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そういえば、これも魔術なんですよね?

そうだ。だが見た目よりもかなり高度な事をしている。お前にはまだまだ無理だ

見た目よりも何も、絶対なる母なる壁を動かすことより高度な事があるとは思えないのですが

ぼやくフローロを無視して、Olは彼女の手を取った。

今回お前にやってもらうのは、簡単な身体操作だ。簡単と言っても奥は深いが、方向を持たず動いてない物を対象に単純な強弱だけであれば、お前にも出来るだろう

身体強化は簡単だが、難しい。例えば腕の力を何も考えずに上げてしまえば、強化された筋肉は己の骨をすぐさまへし折るだろう。方向を間違えれば敵を殴るつもりが己を傷つける。戦いながら強化するなら動く身体に合わせて魔術も動かさなければならない。

だが固定された相手の感覚を強化するだけであれば、初心者でもそう難しくはなかった。

こうだ

Olは握ったフローロの手を通して、彼女の魔力を操りラディコに感覚強化の術をかける。

あっ。これ、この前Olが私に使っていたものですね

ほう。よくわかったな

自分に使われた魔術を使う感覚から特定するというのは、たとえるなら石に彫られた鏡文字を指で触っただけで文章を言い当てるようなものだ。単純なものとはいえ、フローロの記憶力と勘の良さにOlは感心した。

んん

目を閉じ気を失ったまま、ラディコは小さく声を上げる。

強さとしてはこの程度でだいたいそうだな。平時の二、三十倍と言ったところか。感度は魔力量に対し比例するのではなく、二次関数的に上がっていくから気をつけろよ

真剣な面持ちで頷くフローロに術を任せ、Olは改めてラディコに向き直る。

目を覚ませ

Olがそう告げると、ラディコはぼんやりと目を開いた。その焦点はあっておらず、呆けた表情で彼女は顔を上げる。

ここはどこお?

心配することはない。ここは安全な場所だ

夢を見ているような顔つきで呟くラディコに、Olは優しげな声で囁いた。実際、今の彼女は夢を見ているようなものだ。

単純な刺激の繰り返しと魔術の併用によって、ラディコの思考は今深い催眠状態にあった。起きてはいるが、意識がない状態。

そういえば初めてユニスと出会ったときも、この様な手を使ったのだったか。Olは不意に随分昔のことを思い出し、軽く首を振って意識を目の前に集中させた。

お前と少し話がしたいのだ

ボクとお話しい?

間延びした口調で問うラディコに、Olはそうだと頷く。

でもお知らない人と、話しちゃいけないって、フォリオ様が

俺の名はOl。アイン・ソフ・Olだ。お前は?

ボクはラディコ。鉄じゃなかった、銀の腕のラディコ

銀?とOlは内心首をかしげるが、ひとまずおいて続けた。

これで知らない間柄ではないな

んじゃあ、大丈夫だね

するとラディコはあっさりと納得する。催眠状態にあるとはいえ、やはり物事をあまり深く考える方ではないらしい。

誰に言われてここに来たんだ?

それは言っちゃいけないって

その返答に、Olは眉をわずかに寄せた。捕らえられた時の対策が既にしてある。しかも命令系統をわざわざ隠すということは、中層のユウェロイやその下の人間とも別の者から命令されている可能性がある。

言ってはいけないと言ったのは誰だ?

しかし特定の情報だけを隠すのなら、言い含めるのでは不完全だ。何も話すなと命じられていない限り、それを隠せと命じたのは誰かと無限に聞き続けていけば必ず綻びが生じる。

フォリオ様

フォリオ様というのはお前の主人か?

ラディコはこくんと頷いた。

なるほど。俺はお前をここに送ってくれたものに礼をしたい。フォリオに贈り物をすればいいか?

Olはやや持って回った言い方で尋ねた。それを肯定すれば、ラディコをここに送った者がフォリオであることは明白になる。しかし催眠状態ではその様な論理的な思考はできないものだ。

彼女が禁じられているのは彼女をここに送ったものの名を口に出すことだから、この様な問い方をすれば回避することが出来るのだ。

ううん、違うフォリオ様じゃないから

案の定、ラディコは首を横に振った。

ではユウェロイか?

ううん

やはり、別の命令系統がある。この用意周到さを鑑みるに、コートーの時点で偽情報を与えられたと考えるべきだろう。流石に全くの無関係ではないだろうが、ユウェロイまで辿っても何の事情も知らない可能性すらある。

ラディコ。今から俺はお前のことを気持ちよくしてやる

Olはフローロに目配せすると、ラディコにそう囁いた。

気持ちいいというのは、お前にとって良いことだ。そうだろう?

気持ちいいのは良いこと

当たり前で、単純な論理。

だからその良いことをしてくれる相手を、お前は少しずつ好きになる

良いことを好きになる

催眠状態のラディコの頭に染み込ませるように、Olは繰り返し暗示を仕込んでいく。

そうだ。このように

Olがラディコの胸元を撫でると、彼女はぴくりと反応した。その小柄な身体に相応しい、なだらかな膨らみ。幼さを多分に感じさせる体つきだが、成熟自体はしているのだろう。フローロの魔術の補佐があることを差し引いても、感度はそう悪くない。

好きな相手に触れられるのは嬉しいことだ。お前が俺のことを好きになればなるほど、気持ちよくなっていく

んんっふぁ

ツンと尖った先端をそっと指の腹で押しつぶすように撫でる。込み入った事情を聞き出すには、催眠を一度解く必要がある。しかし催眠が解ければ正直に答えるはずもない。故に、今のうちにしっかりと仕込んでおく必要があった。

胸よりもこちらの方が好みか?

あっんっ!そこはあ!

ついとOlが指先でラディコの秘部に触れると、一際大きな反応があった。粘膜に傷をつけぬように細心の注意を払いながら、Olは指をつぷりと侵入させていく。既にしっとりと濡れそぼった秘所は、さしたる抵抗もなくOlの指を咥えこんだ。

あっんんっ!く、ぅんっ!

あどけなさを残すラディコの唇から甘い声が漏れ出る。経験はないようだったが、自分で弄ったことくらいはあるのだろう。胸よりも段違いに良い反応だった。

俺の指を感じるだろう?集中しろ。太い指がお前の膣内に第二関節まで入って膣壁を、ゆっくりとなぞる。指の腹で軽く押しながらこうして少し曲げると、強い快感が走る。ここには女の快楽を呼び起こす釦(ボタン)があるからだ

あっ、んっ!ふ、あぁっ!

ラディコの秘所、そのごく浅い場所をOlの指が撫でるたびに、そこからは愛液が溢れ出してOlの手を汚す。

気持ちいいだろう?口に出してみろ。そうすると、もっと気持ちよくなる

きもちいい、よお!気持ちいいよお!