ナギア。離してくれるか?
ナギア
そんな願いは、Olの困ったような声色に打ち砕かれた。もし怒りとともに高圧的に命じられるのであれば、無理矢理にでも干からびるまでこうして抱きしめ続けるというのに。
ずるいお方
悪いがそう時間もないのでな。一段落すれば、お前の気が済むまで抱いてやる
するりと尾を解くと、Olはそう言ってナギアに口づけた。
約束、ですわよ?
ああ。約束がどういう意味を持つかはお前が一番良く知っておろう
最後にちろりと舌先を交わして、ナギアはOlから身体を離す。
Olくうん!
途端、ラディコの小柄な身体がぼすんと突っ込んできた。
ボクもおボクも同じことしてほしいよお
内股にふわふわとした尻尾を挟み込むようにして、太ももを擦りつけながらラディコはOlの腰にしがみつく。
なんとなく、そうなる気はしていた。とは言え悪いことばかりではない。フォリオの方を見れば、その表情は明らかにOlとナギアの痴態に当てられ発情している。
わかった。では
Olは未だ麻痺が解けず地面に転がるフォリオのすぐ目の前を指差して、言った。
服を脱いで、そこに横になれ
第6話獣娘たちを躾けましょう-2
こうお?
床に転がるフォリオの隣に並ぶようにして、ラディコは床に四つん這いの格好で尻を突き出す。
ラディやめて
フォリオはラディコにそう呼びかける、その声は随分弱々しいものだった。ナギアの使った麻痺針の影響ばかりではないだろう、とOlは踏む。
大丈夫だよお、フォリオ様
ラディコはにっこりと微笑んで、明るい声でそれに答える。
とーっても気持ちいいんだよお
それはフォリオの目にはどう映っただろうか。
ラディ。悪いがお前の銀の腕をナギアに預けることは出来るか?また潰されては敵わん
いいけどオフにも出来るよお?
そう思いつつもOlが頼むと、ラディコは不思議そうに目を瞬かせた。
そうなのか?なにかの拍子にうっかりオンにしてしまうということはないか?
うん、大丈夫だよお
自信満々に頷くラディコに、Olはかえって若干の不安を抱いた。
Ol様。切り替え式のスキルは、例えば絶頂の際にうっかり発動してしまうような類のものではございませんわ。というか、既にラディコ様はスキルをオフにしているのでは?
そこにナギアが助け舟を出す。
うん。つけてたらちゅーってしただけでも、Olくんの頭蓋を破壊しちゃうもんねえ
あっさりと恐ろしいことを口にするラディコ。とは言え考えてみれば、そのような怪力を常に発動していては日常生活もままならないだろう、とはOlも思ったことではあった。何より疑っていてはこれより先に進むことも出来ない。
よし。では、入れるぞ
うん。きてえ♡
パタパタと尻尾を振って、ラディコはつんと尻を高く持ち上げる。その入り口はすっかりトロトロに蕩けていて、男を誘っていた。
ふさふさとした大きな尾は垂らすと腰全体を隠してしまうほどで、ピンと持ち上げられているそれをOlは何の気無しに軽く撫でる。
ひあんっ♡
すると、ラディコは身体を震わせて艶めかしい声を上げた。
Olっ♡くぅんっ♡そこおっ♡やあぅ♡
Olの手の中で、尻尾がパタパタと控えめに揺れる。
触られるのは嫌か?
いやじゃないけどお♡おなかのおく、きゅんきゅんして♡はやく、ほしいよお♡
ぐいと突き出された臀部の間から、透明な蜜がポタポタと落ちて床に跡を残す。ろくに愛撫もしてないというのに、未経験とは思えない濡れようであった。
Olは尻尾を撫でてやりながら、ゆっくりとその中に侵入する。
んんっ♡
ナギアよりはだいぶ人に近い外見から予想していたことではあったが、やはり牙族であるラディコにも処女膜は存在した。とは言え、普段から激しい運動をするためか純潔を示すそのひだは殆ど破れてしまっている。態度や身体に触れた感覚から生娘である事には間違いないが、Olの剛直を受け入れても痛みは殆どなさそうだった。
きゅぅんっ♡んっ♡はぅんっ♡
ゆっくりと埋め込まれていく肉槍に、ラディコは嬌声を上げながらパタパタと尾を振る。反応がわかりやすいのは結構なことだが、流石に目の前でブンブンと振られるのは少し邪魔だ。体勢を誤っただろうか、と思いつつもOlはその尾を軽く押さえる。
んああぁぁっ♡
途端、ぶわりと尻尾の毛並みが逆立ち、ピンと伸びる。同時にラディコの膣口がOlのペニスをぎゅうっと強く締め付けて、彼女は全身をこわばらせた。気をやったのだ。
ここを触られるのは、そんなに良いのか?
ひにゃぁあっ♡
Olがもう一度尾を優しく撫でると、ラディコは再びビクビクと身体を震わせる。
そっそこお♡ずんずんっ♡されながらぁ♡しっぽ、さわられるの、お♡きもち、よすぎるよお♡
どうやら尻尾が随分と感じるらしい。
ふむこうか?
ひぐぅぅんっ♡
ゆっくりと尾を撫でてやりながら奥を突いてやると、ぷしゅっと音を立てて吹き出した潮が床を濡らした。それでなくとも溢れ出す愛液が、まるで失禁のように彼女のほっそりとした脚を伝い漏れている。
ひあぁっ♡きゃうぅんっ♡だめぇっ♡Olくうんっ♡それっ♡きもちっ♡よすぎ、てえ♡だ、めえっ♡
やめたほうが良いのか?
ピンと立った尻尾を撫でるたびにきゅうと膣口が閉まってOlのものを締め付け、それをこじ開けるように奥を突けば甘い声がまろびでる。その反応はまるで上等な楽器のようで、Olの嗜虐心を殊更に煽った。
だめえっ、だめえ♡やめない、でえ♡はううっ♡ひあんっ♡
そら、これはどうだ?
きゅうぅんっ♡
Olがぐいとラディコの尾を引っ張ると、彼女はほとんど犬のような鳴き声を上げた。それは悲鳴ではなく、発情しきった雌犬の鳴き声だ。
ひうんっ♡あっ♡はぁっ♡くぅんっ♡あああぁっ♡
もはや人の言葉を発することすらかなわず、上半身を床に突っ伏すようにしながら、しかしそれでも尻だけは高々とOlに捧げてラディコは嬌声をあげ続ける。
その尻尾を引っ張って腰を引き寄せ奥を貫くたびに愛液が吹き出し、濡れた肉同士が打ち付け合う音がパチュパチュと淫靡に響き渡る。
くっラディ、イくぞ!
ひきゅうっ♡きゅうんっ♡くうん♡きゅうぅーんっ♡
本物の犬のように舌を突き出しながら何度も何度も絶頂に達するラディコに、Olは堪らずそう宣言する。だが、彼女の耳にはもはやOlの声など全く聞こえていないようだった。
──声。
と、不意にOlの脳裏にある考えが浮かぶ。人とは違う部分に性感帯が集中していると言うなら、と。
彼は特に深い考えもなく、ラディコの耳を掴んだ。
きゅっ──♡♡♡♡♡♡