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では調査に行きますね

うん。何か妙な代物があるのかな?

ここに来るまでに少し確認してたのですけど砦の裏にそれらしいものがありましたね

という事でマグマの堀伝いにミリーさんに付いていくと岩場がある。

魔物は居ないか。

イベントマップみたいな場所だから出てこないんだろう。

逆に出てきそうではあるんだけどなぁ。

その辺りは既に蹴散らしているって体裁なのかもしれない。

メール内にあった見取り図にも結構な数の魔物の配置が書かれていたしな。

ラーヴァブルーギル

それでは

うん。何かあったら連絡してくれたら行くよ

はい。よろしくお願いします

ミリーさんは俺に手を振って岩場へと向かって行った。

さて俺は俺でレッツフィッシング!

マグマ用の仕掛けでマグマにルアーを投入!

ここでフィーバールアーを考えるだろうがちゃんと釣り具が対応しているかの検証は大事だ。

実は時間に余裕のある時にダンジョンのマグマ地帯にフィーバールアーを使って針を落したのだけど失敗した。

万能のフィーバールアーも限度は存在するって事だね。

ドボンとマグマ対応のラーヴァスピナーがマグマの中に落ちる。

キリキリっとリールを巻いて手応えを確認する。

うん、どうやら糸も切れる様子も無くマグマ内でルアーは溶けずに泳いで居るようだ。

実験は成功だな。

やっとマグマ釣りが出来る。

ここの堀では何が釣れるかな

俺の中の冷静な部分がマグマで釣りとか頭大丈夫? って囁いているのが居るが異端審問に掛けるぞ。

マグマの中でも釣れる魚が居るのだから、そう言ったものなのだ!

って事で釣り糸を垂らして様子を確認。

ここに仮にヌシが居るとしたらどんなヌシが居るだろうか?

それ以前にマグマの中に生息する魚ってどんなのだろう?

まずは一匹釣って確認だ。

っと、クイッとルアーを適度に動かしながら魚の本能を刺激して様子を見る。

釣れないか?

砂漠での釣りみたいに何かしらの条件が必要かもしれない。

なんて思っているとガクッと何かが引っかかった。

フィーッシュ!

引きはそこそこ強い。

開拓地に来てから引きが弱い魚ばかりで拍子抜けだった所から考えると歯ごたえがあって良さそう。

ただ、それでも釣りづらいかと言えば否でテクニックを駆使して安全に手元にまで引き寄せられた。

おーし、クレイさんが用意してくれたマグマ用の網で

この辺りの配慮が出来るクレイさん凄いね。

こんな事もあろうかとって感じでいろんな不思議道具を開発してくれるんじゃないだろうか。

なんて思いつつ堀のマグマ近くまで網を伸ばして魚を入れて持ち上げる。

マグマを払って地面に投げ出して魚を確認っと。

マグマに生息するブルーギルって扱いなのね。

そう言えば日本でも有名な皇族の堀とかでブルーギルが見つかったとかあるらしいからあり得ない話じゃないか。

熱そうだなぁ。

とは思いつつラーヴァブルーギルを解体すると溶岩魚の鱗(小)や溶岩魚の骨(小)とかが得られた。

鱗が黒くて黒曜石っぽい感じ?

溶岩魚の魚肉も手に入った。そのままでも刺身として食べれるっぽいなぁ。

ブルーギルなのにさすがに高温のマグマに生息する寄生虫は居ないって事かな?

ただ、身が熱くて温度が下がらない。

食べれるようにするには料理技能がそこそこ必要そうなのは変わらないかな。

俺だとギリギリ調理出来るってラインだから姉さんやてりすと協力が必要だろう。

次はっと

同様に釣り糸を垂らして確認していると、ラーヴァブルーギルが何匹か引っかかった後に別の魚が釣れた。

フレイムバス

今度は鯉が釣れちゃったよ。

ぶっちゃけダークバスの亜種な見た目で燃えてるコイだ。

解体素材もラーヴァブルーギルと似た感じで必要釣り技能は高めだけど俺からすると簡単じゃないけど難しい程ではなく普通な感じだ。

少し期待外れだったかなーそれとも仕掛けが適してないから引っかかってるって事か

うーんもう少し検証が必要かな?

と思いつつ深めにルアーを沈めているとガクッと強めの引きを確認。

おっし! ヌシかー!

意気込んでリールをぐるぐる回しつつエレキショックを放つ。

あ、マグマの補正なのか効果が薄いようだ。

リールも引っかかった魚に攻撃できるような属性を考えないといけないか。

クレイさんとしぇりる辺りに相談だな。

お? いい感じに掘の壁沿いを泳いでる。

喰らえ! 破城槌!

ゴス! っと魚を掘の壁にぶつけてやると良いダメージが入ったのか魚の動きが鈍くなった。

よーしよし、フィッシングコンボが作動するか様子を見ながら手繰り寄せる。

すると今度は獄炎ウナギという燃え盛るウナギが釣れた。

リアクションに困るなぁ

ウナギ大好き紡に見せびらかすのが無難かな?

解体すると骨と身になった。

しかしマグマに生息する魚って最初から調理済みかと思ったけど身を食べようと思えば食べれるのが多いなぁ。

あ、このウナギ、解毒が必要っぽい。

ええっと水で血を洗うのが解毒なのかな?

ウナギの毒は火に弱いけど獄炎ウナギは水に弱いのね。

なんて調子にマグマ掘で釣っているとズズズって音が後ろの方から聞こえるので振り返る。

すると大きな背びれっぽいものを動かす魚が砂の中を泳いでいた。

攻撃的な魔物ではないようだけど、デカいな魔物っぽいけど。

見ることが出来るタイプのヌシかもしれないぞ。アレ。

うん。マグマ釣りとしゃれ込もうかと思ったけど気になって集中できない。

あの大きな魚の魔物を釣ってからにしよう。

そんな訳で砂海用のルアーに変えて物陰からキャスティングに入る。

仮にあれがヌシだったら警戒心とか強いかもしれない。

デザートシャークを釣り上げた俺は砂漠に生息する魚の釣り方も習得済みだ。

砂の魚は基本、音に敏感なので岩などに乗って静かにルアーを落すのが大事。

日中で砂上に少し顔を出したりもしていたのでハイディングハントも作動させて完全に姿を隠してから引っかかるのを確かめる。

チリンチリンと砂用のルアーに仕掛けられたギミックが砂の中で小魚としての音をかき鳴らす。

引っかかるか?

若干不安になっていたけれど砂の中を泳ぐ大きな魚は俺の仕掛けたルアーの元へと近づき食いついた。

フィッシュー! うお!

竿を上げて針を掛けると恐ろしく強い引きが発生して抵抗を始めた。

ザァアアア! っと砂の中を縦横無尽に駆け回り、リールから高速で糸が飛んで行く。

く下手に止めたらこれは間違い無く切れる。