それについては既に原因も対策も考えてある湯を張ってくれるか?
うんというか、ダンジョン、全部戻すね
ソフィアが言った途端に轟音とともに大地が揺れ、しばらくして収まる。それとともに壁から湯が湧き出してきて、浴槽を満たし始めた。元々の火山があった場所から湧き出していた温泉に、水路が繋がったのだ。
リル、皆に連絡を
Olが掲げた革袋にするりとリルが入り込む。
あれ、それ壊されてなかった?
俺が予備を用意しておらぬわけ無いだろう
首を傾げるザナに、Olは当たり前のように答えた。そう言いつつも、彼自身記憶を取り戻すまではローブの隠しポケットに予備が入っていることに全く気づかなかったのだが。
あの、皆って?
ソフィアにはまだ紹介しておらぬものもいたな
一体何が始まるのかと戸惑うソフィアにOlがそう答えた時、浴室の扉が開いた。そこから現れたのは、何人もの美女たちだ。
紹介しよう。エレン、セレス、ミオ、ナジャ、Shal、ウィキア、Faro、オリヴィア、パトリシア、プリシラ、ノーム、メリザンドユツにテナ、タツキ、サクヤ、ホスセリ、ミシャとザナ、イェルダーヴは知っているな。それに、ラーメスあとは
わらわも、くわえて
現れた女性たちの名を呼ぶOlが岩壁に目を向けると、その中からするりと小さな姿が現れた。
お姉様!?
ミレニアムロリキターーーーーー!!
チルの姿に目を見開くサクヤの驚きをかき消すような勢いで、マリーの影からローガンが飛び出す。
一万年以上生きてるらしいけど、ロリなの?
わかってねえな
素朴な疑問を口にするリルに、ローガンはちっちっと指を振って答えた。
例えば犬猫が五歳と言ったらそりゃもう立派な大人だろ。その逆で、成長速度が極めて遅いだけで、成長しないわけじゃねえ。一万年経っても、立派なロリつまりミレニアムロリだ
何がつまりなのかはわからなかったが、それはチルにとっては聞き逃がせない情報だった。
まことか?わらわ、せいちょうできるのか?
おうよ。まああと十万年くらいしたら、俺のストライクゾーンから離れるんじゃねえか
恐らくは、本当だろうな
ローガンの言葉を、Olは保証した。事この手の話に限っては、ローガンの言うことは恐ろしく正確だ。そう言えばこいつ、全知全能の神すら気づかなかったチルの存在を感知してなかったか?と思い出す。
お待ち下さい!妾は!?妾は十万年後どうなるのです!?
知るか、ババアの成長になんか興味ねえよ!
妾の方が妹なのに!?
チルとは打って変わって雑極まりない対応に、サクヤは愕然とする。
連れて行け
パチン、とOlが指を鳴らすと、ローガンの四本の腕をエレンの四人の部下がそれぞれ担ぎ上げて引きずっていく。
あっ畜生Ol何しやがる!もっとロリと話させろ!アイルビーバーック!あっでも俺の下の右腕担いでる子は結構発育悪くていい感うおぉっ!矢を刺すな、矢を!あれっこれなんかヤバい毒が入って──
やかましい悪魔が物理的に沈黙して静かになったところで、Olは気を取り直してソフィアに向き直る。
ゴホン。これにリル、ユニス、スピナそしてお前の母、マリーの四人を加えて、皆、俺の妻お前の、仲間だ
思ってたより大分多いという言葉を飲み込んで、ソフィアは頷く。
あの時お前を抱いてやれなかった理由は単純だ。お前に魅力がないわけでも、俺の覚悟が出来ていなかったわけでもない。ただ俺の精力が足りなかっただけだ
精力が、足りない?
Olの発言に、妻たちがざわめいた。七日七晩不眠不休で女を犯し続け、百人を超える相手を一度に満足させてもなお衰えぬOlの精力に、足りないなどと言うことがあるとは思えなかったからだ。
ソフィア。お前は地に隠れる太陽の神であり、同時にダンジョンの神でもある。つまりその権能は常に内側に作用する
己のダンジョンの中であれば自在に操ることが出来るが、それも言ってしまえば内側の定義を拡張しているに過ぎない。
故にお前の体内は神気で満ちあらゆる術を無効化する
理屈としてはピラミッドの中で術を使えないのに近いのだろう。違いは、既に発動している術や呪いをも一時的に解除してしまうということだ。
つまり。お前に挿入しようとする時、俺の一物は九十三歳のそれになる
ソフィアは息を呑んだ。今のOlの姿は、魔術によって若返ったものだ。魔力での回復なしでもOlの精力は絶倫と呼んで良いものだが、それとて若い肉体があってのこと。本来の肉体は、今すぐ死んでもおかしくないほどの高齢なのだ。
じゃあじゃあ、わたしは、やっぱり
対策はあると言っただろう
目を潤ませるソフィアに、Olはきっぱりと言い放つ。
でも、どうやって?
仮にもソフィアは全能の神なのだ。意識せず働いている権能を打ち消すことなど出来ないのではないか。
そう心配するソフィアに、Olは言った。
百手前の爺であっても女を抱けるほどに、興奮すれば良い
第21話全知全能の神を斃しましょう-10
そ、そんな事して死なない!?
若返りが解けると言っても局部だけの話だ。心肺機能や脳に衰えがなければ問題ない
Olはそう言ってソフィアを全能の神を、押し倒した。
んっむ、ふちゅるるん、ふ、ぅんちゅぅんむふはぁ
そのまま唇を奪われ、たっぷりと舌で舐られ絡め取られて、Olの唇が離れる頃にはもはや抵抗の気力もなく、ソフィアはとろとろに蕩けた表情で満足気に息をつく。
なんかもうこれだけでも、満足かも
何を言う。これで終わりなわけがあるか
ぐったりとするソフィアにそう言い放つと、Olは彼女の服を脱がしにかかる。それと同時に、周囲を取り囲んだ他の妻たちも衣服を脱ぎ始めた。
わ、凄い
白磁のような白から黄色みを帯びたベージュ、褐色から黒まで、様々な色の肌がOlの周りをぐるりと取り囲む。共通するのは、どれも美しい裸身だということだ。
失礼します。Olさまのおちんぽ様に、ご挨拶させて頂きますぅ
艶めかしい妻達の姿にムクムクと頭をもたげたOlのペニスに、真っ先に近づいてきたのは白アールヴの僧侶、Shalであった。
では、私もご一緒させていただこう
こういうのも久しぶりね
そこに元冒険者仲間であった女剣士のナジャ、魔術師のウィキアが加わって、三人は顔を寄せ合い膨れ上がった亀頭にちゅ、ちゅと音を立てて口づける。
お背中、お流ししますね
そういってざばりと背に湯がかけられたと思えば、ミオがその純朴な顔つきに似合わぬ豊かな乳房を泡立てて、Olの背中に優しくこすりつけてくる。
我々も協力しよう