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ユニスは必死に思考をめぐらせる。絶体絶命のこの状況を、どうやったら乗り越えられる? 武器はない、動く事もできない、生殺与奪権は完全に握られている。

ユニス。冒険者だよ

フルネームは教えず、愛称だけを名乗る。力のある魔術師は相手の名前を知るだけで支配する事もできると、以前知り合いの魔術師に聞いた覚えがあったからだ。

なるほど。ではユニス、一つ教えてもらいたい事があるのだが、お前にここに来るよう頼んだのはどの村の誰だ?

別に誰に頼まれた訳でもないよ。邪悪な魔術師の噂を聞いて、成敗しようとやってきただけだから

自分でも厳しい言い訳だとわかっていながら、ユニスはそう言った。何の罪もない、純真な村人達に迷惑をかけるわけには行かない。それに、半分は嘘ではないのだ。魔術師の話を聞いて、自分が倒してくる、と戸惑う村人達を半ば振り切るようにして出てきたのだから。

ほうでは、その噂をお前に教えてくれたのは?

ぐ、とユニスは言葉に詰まる。言い方を間違えた事に気がついた。

か?

風の噂で

リルが心底呆れたような表情をする。ユニスは言った事を自分で後悔した。

風の噂かそれならば仕方ないな

ところが、Olはそんな苦し紛れの言葉に納得するかのような態度を見せた。

そ、そうそう! あたし頭悪いから、どこで聞いたかなんてすっかり忘れちゃってさ!

ば、馬鹿!

ユニスの言葉に、何故かリルが慌てて言う。

それも、Olに対してではなく、ユニスに対してだ。

覚えてないなら仕方ない。全ての村を焼き払うしかないな

何気ない様子で続けたOlの言葉に、ユニスは表情を凍りつかせた。

害意も無い村を焼き払う事は残念だが、仕方ない。他に替えが無いでもなし

やめて!

Olの言葉を遮り、ユニスは叫ぶ。

村の人は何も悪くない! あたしが、あたしが勝手にやった事なの!だから、お願い、村の人達だけは

ガチャガチャと鎖を鳴らし、ユニスは懇願する。

この状態では、頭を下げる事も、すがりつく事もできない。

では、悪いのは全てお前である、と言うのか?

そうだよ! 村の人は何も悪くない、止めるのを振り切ってあたしが勝手に!

では、咎を受け入れ、全ての罰をその身に受ける事を誓うか?

誓う。誓うから、村の人達には、絶対に手を出さないで

人聞きの悪い事を言うな

Olは噛んで含めるように、言葉を綴る。

村人を殺されたくなくば、いう事を聞け等と、お前を脅しているのではない。罪の在り処を問うているのだ。邪悪と自称するこの身なれど、罪無き者を無為に殺すような真似はせん。以前滅ぼした村とて、我に楯突き刃を抜いた故の事。罪がお前にのみあると言うのなら、他の者を罰する道理など無い

わかった。罪は、あたしにだけある。だから、罰もあたしにだけ与えて

ユニスはOlを真っ直ぐ見つめ、そういった。これから自分がどのような目にあうかは、おおよそ予想がついている。しかしそれでも、村人達に迷惑をかけることだけは避けたかった。正義感の強い、英雄となる運命を持った少女の最後の意地だ。

わかった。ならば、お前に罰を与えよう

Olは懐から短剣を取り出し、その刃を動けないユニスの胸に当てた。

鋭い痛みを覚悟し、ぐっと目を瞑るユニスの予想とは裏腹に、短剣はユニスに傷一つつけず滑らかに胸元から腰にかけて走った。それに沿って、彼女の着ていた服がスッパリと両断される。

それは、ユニスが予想していた展開の中でもっとも可能性が高く、もっとも起こって欲しくないものだった。

しかし、肌を露にしたユニスに近づいてきたのは、案に相違しOlではなくリルだった。

彼女は女のユニスでも惑わされるような妖艶な笑みを浮かべながら、透けるように白い指先をユニスの胸元に滑らせる。

ふぁっ

声をあげた後、ユニスは自分から甘い声があがった事に驚愕した。

ふふ、可愛い。敏感なのね

ん、ぅ

つぅ、とリルは指先をユニスの胸から臍の方に滑らせる。今度は声を出さないようにと構えていたにも関わらず、なんともいえないぞくぞくとした感覚が背筋を駆け抜け、ユニスは声を漏らす。

リルが触れた場所がじんわりと熱を帯び、ユニスの身体の奥の方が疼く。今まで感じた事のない快楽に、ユニスは完全に翻弄されていた。同性相手とは言え淫魔の手管は凄まじく、軽く触れていくだけでユニスはどんどん高まっていく。

そろそろここも弄ってあげましょうか

不意に、リルがユニスの股間に指を這わせる。

ふふ、もうぐしょぐしょね

クスクスと笑いながら、リルはわざと音を立ててユニスの陰部をまさぐった。くちゅくちゅと音を立てられ、ユニスの顔は羞恥に赤く染まる。

ここはどうかしら?

ひあっ!!

リルの指がユニスの最も敏感な部分淫核をかすめ、ユニスは思わず高く声をあげた。

いい反応ね。処女だけど、オナニーはちゃんとしてたんだ?

そ、そんな事ふぁっ!

言い返そうとした瞬間にリルが陰核をすりあげ、またもユニスは声をあげる。

そんな事、何? そんな事大好き?

そうよね、ここをこんなに尖らせてよがってるんだもの

ふ、ぁぁぁっ! そ、んにゃぁあっ! い、やめっ、駄目ぇっ!

脇腹をくすぐり、乳首に舌を這わせ、かと思えば股間を指でさすりあげる。リルは完全にユニスの反応を掌握し、虚を突いてはその身体を翻弄していた。

さて、そろそろいいわよ

そんな言葉と共に、ぐいと両脚が押し開かれる感覚にユニスは我に返った。ここしばらくの記憶が無い。どうやらいつの間にか意識を失っていたようだった。

覚えている限りで、リルはユニスを一刻(2時間)は嬲っていただろうか。その人ならざる愛撫にユニスは何度も声を上げ、許しを乞い、よがり狂った。

汗と愛液でベッドのシーツはぐちゃぐちゃに濡れ、尻の下は失禁でもしたのかと言うくらいぬるい水が溜まっていた。恐ろしいのは、そこまでしてなおユニスを絶頂には至らせないリルの指の技だ。

恐らくその気になればほんの一撫でで気をやらせる事も可能なほど昂ぶらせておきながら、けしてオーガズムには至らせず、一刻もの間ユニスを嬲り続けたのだ。

そういえば、脚は鎖で繋がれて曲げる事もできないのに、何で広げられているんだろうと、ぼんやりと考えていたユニスの意識を、股を裂く様な鋭い痛みが覚醒させた。

う、あぁぁっ!?

痛みに視線を向けると、いつの間にかOlが両脚の間に身体を割り込ませ、そのいきり立った物をユニスの秘部に突き入れていた。

内臓を素手で掴まれている様な、重く鋭い痛みがじんわりとユニスに襲い掛かる。それと同時に、純潔を失ったどうしようもない喪失感が彼女を襲った。