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俺は後宮の妾が産んだカルスの子を、王宮に置いておく気はない。血を継ぐのは、お前の子だけだ

それは素晴らしく甘美な毒だった。誰もが羨む美しさを備えて生まれ、14にして王の正妻として迎えられた。謙虚に上品に振舞いつつも、その奥には常に自分の女としての価値を意識していた。

それが、ただ二度、男児を産めなかったというだけで彼女は全てを否定され、後宮に押し込められ、輝かしい筈の20代は退屈な日々に塗りつぶされた。男を産めぬ女腹と嘲られ、夫から女と見られることもない灰色の生活。彼女の自尊心は、粉々に叩き折られた。

愛する娘を恨んだ事は一度もない。彼女の憎しみは、男しか認めぬ男たちに向けられていた。そんなに男が好きならば、男同士まぐわっていればいいのだ、と思ったことも一度や二度ではない。そんな否定され続けてきた彼女の人生を、Olは全て肯定してくれた。

はいOl様。どうぞ私に、Ol様のお子をたくさん孕ませてくださいませ

涙を流し、オリヴィアは差し出された毒を呷った。

閑話王に連なるものを陵辱しましょう-2

さあパティ、いらっしゃい。一緒にOl様のご寵愛を頂きましょう

いやいやと首を振るパトリシアの気持ちとは裏腹に、その脚は一歩ずつベッドへと近づいていく。明らかに正気を失った瞳で、いつもの様に優しい声をかける母親を彼女は恐怖した。

顔一杯に恐怖を浮かべて近付く彼女を見守りながら、Olは次の手を模索する。魔術や催眠術で母親同様にセックス漬けにするのは簡単だが、それはあまりにも芸がない。

さあ、あなたのここでOl様のあの逞しいペニスを受け止めて差し上げるのよ。最初は痛いかもしれないけれど、すぐにとっても気持ちよくなれるわ

オリヴィアはパトリシアを後ろから抱きしめるようにすると、その両脚をぐっと割り開いた。シンプルな可愛らしい下着がOlの目の前に露になり、パトリシアの顔が引きつる。

その様子を見て、Olは一つ思いついた。このオリヴィアの娘であれば、出来るかもしれない。

俺に抱かれるのは嫌か

あったり前でしょ!

声が出せるようになっている事に気付き、パトリシアは怒鳴る。

ならば、賭けをしようか

Olは魔術で蝋燭を取り寄せると、パチンと指を弾いた。ポ、と火の灯った燭台をサイドテーブルに置く。

この蝋燭は四半刻(30分ほど)で燃え尽きる。俺は指以外使わぬし、お前の秘部にも一切触れん。この条件で、蝋燭が燃え尽きるまでにお前が俺に、自分から犯してくれと頼めば俺の勝ち。耐え切れば、お前の勝ちだ

いいわ。乗ってあげる

パトリシアは毅然として答えた。この男に指だけとは言え嬲られるのは虫唾が走るほど嫌だが、賭けに乗らなければ無理やり犯されるだけだ。この男は随分自分の指に自信があるようだが、どんなに快楽を与えられようと自分からそんな事を言うなんて考えられない。

ただし、条件があるわ。私が勝ったら、妹のプリシラとお母様も解放なさい。それに、二人にかけた妖しげな魔法も解くの。いいわね

よかろう。オリヴィア、お前はそこに控えておけ

鷹揚に頷き、Olは告げた。オリヴィアは渋々といった様子で、ベッドから降りる。

予言してやろう。お前は自ら、俺の物をそこに咥え込むことになる

そんなのなるわけ随分、自信があるのね? 何か秘訣でもあるの?

一方的に否定しかけ、パトリシアは会話を続けやすいように質問した。蝋燭に火は既についている。なるべく会話を引き伸ばせば、それだけOlがパトリシアを嬲る時間を減らせると気付いたのだ。

別に秘訣と言うほどの物でもない。こう見えて、俺は見た目より齢を重ねている。年の功と言う奴だ

エロ爺ってわけね

パトリシアがそういうと、爺扱いが嫌だったのか、Olは少し顔をしかめた。

実際は幾つなの?

さて、いちいち年齢を数えたりしてはいないからなだが、80は越えていた筈だ

はっ80!?

パトリシアは絶句した。爺と言ったのは嫌味で、精々30、40程度と思っていたのだ。若く見える、の限度を超えている。

なにそれ。不老不死ってわけ?

まあ、そうともいえるな。そうは言っても、無限に生きられると言う訳ではないが。時を戻しての若返りには限界がある。時間を重ねるほど、必要な魔力は指数的に増大するからな

何年くらい生きられるの?

パトリシアは僅かな希望を抱いて質問した。Olの治世が後十数年で終わるなら、この国の未来にも希望が持てる。

一流の魔術師で数十年。俺でも、もって後数百年といったところだろうな。1000年には届くまい

そして、返ってきた答えにガックリとして、パトリシアはパタパタと手で顔を扇いだ。傍で蝋燭が燃えているせいだろうか、さっきから妙に暑い。

さて、そろそろ始めるとするか

たっぷり話し込んでいるうちに、蝋燭の長さは半分ほどになっていた。これで勝ちは間違いない。パトリシアは勝利を確認した。後は、絶対に声を出さなければいいだけだ。敗北条件もそうだが、喘ぐ声も聞かせたくなどない。

Olの指がまるでナイフの様にパトリシアの服を切り裂く。それは彼女の肌には毛ほどの傷もつけず、あっという間にパトリシアを生まれたままの姿にした。

なっ

指しか使っていないぞ

Olは人差し指をピンと立て、パトリシアに見せた。そしてその指をそのまま、彼女の慎ましい膨らみの先端に押し当てる。

ひぁっ!!

服を容易く切り裂いた指先だ。傷付けられるのでは、と意識を集中したところに身体を貫いた思わぬ感覚に、パトリシアは高く声をあげた。

な、何?

未知の感覚に、パトリシアは脅え戸惑う。

もう随分興奮しているようだな。こんなに張り詰めているぞ

Olはゆっくりと彼女の乳首を摘んだ。

ふぁぁぁっ!!

それだけでパトリシアは身体を反らし、奮わせた。いつの間にか全身が熱く火照り、彼女は荒く息をする。

何を、したの

何も。お前の身体の感度がいいだけだろう。流石はオリヴィアの子だな

お母様を悪くひぁぁぁっ!!

柳眉を吊り上げ言い返そうとするも、パトリシアはOlの与える快楽に翻弄され怒りもままならない。

悪く言ってなどいない。誉めているのだ。処女でこれほど乱れられる者もそうはいまい。流石は王家に連なる血だ

ふぁっ、だ、だめぇ、両方し、ちゃぁぁあ

両手でパトリシアの胸を突き、くるくると愛撫するOlの指に彼女の理性は崩れ始めた。

どうだ? 俺の物が欲しくなってきたのではないか?

誰、がふぁぁぁぁっ!

気丈に言い返そうとしながらも、パトリシアの視線は突き出されたOlの一物に釘付けになっていた。赤黒いそれはオリヴィアの愛液を纏っててらてらと光り、どくどくと脈打つさまはこの上なく淫靡だった。