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腰から走る痺れるような快感。だがそれにユウェロイが動きを止めると、Olの動きも止まる。ユウェロイが舌で舐めると、Olの指が中を擦る。

そうするうちに次第にユウェロイもその快楽に慣れてきて、もっと強い刺激が欲しくなってきた。入り口だけでなく、もっと奥に指を入れて欲しい。そう思いユウェロイは懸命にOlの一物を舐めるが、指はちっとも奥まで入ってこようとはしない。

んむっふあぁっ!

堪らなくなり、勢いに任せてユウェロイが亀頭を口に咥え込むと、Olの指が急にずぶりと奥まで侵入してきた。その衝撃に思わず口を離してしまうと、指もするすると外に出て行ってしまう。

連動しているのだ、とユウェロイは悟った。もう一度男根を口に含めばやはり指も奥に割り入ってきて、ビリビリと快楽が走る。

それからはもう、ユウェロイは必死に男根を舐めしゃぶった。ただ動きを連動させているだけではない。おそらく、快楽自体も連動させているのだ、とユウェロイは気づく。ユウェロイがOlを気持ちよくすれば、その分Olの指もユウェロイの気持ちいいところをなぞった。

丹念に雁首のくぼみを舌でなぞり、舌だけでなく手のひらで竿をしごき立て、Olの股座に顔を突っ込んで根元の袋から先端までを舐め上げる。

脳裏に描くのは幾度となく覗き見てきたフローロの奉仕だ。残念ながらユウェロイの胸のサイズでは挟み込むことはできないが、フローロの愛情のこもった口淫奉仕を真似してOlのモノを舐める。するとOlもそれに応えてユウェロイの性感を刺激する。

気持ちいいんだ、とユウェロイは思う。Olの事を気持ちよくすればするほど、自分も気持ちよくしてもらえる。それはとても嬉しいことだ。だがだんだんと、ユウェロイはOlを気持ちよくすることそのものに喜びを感じ始めてきた。

亀頭を口の中に含んだまま、舌でその先端を舐めてみる。それはフローロの真似ではなく、ユウェロイ自身が考えやってみた事だった。覗き見ているだけでは、口の中でどうしているかまではわからないからだ。

するとOlの手が、ユウェロイの頭を撫でた。

褒めてもらえている、とユウェロイは感じる。普通ならば屈辱を感じるはずのその動作に、ユウェロイは何故か幸福を感じてしまった。おそらく、さほど気持ちよくはなかったのだ。だが、その挑戦そのものは評価した。そういう意図をユウェロイは感じ取る。

そしてそれはつまり、先ほどの行為が挑戦だったのだとOlは知っている、ということであった。自分の努力をちゃんと認識してもらえている。それはとても嬉しいことなのだと、ユウェロイは初めて知った。

ユウェロイは思いつく限りのことを試してみた。口内のペニスを強く吸ってみたり、舌先で先端の穴を刺激してみたり、あるいは軽く歯を立ててみたり。それのすべてに、Olは詳細に応えた。良い試みであれば頭を撫でつつもユウェロイの気持ちいいところを擦りあげ、そうでなくても試み自体は褒めてくれる。

頭を撫でつつ膣口の浅いところをトントン、と叩かれた時には、それはやってはいけないことなのだと学んだ。だがそんなときでも、Olはけしてユウェロイに痛い思いや苦しい思いはさせなかった。痛みを与えたのは、ユウェロイが約束を破った時。つまりは指示に従わず拒否した時だけだ。

失敗は、違反ではない。そんな当たり前のことを、しかしユウェロイは今まで気づいていなかった。部下が与えた任務に失敗したとき、彼女は必ず厳しい処罰を加えてきた。そうすることが正しいのだと──教え、られて。

行くぞ。飲め

それに気づいたとき、Olからそう指示が投げかけられた。口内のペニスが膨れ上がり、脈動して、熱い液体がその先端から噴き出した。

それは生臭く酷い味で、思わずえずきそうになるのをぐっと堪え、ユウェロイは言われた通りにそれを飲み込もうと努力する。しかし大量に流し込まれる白濁の液に、堪らずむせて吐き出してしまった。

よく頑張ったな

口と鼻から精液を垂らし、叱責に怯えるユウェロイを、しかしOlは優しく頭を撫でながら布で顔をぬぐい、ねぎらう。

そのOlの動作に。

ユウェロイは、己が今までいかに間違っていたかを悟った。

第14話孤独な少女を救いましょう-2

Ol様

長い情事を終え、ユウェロイはOlにぴっとりと寄り添い横たわりながら、彼の名を呼ぶ。様をつけて呼ぶことに、もはや何の抵抗もなかった。

これ以上はないと思うような快楽を何度も何度も更新され、自分ですら聞いたことのない声で喘がされ、数えることすらできない程に絶頂させられ、そして何度も膣内に熱い精液を注いでもらった。

その情交のすべては、ユウェロイへの労りに満ちていた。以前魔力の為に交わった時ともそして、ブランとの交わりともまったく違う。愛情の交歓がそこにあった。今までのブランとの睦み合いは、ただユウェロイの身体をもてあそばれ一方的に快楽を与えられていただけに過ぎないのだと知ってしまった。

あなたはどこかで領主をされていたのですか?

いいや。王だ

自分などとは格が違う。そう思って問えばとんでもない答えが返ってきた。今の世の中で王と言えば、かつての魔王を破り人間の治世を取り戻した勇者王その人だ。僭称することはけして許されていない。

だが、彼が別の世界から来たという話を思い出す。少し前までのユウェロイであれば世迷言と切り捨てていただろうが、今ならばすんなりと信じることができた。

領主であることは辛いか

ユウェロイの肩を抱き寄せつつ、Olはぽつりとそんな事を問う。突然に核心を突かれてユウェロイは身体を震わせた。

それは誰にもブランにすら、打ち明けたことのない本音であった。ユウェロイは領主になどなりたくはなかった。だが血筋と、ブランという大きすぎる力がそうならないことを許してはくれなかった。

強い壁族であることを示すために虚勢を張り、傲慢に振舞い、逆らうものがあれば容赦なく処罰した。少しでも甘い顔を見せれば民というものは付け上がり、こちらを侮るものなのだと教えられた。

だが本当に必要なのはそうではなかった。ただ快楽を欲して受けた指導だったが、それはまさしく指導であったのだ。戦士としてではなく、領主としての。

私は、今からでも良き領主になれるでしょうか

一人では難しかろうな。失った信頼を取り戻すというのは、言うほど簡単なことではない

それはそうだろう、とユウェロイも思う。今更手のひらを返したところで、部下たちはまた壁族の気まぐれが始まったと思うだけのはずだ。ユウェロイの後ろにはどうしたってブランがいる。中層最強の彼女がいる以上、ユウェロイには逆らえない。その図式は変わらないのだ。だが、ブランがいなくなればユウェロイ領は瓦解するだろう。