それでな、主殿
ごほん、と咳払いをし、エレンは改まった様子で切り出した。
あのような素晴らしい物を賜り、我ら一同、ますます主殿への忠誠を確かにした。ついては、その名目だけでなく、実際にも主殿の物にして欲しいのだが
エレンはちらりとミオに目をやった。
ああ、あれの事なら気にしなくていい。ここで構わんか?
主様が望まれるのであれば、いつどこででも
するりとエレンはOlに擦り寄り、胸を押し付けた。スレンダーでほっそりとした白アールヴに比べれば、黒アールヴの身体はいくらか肉感的だ。
ミオ、抱えてろ
Olはミオに猫の子でも渡すかのようにマリーを任せると、エレンに湯船の縁に手をつけ、尻を突き出すように指示した。そのまま後ろから突き入れると、アールヴ達がOlの周りに集まり、しなだれかかる。
はぁぁさすがはOl殿、こちらの固さも素晴らしいな
そちらも、黒の氏族の抱き心地の良さを教えてくれるのだろう?
両腕にそれぞれアールヴを抱き、腰だけでエレンを突きながらOlはそう囁く。
ああっ勿論、だともっ
エレンはきゅうっと膣を締め付けると、激しく腰を振ってOlの物を飲み込んだ。
肉と肉がぶつかり合う音が浴室にパンパンと響き、淫らな雌の匂いが充満する。
なるほど、これは悪魔の使いといわれるわけだ。まさに魔性の快楽だな
リル殿にも負けぬ良さだろう? 存分に味わってくれ
弓を引く為に鍛えられた筋力はOlの一物を柔らかな肉で締め上げ、耳元で感じられるお付のアールヴ達の甘い吐息や、すべすべした肌の感触が否が応にも興奮を高めていく。単純な技術の腕はともかく、この連携の取れた包囲網は淫魔にも為せない愉悦の坩堝だ。
だが、やられっぱなしと言うのも性に合わんな
Olはエレンの腰を掴むと、いきなり奥深くまで突き入れた。
ふ、あぁぁっ
強引な抽送にペースを乱され、エレンは背筋を反らせる。
その隙を突くように、Olは腹側の膣壁を擦りあげた、
ふあっ、ああぁぁっ!
ガクガクと震えるエレンの膝を支えるように腹に手を回すと、腰を密着させてぐりぐりと刺し貫く。後ろからこうすると、他の体位よりずっと奥まで届く。
あ、あ、あ、あ、あ!
一声ごとにエレンの声が余裕をなくし、高く上がる。
そ、れ、だ、め、ぇっ! いくっ!
エレンは固く浴槽の縁を掴み、ピンと背筋を反らしてぶるぶると震えた。膣内がぎゅっと窄まり、Olの物を締め付ける。
行くぞっ!
Olは一旦腰を引くと、一気に二度、三度奥まで突き入れた。
あっ、あっ、ああああっ!
そして、ぐっと腰を押し付けながら、最奥で大量の欲望を吐き出す。
~~~~~~~~~っ!
胎内を蹂躙される感覚に、声もなく、息すら出来ず、エレンは絶頂に達する。
一物を差し込んでいるのに溢れ出るほどの量を注がれ、更に搾り出すように何度か中を往復し、Olが一息ついて離れるのを待って彼女も固く張り詰めた身体を弛緩させた。
よろよろと浴槽の縁に身を預け、脱力する。あまりの快感に、全身から力が抜け立つ事さえままならない。
一度でそうなっていては、まだまだリルには敵わんな
意地の悪い笑みを見せるOlの一物を、二人のアールヴが競うように舌を這わせ、清めていく。残りの二人が彼にしな垂れかかり、耳元で囁く。
まだ4人残っています。勿論、私達もご寵愛頂けるのですよね?
ああ、勿論だ
Olはアールヴの美姫達を抱きしめ、ニヤリと笑みを見せた。一人一回で限界に達するとしても5回。さて、リルが気絶するまで耐えた最高記録は何回だったかな、と思い返しながら、Olは次の得物を見定めた。
閑話部下と交流しましょう-2
あーっ! あーっ! あぁーーーーーっ!
まるで断末魔の悲鳴の様に叫び、果てるアールヴの膣内にたっぷりと注ぎ込む。Olがペニスを引き抜くと、彼女は他の四人と同じように股間から白濁の液を滴らせながら浴槽の縁にもたれかかった。五人とも、一度の絶頂でぐったりと力を失っていた。アールヴは絶頂が深いのかもしれない。
そんな事を考えながら、Olはくるりと後ろを振り向いた。
ひっ
その股間にそそり立つ、全く硬度を失わぬ肉剣を見てミオは息を呑んだ。
自分で慰めていたのか?
Ol達の痴態を見て興奮したのだろう。ミオは左腕でマリーを抱きながら、右手の指は股間にあてがわれていた。慌ててミオは手を隠すように背の後ろにやった。
隠さずとも良い。お前を抱く気はなかったが家畜の世話の腕は買っている。褒美をくれてやるとしよう
ざぶざぶと湯をかきわけながら近づいてくるOlから逃げようと、ミオはじりじりと後ずさりしようとするが、元々浴槽の端に座っていたのでそれもかなわない。
マリー、お前は先に上がっていろ。ちゃんと身体を拭いて、服を着るんだ。出来るな?
あい
元気よく頷き、部屋の隅へ乾いた布を取りに行くマリーを見送り、Olはミオの両腕を掴んだ。
あ、あの、Olさん、私、ほら、アールヴの皆さんみたいに美人じゃないし、その、あの
自分で言って、ミオは自分で落ち込んだ。そう、彼はただ、たまにはちょっと変わった娘を味わいたいと思っただけだ。毎日高級で美味しいものばかり食べてるから、たまには大衆食堂で定食でも食べてみるかな、みたいな。
卑下するな。確かにお前は美しいとは言えんが、醜いわけでもない
そんな事を思っていたものだから、その言葉はミオの心の奥底に楔の様に突き刺さった。
Olはミオの顎を掴むと、至近距離でその瞳を見つめる。
素材はそれほど悪くない。磨けば光るだろう。どうだ、俺に磨かれてみるか?
Olの深い茶の瞳が、ミオを覗き込む。その瞳は、魂の奥底までも見通すようだった。
駄目だ。頷いちゃ駄目だ。ミオの心は、全力で警鐘を鳴らした。頷いたらもう戻れない。二度と家族に会う事もできないし、二度と何も知らなかった呑気な牧場の娘にも戻れない。本能的に、ミオはそれを悟った。
目の前の、昨日までは気難しいけど意外と気さくな魔術師さんと思っていた男は、炎をまとって現れた悪魔よりも邪悪な存在であると、心の奥底から理解した。
だが。
はい
こくん、とミオは頷いた。その提案は何よりも甘美で、抗いがたい魅力を放っていた。美しくなりたい訳ではない。賛美を得たい訳でもない。
ただ、目の前の男の目に留まり、関心を持ってもらえるというただそれだけの事が、ミオの心を裏切り、身体を突き動かした。
んんっ
Olが頷いたミオを抱き寄せ、口付ける。そこに優しさや労わりは存在しない。自分が所有する物を扱うだけの、無慈悲で無遠慮な態度でOlの舌は彼女の口内を蹂躙した。