そんなわらわをおっとは、ほんとうにあいしてくれるのだな
即座に答え落とされる口づけを受け入れながら、チルは幸福に打ち震えた。
正直に言えば、自分は利用されただけだと思っていた。Olはただチルの力が必要だから娶るなどと口にしたのだと。
チルはそれでも良かった。他者から必要とされること、それだけで十分に嬉しかった。けれどもOlがくれたものは、彼女の予想を遥かに超えていたもので
しあわせでおかしくなりそうだ。いまは、これでじゅうぶんまんぞく。つぎのおうせを、たのしみにしてる
チルは心の底から、そう伝えた。
おうるさま
そして、自分をすっぽりと覆うように抱擁する男の顔をじっと見つめ、マリーは潤ませる。
わたし、わたしね。ほんとうはずっと、このころからOlさまに、ぎゅってしてほしかったの
自分が大人にまで成長した記憶は、彼女の心のなかにある。けれど今のマリーにとってそれはどこか遠いおとぎ話のように実感のないもので、十年分の積み重なった想いだけが、彼女の幼い心の中に息づいていた。
おうるさまをこまらせないように。かなしませないように、いわなかったの。でもいまは、いってもいいんだよね?
頷くOlに、マリーはぎゅっと抱きついた。
あのね、おうるさま。マリー、おうるさまのこと、だい、だい、だいすきだよ。すっごくすっごく、すきなの
幼い、けれどもそれ故にこれ以上ないほど真っ直ぐな好意の形を、マリーははっきりと口にする。
だからマリーのこと、およめさんにしてほしい
Olの声色は、口調とは裏腹にこれ以上ないほど優しく。
とっくにお前は、俺の妻だ
やったぁ
ふにゃん、と笑うマリーの表情に、Olは思わずドキリとする。一瞬、幼女趣味(ロリコン)も悪くないかもしれぬ、などと思いかけてしまった。
一瞬よぎりかけた悪魔の顔を振り払うように、Olは自身をマリーの蜜壺へと押し当てる。できるだけ痛みを与えぬようにと慎重に押し込もうとすると、意外にもマリーの小さなそこはあっさりとOlの太く硬いものを飲み込んだ。
一瞬の困惑のあと、法術がまだ効いているのかと理解する。全能の神の攻撃を尽くかわす程の奇跡があれば、この程度のことは何でもないだろう。
そうではない。法術などはおまけに過ぎない、とOlはすぐに考え直す。マリー自身が、心の底からOlと結ばれたいと思っている。だから、その身体がOlを受け入れているのだ。
Olはマリーの小さな体をぎゅっと抱きすくめ、抽送を始める。たっぷりと蜜をたたえたマリーの膣内はするりと奥まで男を飲み込んで、それでいて千切らんばかりのキツさで締め付けてくる。
んっあ、んっ
マリーの唇から、幼くも艶めかしい吐息が漏れる。その無垢な体と心で、ちゃんと感じているのだ。
Olは背を曲げ、マリーの可憐な唇を奪う。するとすぐさま、Olの差し入れた舌に小さな舌が応えた。拙い動きで、しかしそれでも一生懸命にちゅうちゅうと吸い付き、舌を絡め返してくる。
マリーの短い手足がぎゅっとOlにしがみついて、射精をねだるように腟内がきゅうきゅうと収縮する。Olの我慢が限界に至る寸前、マリーの身体はぷるぷると小さく震えた。気をやったのだ。
ふぁんっ
己の内から男根が引き抜かれる感覚に、マリーはもう一度絶頂に達して甘く鳴く。今すぐこの娘を穢し犯してやりたい、という衝動を必死に堪えて、Olは残る一人に視線を向けた。
パ、パぁ
眼前の幼女とは真逆に、成熟しきった肢体を持つ娘。ソフィアが、度重なる性交を目の当たりにし、発情しきった身体でもどかしそうにOlを呼んだ。
二十三人の妻の膣で扱き立てられ、三人の処女を立て続けに奪った男根ははちきれんばかりに屹立し、行き場を求める精液が袋の中でグツグツと煮立っているかのようだった。
きてぇ
両腕を伸ばし求めるソフィア。もはや言葉は不要であった。Olは一も二もなく彼女の身体に伸し掛かると、その極上の肢体を貪るように味わう。しっとりと手に吸い付くような肌。もっちりとした、この上ない程大きく柔らかな乳房。瑞々しく甘い、とれたての果実のような唇。
その全てを堪能しながら、Olは鉄のように硬く反り立った怒張を、一気にソフィアの膣内へとうずめた。
彼女の中へと入り込んだ先から、魔術が解ける感覚がわかる。しかしそれは微塵も硬度を失うことなく、ソフィアの純潔の証を突き破って、そのまま白濁の液を彼女の膣奥へと撒き散らした。
同時にソフィアも絶頂して、ぎゅうっとOlの身体にしがみつく。一滴たりとも取りこぼさぬと言わんばかりに彼女のすらりとした脚がOlの腰に巻き付いて、蠕動する膣内がOlの男根を締め付けながら扱きたて、さらなる射精を誘う。
二人とも微動だにせぬままたっぷり数十秒、絶頂の快感とその余韻とを味わって
は、ぁ
やがてソフィアの体中からこわばりが抜けて、彼女はくたりと脱力した。破瓜の痛みすら気にならぬほどの多幸感と快感が、彼女の意識をふわふわと漂わせる。
これで終わりではないぞ
だが、まどろみにも似たその感覚は、突き入れられる熱い肉の塊によってすぐに覚醒させられた。
えっな、なんで!?
たっぷりと精を放ったはずのOlの剛直は、むしろ更に熱く硬く膨れ上がっていた。
お前の中を、征服した
それは、Olが太陽神との戦いでやったことと全く同じことだ。吐き出し、塗り込めた精液でソフィアの膣内を己の領域と規定し、その境界を奪い取った。故にOlの男根は元の若々しさを取り戻してそして、散々昂ぶらされた獣欲は、一度の射精で萎えるようなものではなかった。
ひあぁうっ!
いきなり全く容赦のない本気の突きを入れられて、ソフィアは高く鳴く。しかしそれは苦痛ではなく、快楽の声。
なんでぇっ!あぁっ!
膣内の一番感じる部分を、ピンポイントで貫かれたからだった。
お前は俺のダンジョンだ
たっぷりとした胸を鷲掴みにして、その先端を指先で捏ね回しながらOl。
だからその身体のことは、隅々まで全て誰よりもよく知っているとも
はぁぁんっ!
きゅうと摘み上げれば、奔る快感にソフィアは悲鳴のような喘ぎ声を上げた。
あんっ、あぁんっ!だめぇ、そこ、あっ、やぁんっ!
Olの言葉に偽りはなく、触れられる場所、突かれる場所、全てがソフィアの急所を的確に抉って、彼女はただただ翻弄され快楽に身を捩りながら鳴き声をあげることしか出来なかった。
あっあっ、また出てる、また出てるよぉっ!
何度も何度も気をやって、何度も何度も膣内に射精されながら、二人は獣のように交わり続ける。
オウ、ルぅ
くいと肩を引かれる感触にOlが顔を上げると、目の前には切なげに眉を寄せるユニスの顔があった。