何か感じるものはあれど、まだ快感にまでは繋がらないのだろう。微妙そうな表情のラディコの尻をOlは遠慮なく撫でまわす。そして彼女の反応を見ながら、徐々にその手が撫でる範囲を上へと移動させていった。
なんかはぁOlくぅんヘンな感じだよお
だんだんとラディコの頬が紅潮し、吐息に艶めいたものが混じっていく。その平らな胸の先端がピンと尖り主張を始めたところで、Olは彼女の尾の付け根を撫で上げた。
ふぁんっ!そ、そこは、だめだよお
まだ興奮しきっていないからか拒否を示すラディコだが、その反応は弱々しい。どちらかと言えばそれはしてほしいと言っているに等しい反応だった。
ラディ、舌を出せ
こお?んっ
言われるがままに口を開き舌を伸ばすラディコに口づけ、舌を絡める。更に尾の根元を撫でても嫌がる様子はなく、それどころかOlの身体に回した腕にぎゅっと力が込められた。
あぁっラディだけズルい
すると蕩けた表情でOlの剛直を膣穴で擦りあげる事に没頭していたフォリオが、恨めしそうな声でそんなことを言う。
フォル。来い
んっちゅっんんっ
なんとなく即席で思いついた愛称で呼んでやれば、フォリオは嬉しそうに目を細め唇に吸いついてきた。
フォリオ様こそ、おちんちん入れてもらってるのにずるいぃ
頬を膨らませるラディコとフォリオに交互に口づけてやりながら、Olは二人の柔らかな肢体による洗体を存分に楽しむ。泡でぬるぬると滑る柔肉と、固く張り詰めた先端がコリコリと胸板を刺激するコントラスト。
それを味わいながら戯れに尻から尾の先を撫でる度にラディコが甘い声を上げ、背筋から翼をもてあそべばフォリオがきゅうとOlの剛直を締め付ける。
はぁっ、はぁっOlサマぁっ!こんなの、えっち、スギますぅっ!アタシ、Olサマの身体、綺麗にしなきゃ、いけないのにぃ
そう口にするフォリオだが、自分で動いているためか攻められている時よりは幾分余裕があるようだった。
では、俺の身体を磨いてくれた礼にお前の中も綺麗にしてやろう
えっ?あぁぁぁぁあぁっ!
だがその余裕は、Olが下から突き上げると即座に吹き飛んだ。反射的に羽ばたこうとする彼女の翼を掴み、逃げられないようにして奥まで剛直をえぐりこむ。
あああああっ!Ol、サマぁぁっ!奥っ!奥にぃっ!ください、熱いの、Olサマの。せいえきぃっ!Olサマのシルシ、刻んでぇっ!
そして彼女が望む通り、たっぷりと最奥に白濁の液を注ぎ込んでやった。
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!
Olの背中に爪を立て、精を一滴も逃すまいとするかのように両脚をぎゅっと巻き付けながら、フォリオは盛大に達する。ピンといっぱいに広げられた両翼が絶頂の余韻にふるふると震え、やがて力尽きたようにばさりと垂れ落ちた。
ぐったりとOlに体重を預けながらも首だけ伸ばして口づけを求めてくるフォリオに応え、ゆっくりと男根を引き抜く。ねっとりとした愛液と精液が入り混じったものが糸を引いて膣口との間に橋を作り、ついで白濁がどろりと溢れ出す。
フォリオの身体をそっと下ろし横を向けば、ラディコはころんと転がるように尻もちをつくと、両脚を開き両手で秘裂を押し広げてOlに期待のまなざしを送る。ご丁寧に、くるんと丸まった尻尾までがそこに入れろと言わんばかりに入り口を指し示している。
無論、Olはその望みに満足いくまでたっぷりと応えてやるのだった。
第9話部下の望みを叶えましょう-4
男の人が、そのアレを、出せる量というか回数というか、そういうのって限られてるって聞いたんですケド
汗と愛液と精液とその他諸々。様々な体液で汚れた身体を改めて洗い流し、やや温度を下げた湯船に浸かっていると、フォリオは今更そんなことを言った。抱かれている間は散々子種だの精液だの口にしていたくせに、正気に返ればそんな事すら躊躇う様子が少し可笑しかった。
そうだな。女は何度でも絶頂できるが、男はそうはいかん。確認したわけではないが、おそらくこの世界の男も同じだろう
いや同じじゃないですよね!?
やや窮屈そうに、フォリオは突っ込みを入れる。
それとも何ですか、無限に出せるスキルじゃない、魔術?ってのがあるんですか?
なくはないが、使ってはいない
無限に射精するには、無限の魔力が必要だ。龍脈からいくらでも魔力を引き出せるOlの魔窟の中ならともかく、フローロから補給しなければ日々の生存にも事欠く今の状況でそう無駄に使うわけにもいかない。フォリオとラディコの二人を相手にしたのは、自前の精力によるものだった。
お前たちを散々イカせたから錯覚しているだけだ。俺自身が達した数はそう大したものではない
六回は十分大した数だと思いますよ!?
あんな状況で数えていたのか、とOlは少し感心する。最初に二人に半分ずつ注いで一回。その後二回ずつ膣内に射精し、最後に口で奉仕させ全身に浴びせて六回だ。
それに今だってまだ、全然お元気デスし
湯の中でそそりたつ男根を見やり、フォリオは自分の胸を鷲掴みにするOlの手のひらに自分の手を重ねる。Olは湯に浸かりながら左右に侍らせたフォリオとラディコの肩に腕を回すようにして、その乳房を愛撫していた。
というかアタシたちのおっ胸なんて揉んで楽しいですか?フローロサンやナギアサンみたいな立派な身体じゃ
楽しい
ならいいんですケド
言葉を遮って即答するOlに、フォリオは気恥ずかしそうに視線を背ける。実際、湯の中でも見えるくらいに雄々しく股間を膨らませているのだから、その短い言葉は十分な説得力を持っていた。
待て。フローロの事が気になるというのは、そのことか?
二人を抱く前の会話を思い出し、Olは問うた。彼はてっきりフローロに敵対する話かと思っていたのだが、単に性交を望むだけであるならあの会話はおかしい。
それもありますけど、フローロサンはOlサマの奥さんなんですよね?
気まずげにそう問われ、Olは久方ぶりに一般的な感覚を思い出す。そういえば一夫一妻制において妻帯者が他の女を抱くのは、不貞であり悪徳であり罪なのだ。フローロ自身もまるで気にした様子がないから忘れていたが。
気にするな。どのみちフローロだけでは足りん
それは、アタシたちにすらあれだけ出せるならそうでしょうね奪い合いにならなくて何よりですケド
フォリオがOlの一物をギュッと握って複雑そうな表情で言う。精の話ではなく魔力の話をしているのだが、まあフォリオが納得したならいいかとOlは話を流した。
ところで結局スキルを育てるスキルの件はなんなんだ
気になっていたことを改めて問えば、思ってもみないことを聞かれたとでも言いたげにフォリオは目を瞬かせた。