Выбрать главу

ちょうど、自分達の城に篭城された形になっている。そんな状況で攻城級の魔術を使うことも出来ず、かといって城内に入ることも出来ず。そして何より、彼らの頂く王の姿は、今Olの尻の下にあった。呪いをかけられ、椅子にされているのだ。

その上、Olはその身が不死身である事をたっぷりと大臣達に見せ付けた。暗殺も出来ないのではどうしようもない。

本当に我々の地位は保障して頂けるのか

大臣の一人が問い、Olは頷く。

ああ。この王に代わり、我に仕えるというのならば貴様等の地位は保障しよう。仕える者が代わる、ただそれだけだ。貴様らは今まで通り、権力を手にし、存分に私腹を肥やせばよい。しっかりこの国を存続させるなら、むしろ今までの王よりも目を零そうではないか

Olの言葉に、数人があからさまに胸を撫で下ろした。

畏まりました。我ら一同、Ol様にお仕えします

大臣達が揃って膝を折り、頭を下げた。目の前にいるのはどいつもこいつも保身と利己だけを考えている腐った人間ばかりだ。そうでないものは皆、灰になっている。

しかし、そんな人間でも国を動かすのには必要だった。スピナの魔喰いスライムは雨が降れば消滅する。ユニスが開けた空間の門も、一日と持たず消え去るだろう。そうなればOlには当分、王軍を倒す術はなくなる。

予定よりはかなり早くなってしまったが、この好機にOlは一気に国の首をつかんだ。軍がどれだけ強大であろうと、動かすものがいなくてはどうしようもない。Olが王に即位することで内乱が多数勃発するだろうが、そう言った時の為にも大臣達は必要だった。

それから三日後。フィグリア国王、カルス・ルディアス・フォンシシリアス・フィグリア8世の処刑が行われ、次いでOlの即位声明が公布された。

当然、王が殺され魔に支配されたことを嘆き悲しむ国民も多かった。しかし、既にOlに占拠されている村や街の評判が良いこともあり、さほど大きな内乱は起きず、王軍と魔物の部隊によってすぐに鎮圧された。

Olは国名をフィグリアから変えることはなかったが、周辺国からは魔の国と呼ばれ、これ以後Olは正式に魔王を名乗ることとなる。

閑話王に連なるものを陵辱しましょう-1

この、けだものめッ!

部屋に入るなり、そんな声と共に王妃は短剣を手に突きかかった。

胸となく腹となく滅多刺しにし、ぜえはあと肩で息をしているところにOlは声をかける。

気は済んだか?

その姿には傷はおろか、血の跡すら残っていない。

この、化け物め

王妃は無駄を悟ったのか、からんと短剣を落としてうなだれた。彼女にとっては残念なことだが、今のはOlお得意の不死性を見せたわけではなく、魔術の初歩の初歩。魔術を齧りでもしていれば引っ掛からないような、簡単な幻術だった。

彼女の後ろには二人、姫が並んで同じようにOlに憎しみの視線をぶつけていた。元王妃オリヴィアは現在32歳。娘のパトリシアとプリシラはそれぞれ16と12だ。いずれも劣らぬ美女、美少女達だった。

三人ともそっくりな金髪碧眼で、まるで一人の女のそれぞれの年代を見ているかのようだった。まだあどけない顔のプリシラは、堅く閉じた蕾の様。手足は細く、胸の膨らみも乏しい。その代わりに、全てを魅了するような幼子独特の愛くるしさがあった。

それに対してパトリシアは、まさに今開いたばかりの可憐な花。身体は丸みを帯び、胸や腰のふくらみは控えめに、しかしはっきりと服を押し上げ、その魅力を声高に主張している。背後にプリシラを庇いながら、彼女は恐怖に顔を引きつらせながらも、その整った眉を吊り上げて気丈にOlを睨みつけていた。

プリシラが蕾、パトリシアが花とするならば、オリヴィアは熟れた大輪の花束だ。その豊満な体付きは服をしたからぐっと突き上げ、成熟した雌の色香をこれでもかと言うほど辺りにちりばめている。それでいて、その身体は子を二人も産んだと言うのにどこもたるむことなく、絶妙なプロポーションを備えていた。

まず、言っておかねばならぬことがある

三人の美女は、目の前に広がった光景に思わず息を呑んだ。

すまなかった。必要なことであったとは言え、お前達の夫、父親を殺した事、この通り謝罪する

魔王が、深々と頭を下げ謝ったのだ。

謝るくらいなら、お父様を返して!

それは出来ぬ。必要なことであったからだ

悲痛なパトリシアの叫びに、Olは毅然と答えた。

この国は腐っていた。いや、今なお腐り果てている。しかし、まだ死んではいない。国を生かすため、王を殺す必要があった

しかし、とOlは続ける。

王は王である以前に、お前達の夫であり、父親である。それ故に、謝罪に来た。殺す必要があったのは王であって、お前達の父親ではない

その言葉に、幼いプリシラがわっと泣き出した。

つまりカルスは王として不適任であったと?

適任だと思っていたのか?

逆に問い返され、オリヴィアは押し黙った。魔王が、この国を良くしようなどと考えていないことは明白だ。しかし、亡き夫が名君であったかと言えば、そうでもない事を彼女は誰よりも知っていた。

逆に問おう。カルスは良き夫であったのか?

勿論です

じっと威圧的な視線を送るOlをにらみ返し、オリヴィアは気丈に答えた。

Olは愉快げに声をあげると、無遠慮にオリヴィアの胸をつかんだ。

それを払い除けようとし、オリヴィアは自分が身体を動かす事も、声を出す事も出来なくなっている事にようやく気がついた。言うまでもなく、視線を介したOlの魔術だ。

しかし、そんなことは彼女の背を後ろから見る娘達には伝わらなかった。

お母様?

されるがままに胸を揉まれる母親に、パトリシアが不安げに声をあげた。

口では嘘をつくことが出来ても、身体はそうではないようだな

下品にならない程度に、しかし艶やかに胸元をさらすオリヴィアのドレスに指をかけ、Olは一気に引き下げた。

ぶるん、と音のしそうな勢いで、豊かに熟れた二つの果実が揺れ、まろびでる。リルのより大きいかも知れんな、とOlは感心した。オリヴィアの双丘はドンと張り出した見事な釣鐘型で、その年齢と大きさにも関わらず殆ど垂れていない。

Olは両手でそれを掴むと、ぐにぐにと思うままに揉みしだきながら言った。

これほどの見事な身体を持ちながら、カルスには殆ど相手されていなかったのだろう?最後に抱いてもらったのは何年前だ?

声を出せない状態のオリヴィアではあるが、Olの言葉に言葉を失った。確かに、カルスが彼女を床で愛したのはもう随分前、彼女がまだ20だった頃の話だ。女盛りを迎え、貞淑な彼女は娘達の前で他の男を咥え込む事も出来ず、熟れた身体をひたすらに持て余していた。