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まあね

ペックル達も俺の行くところに付いてきている。

とりあえず大丈夫か。

少人数なので大がかりのギミックは無いと思うけど

人数が必要なギミックがあると攻略不可で詰むからなぁ。

ペックル達に指示しておくとかあるかもしれないですよ?

それとそこは知恵を絞るとかでしょうか。マシンナリーでボタンを押しておくとか遠隔で操作できるようにするとか知恵を駆使して行く事もありえます

確かにありえる。

俺も前に洞窟に引っかかったリザードマンダークナイトとか倒したし。

詰んだと思わず周囲を調べれば活路はあるか。

絶景ですね。滅びて地下に落ちた恐竜の都

マグマが照らす廃墟の都市を高い所から見るというのは中々に乙なものなのは否定しない。

出来れば硝子や闇影達とこんな所を冒険したかったもんだ。

顔文字さん達とも一緒に居るのは楽しいけれど懐かしく感じてしまう。

硝子や闇影、紡やしぇりるに再会出来るはずだったのにな。

何にしてもこのクエストをクリアするのが大事か。

それで気になる所ですが

と、ミリーさんが吹き抜けの通路からソッと、城壁を指さす。

ロープとか使ったら行けそうな引っかける所が見えますね

カルミラ島で開拓していた際のロープギミックを思い出す。

うん。きっとあそこには何かあるのかも知れないけどね。

俺は運動神経が悪いので出来ません

システムによる補佐のお陰で素早く動けるだけで運動神経は良くない。

あんな所をロープを使って飛び移るのは難しい。

あらまですがルアーを引っかけてリールを回す動作をすれば行けるのでは?

あーなるほど、ロープで飛び移るではなく釣り糸とリールで壁伝いに登る方法か

それなら行けるかな?

釣り竿にしてルアーを出し、糸を一番強度のあるワイヤーにしてミリーさんの指さした場所にある引っかけられそうな杭にルアーを引っかけて何度か引いてみる。

行けそうではある。

ミリーさん、つかまって

ミリーさんが俺に捕まったのを確認してから電動リールで強く巻き付けるとグン! っと引っかけた所の壁に飛び移れた。

そのままリールを巻いていくと飛び移りに成功。

硝子みたいに器用じゃ無いけど上手く行ったかな。

で、飛び移れた訳だけど、何かありそう?

周囲を見渡すと宝箱らしき物が設置してある。

少々お待ちを、ふふ考古学者はトレジャーハント技能も少しは覚えてるんですよ

魔法系なのに結構色々と嗜んでるんだなぁ。ミリーさん。

ガチャッとミリーさんが箱を空けると。

古代の剣という剣が入ってますね

剣か姉さんが使うかな? って感じだね

単純な剣の武器種を俺は使って無いしミリーさんも使わない。

俺の知る人の中だと精々姉さん辺りが該当者だ。

攻撃力は地味にあるな。

古代の力ってのがエンシェントドレスの古の守りの攻撃版のような印象を覚える。

性能的にその辺りかな? 手土産によさそう。

寄り道には宝箱というのはゲームの王道か

実はメインルートというのもあるのを知ってますよ。娘がそう言った話をしていた事がありますから

結構ディープなゲーマーだったんだろうな。娘さん。

ここから行けそうな所があったらそうだろうね

ええ、ですが無さそうですね。先ほどの吹き抜けの先に合流しそうな降りる場所があるだけのようです

んじゃそこを迂回して行こうか

って降りて吹き抜けの部分と合流する所を確認するとなんか出てきそうな穴が上にあった。

あの辺り通るとモンスターが出てきそうですね

だね。戦闘回避も出来ていたって事か

色々と隠しギミックがあるようだ。

上手いこと回避して行きつつ隠された宝箱や謎を解いて攻略するのが良いのだろう。

絆さんがルアーを使って行けそうな所に移動出来るのは便利ですね

そうだね。硝子の方がこう行った動きは得意だけどさ

釣りが思いも寄らない方法で上手く事が運ぶことが多いのは助かる。

ルアーを使ったアクションゲームというのがあるのを聞いた事があります。開発者にそう言ったゲームの経験者がいるのかも知れませんね

へーそんなゲームもあるのか

今やゲームって存在しないと呼べる代物は無いのかも知れない。

そういう意味では可能性は無限大だな。

ショートカット探しに始まりタイムアタックなんかが豊富だったとか

確かにショートカット出来そうな所に移動は出来そうだったもんなー

実際にあるかも知れないので注意深く行きましょう。領地を得る際のクエストはしっかりとギミックを見つけないとクリア出来ませんからね

ああ、幽霊船の時も色々とギミックがあったもんね。

地形のループに始まり、ボスのヒントからの討伐方法とか初見じゃ中々気づけない代物が盛りだくさんだった。

恐竜の壁画

なんて感じに道中で出てくる化石恐竜系の魔物をミリーさんとペックル達と力を合わせて攻略しながら城らしき建物を下って行く。

その道中で大広間らしきマップとその裏手に回りそうな道に差し掛かる。

けれど裏手に回る所にはなんか注意文らしき文字が書かれていた。

なんて書いてあるかわかります?

えーっとこの先のレバーを変える事なかれ、変える者に災いが振りかかるであろう』だそうです

露骨に誘ってるなぁ

ゲーマーであるほど気になる注意文だ。

その災いを乗り越えたら良いアイテムとか美味しい報酬が得られる的な代物に感じてしまう。

ちゃんと読んで居るならだけどさ。

ミリーさんみたいに考古学系のスキルが無いと気づけなさそうではあるがって俺でも読める奴だった。

どうしましょうか? 絆さんの強さなら災いをはね除けられそうですけど

かなり迷う展開だなぁ。こう言った寄り道なのか本筋なのか分かりづらいギミックはやって後悔するのがゲーマーの本懐だとは思う訳ではあるんだけどさ。

かといって何か凄いアイテムが見つかるとかスキルが習得出来るのか? って考え無いと行けない。

クエストのヒントとか。

正直に言って良いですか?

人数的に心許ないのでササッとクリアしたいです

わかる。

トラブルで来ちゃったって感じだしな。

ここまで露骨だと引っかけ臭がするので行き詰まったらここに戻ってレバーを弄るで良いかと

わかりました。では覚えておきましょう

と言う訳で今回はギミックを見送る事にした。

この時の俺達は知らなかったのだけど後日メモリアルクエストでこのクエストに挑んだプレイヤーの情報で判明するのだが、警告を無視してレバーを捻ると文字通り災いとしてプレイヤー全員に呪いが降りかかり、出てくる魔物が全員強化状態になるだけと言う罠だったそうだ。