二人とも程々にすべきだとてりす思うわ
まあ誰にも頼らず戦うって極論そうなっちゃうよね。
ではまずバフを掛けるかのマジックアップ、マキシマイズパワー、スピードクロック!
ぐぐっと顔文字さんが俺とてりすに強化魔法を掛けてくれた。
おおこれが強化、ゲーム用語でバフって奴か。
思えば今までの俺や硝子って個人の能力によるごり押しがメインでこう言ったサポートは全くしてなかった。
そりゃあこう言ったサポートは連携じゃ当然する事だよなー。
って事で顔文字さんがボスのデビルズドラゴンへと近づくとドラゴンゾンビの使い回しの演出でグググっとデビルズドラゴンが起き上がった。
ガァアAAAAAAAA!
って訳でボス戦に突入した。
俺も戦闘モードに入って周囲の時間の流れがゆっくりに感じ始める。
ホーリーボールなのじゃ!
顔文字さんが光の魔法を唱えてデビルズドラゴンにバシバシと攻撃する。
するとデビルズドラゴンが顔文字さんへと顔を向けて黒いブレスを放ってくる。
そのブレスに対して顔文字さんは魔法詠唱に入った。
マジックシェル、ヒールフィールド
魔法の膜のような物を展開、持続回復効果のある魔法を立て続けに唱え、デビルズドラゴンの攻撃を顔文字さんははね除けつつ回復していく。
顔文字さんが攻撃! っとばかりに振り向いて指示を出してきたので俺も攻撃に入ろう。
プリズムマジックからのールビーファイア!
キラッとテリスの体に付いている宝石が光ってから装備しているアクセサリーが連動して輝き、赤く輝く炎の魔法がデビルズドラゴン目掛けて飛んで行く。
かなり派手な炎の魔法だ。
うちのドレイン忍者はドレインや雷、風の魔法ばかり使いたがるからあんまり見る機会はなかったけど、てりすの魔法はエフェクト派手だなー。
ゴウ! っと炎の魔法がデビルズドラゴンに命中して焼き焦がす。
ギャオOOOO!
おー良いダメージが入ったなぁ。
カルミラ島のドラゴンゾンビと戦った頃は強力な装備がそこまで揃って無かったから工夫でどうにかしたけど顔文字さん達は装備を揃えてる。
腕も良いから簡単に勝てるってのも納得か。
さーて、俺も攻撃をする訳だけどいきなりルアーをぶつけて攻撃では顔文字さん達に呆れられてしまうかも知れないし、遠距離攻撃ばかりでは芸が無い。
ギャアアアォオオオオオオオオOOOOO
っと、戦闘モードに入り、高速状態になると相変わらず俺は加速が掛かる。
ブレスを吐き終わり、噛みつきを顔文字さんに放って耐えられた隙が発生している最中なのでこの隙を利用して冷凍包丁での近接攻撃をしよう。
クレーバー
俺は素早くデビルズドラゴンに近づき、冷凍包丁を握りしめてクレーバーを放つ。
お? 仰け反った?
なら立て続けに追撃をさせて貰う!
ズバズバっと三回斬りつける。
ギャアア!?
お! 再度仰け反ったぞ。
どんどん行くぞ!
ちょちょっと島主
顔文字さんの音飛び気味の声が聞こえたので振り返る。
ギャアアアオオオオオオオOOOO
あ、デビルズドラゴンが俺に顔を向けてきてる。
攻撃しすぎてヘイトを取り過ぎてるって注意したいんだろう。
連携を意識すると攻撃しすぎちゃったか。
ここは一旦離れて顔文字さんがヘイトを取り直すまで待った方が良いな。
過剰火力
ダダッと尻尾を振り回しからの叩きつけを予測して脱兎の如く俺は走って逃げ、追いかけても距離を詰められない様に罠のトラバサミを一個設置。。
そこから置き土産に武器を釣り竿に変えて光のルアーでスナップを掛けてぶつけておく。
ガチ! っとデビルズドラゴンの足にトラバサミが掛かって足止めが作動、ボスだからすぐに外れるけど距離を稼ぐのに十分だろう。