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ラディコが叫ぶやいなや、Olの指を膣口がきゅうと締めつける。

気持ちよくなればなるほど、お前は俺を好きになる。俺を好きになればなるほど、お前は気持ちよくなる。そうして、お前はどんどん高みに登っていく

あぁっきもちーよお!もっともっとお!

Olの暗示を素直に聞いて、ラディコはどんどんと上り詰めていく。腰をガクガクと震わせ愛液を洪水のように滴らせながら、ラディコは更なる愛撫をねだる。

そうだ。今は何もかも忘れて気持ちよくなれ。快楽で頭が真っ白になったその時、お前は一度全てを忘れる。しかし本当に忘れるわけではない。問われればすぐに思い出せる

最後の暗示を塗り込めて、Olは指の速度を僅かに上げた。

さあ、快楽はどんどん強くなる。意識がふわりと宙に飛んで一気に解き放たれるイメージだ

あぁっ!ふああぁっ!飛んじゃうっ!飛んじゃうよおっ!

膝をガクガクと揺らし、舌を突き出して、ラディコはぎゅっと全身に力を込める。

イけっ!イくと言うんだ!そうすれば、お前は一番気持ちよくなれる!

イくっ!イくっ!イっちゃうよおっ!あああぁっ!あああああっ!

一際強く、ラディコの膣口がOlの指を締め付けて。

イっくぅぅぅっ!

その瞬間、ごきり、と不吉な音が鳴り響いた。

右手に走る激痛に、Olは瞠目する。

彼の指は、完全に潰されていた。

──鉄の腕ラディコの膣圧によって。

第4話次なる刺客を迎え撃ちましょう-7

だ大丈夫ですか、Ol!?

大事ない心配するな

脂汗を流し、苦悶の表情を滲ませながらもOlはそう答える。

潰されたのは指先であるのだから、命に関わるような怪我であるはずがない。しかしそれは、サルナークに右腕を切り落とされた時よりもよほどたちの悪い傷であった。

そもそもが圧挫傷潰された傷というのは、裂傷や刺傷に比べて治すのが難しい。組織が広範囲に渡って損壊しているからだ。

だがそれ以上に、もし入れているのが指ではなく、己自身ペニスであったら。そう思うと、流石のOlといえど汗が止まらなかった。それは男としての本能的な恐怖である。

(これのどこが鉄の腕だ!)

サルナークの鋼の盾もフローロの支配者の瞳も、名前とは全く乖離した性能を持つ詐欺じみたスキルであった。鉄の腕も腕だけではなく脚や指先の力が増している事くらいまでは想像していたが、膣を締め付ける力さえもが増幅されているなどと、一体誰が考えようか。その調子で全身の力が強化されているなら、日常生活を送ることすら難しいではないか。

等とOlが心の内で文句をつけていると、ラディコが太ももを擦り合わせながら甘えた声で彼の名を呼んだ。

もっと、気持ちよくしてえ切ないのお

い、いや。しばし待て

骨が粉々にすり潰された指先を治療しつつ、Ol。

気持ちよくしてくれないのお?

するとラディコは一段低い声色で、じっとりと彼を睨んだ。

気持ちよくすればするほど好きになる。それは裏を返して言えば、気持ちよくしてくれないのならば嫌っていくという事になりはしないか。Olはその可能性に思い至り、すぐに左手で彼女の胸を撫で擦った。

無論、してやるとも

やあんおっぱいじゃなくて、さっきみたいにぃおまんこ、触ってえ

身体をくねらせ、ラディコが不満げにねだる。女から求められて恐怖を感じたのは、Olにとって生まれてはじめての出来事であった。

Olは高速で思考を巡らせる。防御魔術を施して愛撫すればいや、ラディコの鉄の腕はサルナークの鋼の盾すら貫通する力を持っているのだ。純粋な防御力ではOlの魔術は敵わない。

では自分の痛覚を切り、肉体が潰れるのは覚悟して愛撫するか。いや、痛覚を切ってしまえば指先の繊細な感覚は失われる。ラディコを満足させることはできないだろう。

どうする。どうする

フローロ

その時、天啓が降りたかのように閃いて、Olは己の新しい弟子に声をかけた。

俺のものを咥えろ

いいんですかっ!?

唐突な要求に、しかし弟子は理由を問うことすらなく瞳を輝かせた。

ああ。ラディコ、今からお前を気持ちよくしてやる。さっきよりも、もっとだ

言いながら、Olは彼女の秘部に触れる。しかしそれは膣内ではなく表面。膣口の上に位置する陰核にであった。

いやあ中がいいのおんぅっ!

文句を言いかけたラディコだったが、Olの指先から伝わってくる快楽にびくりと体を震わせる。それと時を同じくして、フローロがOlの一物をぱくりと咥えていた。

伝達の魔術。Olが感じる快楽を、ラディコの身体にも伝えているのだ。その上で、Olもラディコの身体を愛撫している。いわば二人がかりによる愛撫であったが、単純に二人で行うのとはわけが違った。

なぜなら、Olの肉体は未発達なラディコの身体よりも遥かに開発されているからだ。ラディコの感度を倍増するよりも、Olの感じる快楽を伝えた方が手っ取り早く強い快感を与えることができる。

しかしそれには一つ弊害もあった。

──Ol自身も、本気で感じなければならないということである。

んっじゅぷっちゅ、ちゅるるちゅぷ、ちゅっ

はあんっあぁっくぅんきもち、いいよお

くっうぐ、ぅっふ、うぅぐぅっ

狭い部屋に、三人の男女の吐息が木霊し混じり合う。フローロに口で奉仕させながらラディコの身体を愛撫するのには、奇妙な倒錯感があった。

くっうっ!

その状況に興奮にしきった肉体は全身が性感帯のようで、性器を舐るフローロの髪の毛がOlの脚を掠めるだけで気をやりそうなほどの快楽が駆け抜けていく。その上、彼女の柔らかな舌と唇が、これ以上ないほど反り立った肉槍を丁寧に丁寧になぞっていくのだ。

ぷりんとした肉厚の唇が、ちゅうと亀頭の根本、大きく張ったエラの部分に口づけるかのように押し当てられる。そしてその唇を割って濡れた舌が控えめに姿を見せると、カリ首の段になった部分を愛おしげにぐるりと舐め清めていく。

それが終わると一旦口を離し、あーんと声に出すかのような仕草で口を開け、ぱくりと亀頭全体を咥え込む。同時に舌の平の部分で裏筋の部分を舐め上げながら、奥までつぷりと飲み込んで、竿をしゃぶるようにして引く。

それを二度、三度と繰り返したあと、肉槍を片手で立てて、もう片方の手でやわやわと袋に触れながら、おとがいを上に向けるようにして根本から先端までを、下品に伸ばした舌全体を使って舐めあげていった。

フローロ胸も、使え

胸おっぱいですか?ええとこう、ですか?

堪らずOlがそう命じると、フローロは少し考えたあと、その豊かな乳房でOlの剛直を挟み込む。

これでいいんですね。んっ♡

途端にぴくりと跳ねて硬度を増す男根に彼女は満足げに淫蕩な笑みを漏らし、当たり前のように胸の肉で竿を扱き立てながら先端をぱくりと咥えてみせた。