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その証拠に、Olに絶対の忠誠を誓った黒アールヴのエレンでさえ、真名を明かしてはいない。

イかせて欲しいんだろう?

あぁっ、はい、イかせて欲しいですぅ

ゆるゆると抽送を再開し、Shalは甘い声を上げた。しかし、速度が全然足りない。Olの動きはゆっくりとしたもので、Shalの情欲の炎を更に煽るばかりだ。

Ol様ぁ、お願いします、許してくださいっ! 真名は、真名だけはああぁ、もっと、もっと激しくっああ、駄目、やめないでくださいぃっ

ともすれば止まってしまいそうなOlの動きに、Shalは翻弄された。絶頂に達するには到底足らない緩やかな刺激を与えつつも、Shalの熱が冷めず、それどころかいや増す様な絶妙な動きだ。

Ol様、駄目、駄目ですぅうもっと、犯して、Shalを滅茶苦茶にしてくださいぃ!ああっ、駄目なのぉ、もっと奥、奥にぃ、やめちゃやです、くださいぃっ、Ol様の固くて逞しいおちんぽでShalのどろどろのおまんこ奥まで突いてぐちゅぐちゅに犯してくださいぃっ!

首を振りながら、Shalは激しく腰をOlに押し付ける。その腰をガッシリと手で掴み、Olは低い声で囁いた。

では、真名は言わずとも良い。その代わり、全てを我に捧げよ。求められればいつでも身体を開き、どんな命にも従う性奴となる事を誓えば望み通りにしてやろう

逃げ道を与えられ、すぐさまShalは叫んだ。

なるっ、なりますぅっ! ShalはOl様の性奴ですっ、Ol様専用の肉奴隷にしてくださいぃっ!!

そんな風に言えばOlはきっと喜ぶよ、でも取って置きだからね?

にこやかに笑いながらそんな事を言ったのが誰だったのかすら、今のShalの頭からは抜け落ちていた。しかし、単体ではただの淫猥な台詞も、Olの問いの前にはあまりにも浅はかな答えだった。

よしっ、では今からお前は俺の性奴隷だ。身体も心も全て俺に捧げ、いつでも股を開け。俺の命には絶対に逆らえず、喜んでその身に精を受けるのだっ!

あああああああっ、来る、来るぅっ! イく、イっちゃいますっ!Ol様の精液っ、来たよぉっ、あああああああああああああああああっ!!

一気に突きいれ、噴出する精液にShalは獣の様に叫び声をあげた。

清めろ

精を放出したばかりのペニスを突き出すと、Shalは嬉しそうにそれに舌を這わせた。慎み深く、敬虔な僧侶の白アールヴはもはやいない。自ら呪いを受け入れ誓約を行った今、彼女は快楽を貪るOlの性奴でしかなかった。

お前の真名は?

シャーリー・サザーランドです、Ol様

うっとりと美味しそうにOlの物にむしゃぶりつきながら、Shalは素直に答えた。真名を聞くまでもない。状況がどうだろうと、全てを捧げよとOlはいい、Shalはそれに同意した。彼女はもはや、魂まで全て売り渡したのだ。

うむ。ではシャーリー。しばし休むが良い

OlがShalの頭に指を触れると、彼女はこてんとベッドに横になって寝息を立て始めた。

お疲れ様~

迷宮の暗がりの中から染み出すようにリルが姿を現し、Olを労う。

ああ、流石に少し疲れた。お前にも手間を取らせたな

昨日、ナジャを堕としたばかりだ。午前中はShalを相手にし、午後はナジャを相手にする。その合間合間にダンジョンの管理業務もある。ここの所のOlは多忙を極めていた。

いーよいーよ。初心な子にエロいの教え込むのもまあまあ楽しかったしね

淫魔らしく下品な笑みを浮かべながら、リルはOlの肩を揉みほぐす。

にしてもご主人様ってああいうのが趣味なの? 私もあんな風におねだりした方が良い?ご主人様ぁ、リルのオマンコご主人様の逞しいおちんちんでズボズボしてぇ、って

そうしながら同時にOlの背に胸を押し付け耳元で囁くリルに、Olは大体彼女の意図を察したが好きにさせた。

別にあれは俺の趣味じゃない。言霊と言ってな、言葉と言うのは力を持つ。それが自分のものであれば尚更だ。嘘だとわかっていても言葉は繰り返すうちに真実を帯びていき、終いには本当なのか嘘なのかもわからなくなる。あの娘の様に一本気な性格なら尚更だ。心は差し出さなくていいといったが、ああいう一途な娘にはそんな事は不可能だ。相手は選ぶが、まあスタンダードな堕落のさせ方だな

とは言え、残る一人、魔術師の娘にはこの方法は効かないだろうな、とOlは考えた。

ふーん。私の事もその方法で堕落させちゃう? 私をOlにメロメロにしてみる?

後ろからぎゅうと抱きしめ、リルはOlにくすぐるように囁いた。

お前の様に二枚舌を使い分けられるような相手には効かん。善がっている演技をされたらそれまでだからな。それに、悪魔なんてものは存在自体が端から堕落しきっているものだろうが

あーそうね、そんな事されなくても私Olの事結構好きだしね

そうか

気のない素振りで答えるOlの背に、リルはそっと頬をくっ付けた。

ほんと、だよ?

Olはそれに答えず、すっと立ち上がる。そして振り向くと、リルと視線は合わさずに言った。

それより、腹が減ったんだろう。褒美だ、相手してやるから寝室まで行くぞ

ん。やったーっ、ひっさしぶりのごっはんー!

努めて明るい声を出し、リルは諸手を挙げて喜んだ。いつかは心を開いてくれる事を願いつつ、こんなの悪魔らしくないな、と思いながら。

第10話欲にまみれた冒険者どもに絶望を与えましょう-6

やっと来たの

牢獄に姿を見せたOlに、青銀の髪の魔術師ウィキアは冷たくそう言い放った。

彼女は既に数日をここで過ごしている。朝晩の食事を届けに来る娘以外に牢を訪れるものも無く、その冷静な口ぶりとは裏腹に彼女はかなり焦っていた。

もう、ナジャとShalは何らかの形で処分されてしまった可能性は高い。対処されるなら自分が最後であろう事は大体予測していた。ナジャとShalを篭絡した後でなら、彼女達がウィキアに対しての切り札になりえるからだ。

安心しろ。お前の仲間達は皆生きている

そんな言葉で安心できるとでも思っているなら、あなたは大間抜け

ウィキアはにべも無く言い放つ。大体、生きているなんて何の保証にもならない。例え何も出来ない肉達磨にされてようと、意識があるならそれは生きているんだから。

そうだな。では言い直そう。大きな怪我もないし、精神を壊すような事もしていない。今すぐ地上に戻せば、冒険者として復帰できる。三人ともだ

何が言いたいの

そんな情報には何の意味も無い、と言わんばかりの態度でウィキアは核心を促した。事実、そんな情報に何の意味も無い。嘘など幾らでもつける。

情緒の無い奴だなまあいい。お前とは手っ取り早く賭けをしにきた

賭け?

鉄格子越しに怪訝な表情で問い返す彼女に、Olはうなずいた。