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貴様、本気いや、正気か?

まるきり狂人を見る表情で、サルナークはOlを凝視する。

どうやら人間が魔族を性的な対象に見るというのは随分おかしなことらしいが、それならそれで好都合だ、とOlは思う。別に処女に拘るわけでもないが、他の男の手がついてないならそれに越したことはない。

さてな。正気ではないかも知れぬが、それがどうかしたか?

参った。降参だ。アンタにゃ勝てねえよ、大将

真顔で返すOlに、サルナークは両手を上げて肩をすくめる。

そしてその背後、通路の物陰で、ナギアは危うく布袋を取り落しそうになっていた。

(ほ、ほ、ほ本気ですの────!?)

その白い肌が、頬どころか耳の先まで真っ赤に染まっていく。

(え!?じょ、冗談ですわよね!?わたくしのこの下半身が、美しいだなんて)

実のところ、美醜の感覚は人間も魔族もそう差はない。見慣れており、何より自分自身の身体であるということで蛇の尾に対する嫌悪感こそないものの、人から疎まれ嫌われる事は仕方のないものと思う程度には、ナギアも己の身体を疎んじていた。

腰から上の美しさに関しては自信があるものの、この蛇の下半身のせいで誘惑が上手くいった試しもない。

(そんなわたくしをOl様は、抱きたいだなんて──!)

抱きたいとは言っていないが、ナギアの中では既にそういう事になっていた。

(し、しかもわたくしの魅力にメロメロで正気ではないなんて──!)

そういう意味ではまったくなかったが、ナギアの中では既にそういう事になっていた。

どうしたんですか、ナギア?

頬を押さえ硬直するナギアに、フローロは不思議そうに尋ねる。

その声に、ナギアはハッと我に返った。

一瞬のぼせ上がってしまったが、そんな都合のいい事が起こるはずがない。誰が好きこのんで蛇女を抱きたいと思うものか。

そもそも人間とは自分と異なるものを嫌うものだ。魔族と性交したいと思うわけがない。

フローロ様。Ol様とそのこ、子作りをしたというのは、冗談ですわよね?

?いえ?たくさんしましたよ

曇りなき瞳で答えるフローロ。

(完全にわたくしも狙われてる────っ!)

その言葉に、再びナギアの表情は真っ赤に染まるのだった。

その耳元で、突然低い声。

そこで何をしている

オ、オオオオ、Ol様っ!?

まるでナギアを追い詰めるように壁に手を付き、Olの瞳がじっと彼女を見つめていた。

(そ、そんな熱い視線でわたくしを!)

(こそこそと何を画策しているやら)

それは実際には殆ど睨みつけるに近いものであったが、ナギアにとっては熱意を持った視線に思えていた。

準備はできたのか?

ナギアから布袋を受け取り、その首尾を確かめOlは満足げに頷く。

あ、あのOl様

なんだ

そんな彼を見上げ、ナギアは問うた。

先程、サルナーク様との会話が聞こえてしまったのですがわたくしをお抱きになりたいとか?

(わたくし何を言ってますの──!?)

蛇の体に嫌悪を持ちつつも、それでも豊かな双丘に目を向ける男の視線というのは滑稽でおかしいものだ。ナギアはどうせ自分など誰も相手になどしないということをわかった上で、色香を振りまく癖がすっかり身についてしまっていた。

だが思い返してみれば、Olの視線は殆どナギアの胸元には向かっていなかった。

今はまだそのつもりはない

フローロと違って、ナギアは魔力を殆ど持っていない。故に彼女を抱くとなればそれは快楽のためだけだ。彼女に魅力を感じているというのは嘘ではないが、流石のOlも元の世界に何人もの妻を残してきたこの状況で享楽に耽る気にはなれなかった。それが毒杯であるならなおさらだ。

(た)

しかしそれはナギアにとっては、

(大切にされてる──!)

その様に映った。今はまだ、ということはその気がないというわけではない。けれどすぐには手を出さない。それはナギアの事を慮り、配慮してくれているとしか思えなかった。

ではその日を楽しみにお待ちしておりますわね

ぎゅっと胸を押し付けるようにOlを上目遣いで見つめながら、にこやかに微笑むナギア。

(自ら身体を差し出そうとするか)

Olほどの魔術師であれば、相手が処女であるかどうかは身体に触れればわかる。服越しとはいえ、たっぷりと開かれた胸元を押し付けられればナギアが未経験であることは明らかであった。

(やはり何か企んでいると見てよかろうな)

そんな相手が積極的に身体を許そうというのだ。Olでなくとも何かあると考えざるを得ない。自分のダンジョンでもなく、魔力も乏しいこの現状で誘いに乗るのは愚策だろう。

(早くその日が来ないかしら♡)

(そう簡単にこの俺を出し抜けると思うなよ)

そうして、二人は決定的にすれ違ったまま、表面上は和やかに笑みを交わし合うのであった。

第4話次なる刺客を迎え撃ちましょう-5

んちゅ、ふん、は。ぁちゅ、ふぁ

Olの脚の間に跪きながら、フローロはうっとりと反り立つ剛直に舌を這わせる。

んっ♡ふふ、ぴくんってなりました。気持ちいいですか、Ol?

Olが声を抑えるようにそう答えると、フローロは嬉しそうに笑んで、肉茎に頬を擦り寄せるような仕草で根本から先端を舐め上げた。

正直に言えば、悪くないどころの話ではなかった。つい先日まで処女であった、今日初めて口淫を覚えたばかりの少女に、Olは相当追い詰められている。

辿々しかったのは始めてすぐのほんの僅かな間だけで、Olが二、三アドバイスしただけで彼女はまたたく間に奉仕の技術を上達させた。今ナギアが彼女の胸に腕を突っ込めば、フェラチオLV3辺りが取れるのではないか。思わずそんな馬鹿なことを考えてしまう程であった。

んふ♡Ol、触って下さい♡

Olがちらりと視線を向けたのを目ざとく察したのか、フローロは彼の手をぐいと引っ張ると己の胸に押し当てる。

ずっしりとした重量感と、それに不釣り合いなほどの柔らかさがOlの手のひらを襲った。これほど柔らかいものが、なぜこの重さで形を保っていられるのか不思議なほどだ。

手のひらの中でほんの僅かに力を込めるだけでふにふにと形を変える柔肉の、その先端だけが硬く張り詰めて存在を訴えるかのようにぐりぐりと押し付けられる。

あっ♡あぁんっ♡

ついと指先で摘めば、打てば響く鐘のようにフローロは嬌声を上げた。

もぉ♡お返しですっ♡

そう言って、フローロは教えてもいないというのにOlの男根をぱっくりと口の中に咥え込んだ。

うっく!

そのあまりの快楽に、Olは思わず呻き声を上げる。太く大きい怒張を口の中にすっぽりと収めながらも、輪にした指先で根本を扱きたてる。そうして先端に追いやるようにした快楽を、舌で転がし、唇で締め付け、ちゅぷちゅぷと音を立てながら吸い上げる。