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ミイラディノに始まり、ボーンブラッドバッド、カースドラプトルがこのダンジョンの雑魚モンスターらしい。

中ボスとか出てきそうだなーって所ではライトニングホーンニクスボーンっていうなんだろ? トリケラトプスを人化させたみたいな骨の魔物が出たけどミリーさんが習得していた強化魔法を俺に施して連続攻撃したらあっさりと倒せてしまった。

あれは中ボスだったのかな?

よく分からない。

順調に進めては居ますね

って寄り道だと思ったルアーで引っかけて進んだ道から降りた所でミリーさんが言った。

少人数補正でサクサクって所でしょうかね

可能性は高いですね。しかし驚くほど進めて私も安心してます

割と絆さんのスタイルと私のスキルがかみ合っているのかも知れないですね

近接と隠し通路への移動は俺が行い、謎解きと後衛はミリーさんという意味ではかみ合っているのは否定しない。

ただ、俺は本来近接が出来る程運動神経が良くないのだけどなぁ狩猟具のスキルを習得してから扱いが変わってしまった気がしてならない。

この開拓地に呼ばれた頃から色々とプレイスタイルに変化を感じるなぁ。

硝子とよりも上手く進めるとかは何か悲しいような気もしなくもない。

静かに

なんて雑談混じりに話をしていたらミリーさんが片手を軽くあげて制止する。

どうしたんだろう? と思ったら進んで城内の廊下の十字路で左の瓦礫で行き止まりっぽい所を指さす。

こっちに風が流れてます

そのまま進むと丁度死角になる所で壁が小さく崩落していて洞窟が剥き出しになっていた。

うわぁこう言った仕掛けもあるのか、気付かなかったら仮に出口だったら迷ってそう

どうみても行き止まりにしか見えない所に道があるとか嫌らしいな。

他の二つはどうなってるんだろ? そのまま城を降りて町へと出られるのか?

ただそうなったら出口はどこだ?

よく考えたらどんどん潜って行ってるわけで、脱出が目的なんだから潜って行けば良いって訳じゃないだろう。

地味に強く流れてますからね気付きやすいヒントはありますよ

そうだけど、なんか嫌らしいなぁ

って進んで行くとなんか禍々しいエフェクトの黒い風みたいなものが流れてくる。

似てるのは開拓地のダンジョン100階の階段やボス周辺の雰囲気か。

なんかこの先にボスとか居そうだね

そうですね。ノジャさん程ではありませんが補助を掛けましょう

ミリーさんはそう言うと魔法と薬を使って俺に強化を施してくれた。

俺はボス戦用に白鯨の太刀を装備にセットした。

戦闘は今まで通り、私が後衛で絆さんとペックル達が各々行動ですね

うん。じゃあ行って見ようか

そんな訳でしっかりと強化を施した俺達はボスらしき場所へと進んだ。

するとそこには恐竜の化石と仰々しいマントが転がって居た。

うーん何も無ければ良いと思ったけれど案の定とばかりに黒い霧みたいな物が凝縮して恐竜の化石を包み込み化石がバラバラと形作られて骨格標本のように組み上がる。

姿はライトニングホーンニクスボーンのような恐竜型の人類、ただ肉食恐竜っぽい奴が組み上がりマントを羽織った。

私等が住居に侵入してきた人類めかの戦いで敗れた私等をまたもあざ笑いに来たか!』

いや別に偶然落ちたんで良ければ出口を教えてくれない?

こんな所に好きで来た訳じゃないぞ。

出来ればサッサと帰って顔文字さん達が攻略するのを待っていたかっただけだし。

許さんぞ人間共! 太古から続く私の恨みの深さをその身にたたき込んでくれる!』

バァ! っと黒いオーラを噴出させてやる気全開って感じで、カースダイノキングと言うボス名がテロップで表示された。

NPCと言うかボスの前口上ってわかってるけど話が通じないもんだなー

しっかりとリアクションに反応するか試すのは大事ですよ。クエストだったら反応するNPCも居ますからね

へーそうなんだ

今まで普通に言葉の通じないボスばかりと戦ってた。

クエストにそこまで力入れてプレイしてないからわからなかった。

喋ってるし、人っぽいけど、大丈夫かな?

そういえば狩猟具のスキルはペナルティがありましたね

うん。ちょっと試すよ

ダメージが入らなかったらミリーさん頼りになるな。

砕けろ!』

カースダイノキングがツメを振りかぶると黒い斬撃がこちらに向かって飛んで来る。

ブレイブペックルが庇うように前に出て防御体勢となる。

俺はスキルによる速度増加で目視出来る攻撃だったので回避動作を取りつつ接近する。

これも受けろ!』

連続攻撃なのか二度目の斬撃が来るので避けるように回り込む。

どうやら一番近い奴にターゲットが向くようで俺を狙ってきた。

けれど元々速度のある俺に更に強化を施して居るので当たるような事は無く、自分でも驚く踏み込みでカースダイノキングに接近した。

ボスって事で白鯨の太刀に武器をセットしてクレーバーで斬りつける。

グニュン! っと変な手応え。

化石に当たったと言うか黒い霧みたいな物を斬った感覚だ。

仰け反らせるとか出来ずにカースダイノキングが両手を振り上げている。

うん、ダメージは入るみたいだ。

属性的には竜やアンデッドなんだろう。

喰らえ!』

って何か攻撃してくると思って距離を取ったのだけど、すぐに攻撃が来ない。

絆さん、足下!

言われて下を見ると俺の足下に黒い渦みたいなものが出ている。

ホーミング系の攻撃か。

黒い渦が大きく広がったのを確認何か出てくるのが分かる。

速度があるので目視で避けるとホーミングが解除されているようで渦は俺を追わずにいた。

で、何が出てきたかと思うと俺が居た場所にティラノサウルスの頭の化石が現われて大きく口を開いて噛みついていた。

ガブガブ! っと黒いオーラが発生した後、黒い炎が噴出している。

そのままズズズと化石が沈んで行く。

おー攻撃は強力そうなエフェクトだ。

当たったら痛そうだなぁ

中々固定化されてからの出が早いですので絆さん以外だと避けるのが大変そうですよ

そうなんだ? 硝子や紡なら避けれそうだとは思うけどなー。

私等の恨みを思い知れ!』

っと、カースダイノキングは今度は骨で作られた黒い霧を纏う小型のプテラノドンみたいな物を何匹も生成して周囲に飛ばしてくる。

カースダイノキングの遠距離攻撃がこれか。

ミリーさんが魔法を使い、ペックル達が各々近づいてくる小型のプテラノドンを迎撃して散らす。

かの戦いはまだ続いている。私の配下達よ!』

で、ズズズと周囲の地面からスカルラプトルを含めた雑魚とカースダイノソルジャーっていう、人型恐竜の兵士みたいな奴が召喚されてこっちに襲いかかってくる。