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こうなったのか!?

全く以て意味が分からない。

その後、四人組をどう処分するかについて議論が行なわれ、四人組の一人が硝子に。

昔仲間だっただろう?

と、友情を傘に温情を得ようとしてきた。

なんと以前硝子がパーティーを組んでいたという例のあいつ等だったらしい。

話によればスピリット風情である硝子達がディメンションウェーブで活躍できたのは何か裏があるはず、きっとズルい事をしているんだとヘラヘラ笑いながら供述。これに対して硝子は激怒、現在行なわれている死の踏み切り板制度を確立し、そいつを海に突き落とした。

尚、そいつの遺言は。

悪い噂流してやる

どこぞの元祖恋愛ゲームのヒロインが言いだしそうな最後であった。

補足だが残り三人は。

許されないぞ

次のディメションウェーブでお前達を倒す

ぬわー!

とんだ迷言集だった。

何故俺が硝子達の声を介して、こんな訳の分からない言葉を聞かなければならないのか、それが一番だるかった。

ともかく、その後タイミング悪く船内で俺を驚かそうとタルの中に潜伏していた紡が変な脳汁の出ていた三人に発見され処刑されそうになっていた、というのが事の顛末である。

本当しょうもねぇ奴等だな!

そうですね

硝子、何他人面しているんだ。お前が主犯だよ

すみません

まさか硝子がこうも暴走するとは俺も考えていなかった。

そうして紡がどうしてここにいるのか、という話になり。

お兄ちゃん達が凄く楽しそうだったから抜けてきたの。それに

なんだって? デスゲームごっこに飽きた?

小声で言ったのにどうして聞こえちゃうかな!

生憎と俺は難聴ではない。それは現実でも一緒だ。

そもそもこんな至近距離で聞こえない訳がない。

決して俺が地獄耳という訳ではないはず。

多分。

というか、デスゲームごっこってなんだ?

VRMMOで見られるロールプレイの一種

なんでもしぇりるの話では、特に第二人生計画製の任意ログアウト不可のゲームで行なわれる事の多い死んだら現実でも死ぬ』というシチュエーションで楽しむロールプレイ、だそうだ。

要するに死亡するとパーティーから強制離脱&連絡を絶つ、という感じらしい。

え? あいつ等、そんな事やっているのか?

いや、まあ他人の遊びにどうこう口を挟むつもりはないが、比較的好印象のロゼット達の評価が俺の中で少し低下した気がする。

もちろん、そういうロールプレイをしているからこそ、前線組と呼ばれる位本気で打ち込めるのかもしれないが。

皆が良いなら紡をパーティーに入れるけど、いいか?

もちろんです

妹君にはディメンションウェーブで恩を受けているでござる

しかし、そんな紡を処刑しようとした訳だが

全員が顔を逸らした。

いや、誤魔化したって忘れないからな。

ともあれ釈然としないまま紡がパーティーに加わった。

尚、シージャック犯だが都市の方で俺達の悪い噂を流しているという話をアルトから受信、事情を説明すると奴等自身が普段からしてきた蛮行が災いして直に鎮火された。

という話はどうでも良い蛇足か。

結果、最初に至る経緯としてアルトにこの話をしたのが原因となる。

なんか今見るとストーリーを進める為とはいえ、

妙に駆け足展開&言動がおかしいので、後々加筆修正するかもしれません。

死の商人

密航者でござるー!

紡がパーティーに加わってから三日間陸と海を行き来して俺達はレベル上げに勤しんでいた。

そしてまたタイミング悪く船内から闇影が叫んだ。

ちなみに俺達が事に至る原因まで残り数時間。

ち、違うんだ!

密航者のAさん。職業、死の商人。年齢、不詳。

相変わらず死の踏み切り板を実践している四人組紡も加わったが、Aさんを突き落とそうと板に乗せて棒で突いている。

下には何故か、死の踏み切り板が始まると現れるサメが三匹グルグル回っていた。

これってそんなに楽しいか?

で、Aさんじゃなくてアルトレーゼさんは何をやっているんだ?

なんで他人面? いいから助けてよ!

俺は釣りで忙しいの!

この外道! 頼むよ! 友達でしょ!

冗談だよ。別に殺したりしないから

そもそも海に落ちた所でデスペナルティを受けて、セーブポイントに戻るだけだろうに。

あれか、VRゲームにありがちな再現過剰による恐怖か。

確か、Z指定のVRゲームで殺人再現できるとか、なんとかで一時期社会問題になったが、あれに近い感じかもしれない。

む、絆殿の知り合いでござるか

そこ、なんで残念そうなんだよ

この板には俺にだけ掛からない中毒性でもあるのかもしれない。

ともあれ、何故アルトが密航していたのかを訊ねる。

それで、どうして密航なんてしたんだ?

うん。絆が言っていたじゃないか、海に突き落としたって。あれから気になって海について調べたんだけど、船を作っている人はほとんどいない事を知ったのさ

結果、密航か?

僕はお金の為なら、なんでもする!

いや、そんな胸を張って宣言されても困るんだが。

金の亡者と化したアルトを海に突き落としたい衝動を堪えながら聞く。

俺達が海を活動範囲としている事を密かに知ったアルトは例の噂、数日前鎮火したシージャック犯の噂の中に嘘と真実が混ぜられているのではないか、と調査に乗り出した。

本当、金の匂いを嗅ぎ付けて来る奴だ。

それが真実であったとしてアルトレーゼさんはどうするのですか?

硝子が真剣な面立ちで訊ねる。

まあ俺以外はアルトと初対面だから分からないと思うが、俺は分かる。

僕にも一枚噛ませて欲しい!

アルトはこういう奴だ。

俺の知っている話では、アルトは敵対同士のパーティーへにじり寄り、武器とアイテムを手配する様な輩だ。

味方に付ければ心強いが、必ずしも味方とも限らない。

儲けが減ったと見るや海での効率などの情報を売るからな。

客層は前線組から製造組、果ては生活組まで幅広い。

噂を流されればあっという間だろう。

下手に断れば何があるか分からず、味方に引き入れても何があるか分からない。

困った奴だ。

まあ、それなら味方に引き入れるが。

わかった。だが、海は釣れる種類が増えるのと、モンスターが陸地と違う位だぞ

クロマグロやタイだね。後、ブレイブバートやブルーシャークの素材アイテムか

話してもいないのに生息モンスターなどを言い当てられる。

ある程度裏を取ってから来ていると考えるのが無難か。