ここでママ枠とロリ枠の増強です
二十一歳にして幼女の母、渚さん
雪乃の妹で、大人に憧れる背伸びする中学二年、舞夏ちゃん
さらにエロい方向へ突き進んで行きたいと思います
39.渚のポーリーヌ
渚さんのお店は、駅前のメインストリートの中にあった
三階建てのお洒落で瀟洒な建物
ヨーロッパとかの古民家をイメージしたメルヘンチックなデザインで、白い壁に木の枠が幾何学的に組み合わされている
一階がお花屋さんの店舗で、二階が事務所とフラワー教室、三階が自宅を兼ねているらしい
店の名前はシュヴァルツ・ヴァルト
あれ、ドイツ語で黒い森って意味だよ
マルゴさんが、教えてくれた
車を路上のパーキング・メーターの前に停める
ここの地元のヤクザさんなら、あの店の名前だけで避けてくれるんだけどね外から入って来た連中は、そんなこと知らないから
どうやら黒森の名前は、この辺の裏の世界では有名らしい
さあ、行こうか
マルゴさんと車から降りる
お店は、かなり繁盛していた
いらっしゃいませぇっ
可愛い声が、いきなりオレとマルゴさんに浴びせられる
店員さんがいち、に、さん、しー五人もいる
うわっみんな可愛い女の子ばっかりだ
高校生のアルバイトみたいな子から、二十代前半の子まで
渚さんに会いに来たんだけど
とマルゴさんが言った瞬間、店の奥から、
あっ、マーゴちゃんだぁっ
見ると、三歳ぐらいの女の子がパタパタと走って来る
何だ、この妖精さんは
白い木綿地のワンピースを着た幼女は、ふわふわの長い髪の毛をなびかせて駆けてくる
前髪はパッツンと真っ直ぐに揃えられている
右の耳の横の毛だけ、結われて垂らしている
とっても眼が大きい
真緒ちゃん、久しぶり大きくなったね
マルゴさんがそう言うと、女の子はムムッとふくれっ面になる
真緒、大きくないもんっ保育園で小さい子組だもんっ
おやおや
真緒保育園は年長のお兄さんやお姉さんと一緒だから、仕方ないでしょっ真緒は、同い年の子の中では大きい方じゃないのっ
奥から現れたその女性
眼鏡を掛けた知的な美人
黒髪をアップにして、後ろでまとめている
胸元の開いた柄物のブラウスに、活動的なパンツ・ルック魅力的な足のラインがくっきり出ている
全体的にスラッとしているが、背はそんなに高くない
おっぱいはそこそこあるな雪乃よりも大きい
その女性は、鷹揚で朗らかな雰囲気だが、この店の主らしいカリスマ性も感じられた
おそらく、この人が渚さん
克子さんと同い年だから、二十一歳
そして、一児のママ
何か手助けできることはないかと思ってね来てみたよ
マルゴさんが、渚さんに微笑む
渚さんは、ハァッと小さく溜息を吐いた
弓槻先生には、何でもお見通しなのね上の部屋でお話ししましょう
渚さんが、マルゴさんとオレをお店の奥に誘う
そこには上階へ行く階段があった
ミユキちゃん、お店の方、お願いね何かあったら、内線で呼んで
はいっ、店長
ポニーテールの元気そうな美少女が、渚さんに返事した
真緒、あなたもいらっしゃいマルゴお姉さんとお話ししたいでしょ
はぁーいっ
真緒ちゃんは、テケテケ渚さんの後ろを付いていく
子供って、可愛いよね
マルゴさんが、ポツリとオレに呟いた
オレたちは、二階の事務室ではなく、三階の渚さんたちの居住ゾーンへ通された
綺麗に片付いているリビング
食卓の脇には、真緒ちゃんの積み木のセットが並んでいる
今は、一番手が掛かる時だから大変なのよ
渚さんは、紅茶とアップル・パイを運びながらそんな話をした
マルゴさんは、真緒ちゃんを抱きかかえて、頭を撫で撫でしている
でも、こんなに可愛いじゃないか
うん、真緒は可愛いよっ保育園でもね、色んな子のお父さんが、あたしのこと可愛い、可愛いって褒めてくれるのっ
うん確かにここまで可愛い女の子は、そうはいないと思う
もおっ、真緒ったらこの子、お迎えに来た他の子のお父様に、いちいちあたし、可愛いって、聞いて廻るのよママ、恥ずかしくてたまらないのよっ
しょうがないもん、真緒は可愛いんだからっママだって、そうでしょっ
渚さんが、どうかしたの
マルゴさんが、真緒ちゃんに尋ねる
ママもねっ保育園とか、お店とか、お花の市場とかで、いつも色んなオジサンに綺麗ですねって、褒められているんだよっ
真緒っ
ふふーん、相変わらずモテているみたいだね
もおっ、この子ったらそういうことは言わないのっママ、恥ずかしいでしょっ
真緒ちゃんが、くふふふと笑う
でもそれで、今回は面倒なことに巻き込まれたんだね
そうなの花屋は毎朝、市場にお花を仕入れに行くでしょあそこだと、どうしても他のお店や業者さんに出会っちゃうから
橋沢商会だっけ
もう全部、知ってるのねそうよヤクザさんが経営なさってるお花屋さんホテルの契約を丸ごと寄越せって言ってきたわついでに、あたしの身体を差し出せってそこの組長さんのオンナにしてくれるそうよ
明日には、あたしが全部ケリを付けるよミナホの了解も得ている徹底的にブッ潰せってさ
マルゴちゃんには、いつも助けて貰うばかりね
気にしないでよ渚さんが二番目で、あたしが三番目助け合うのは当然でしょ
あたしはもう、二番目ではないわ弓槻先生から独立したはずなのに結局、何から何までずっとお世話になり続けてて本当に申し訳ないわ
いいんだよ今は抜けていても、ミナホにとって渚さんはずっと二人目のままなんだから甘えていいんだその方が、ミナホも喜ぶ
アップルパイを大きな口で食べながら真緒ちゃんが言う
真緒、弓槻先生キライッ
真緒
渚さんが、娘を叱る
マルゴさんが、片手で渚さんを制して
どうして先生が嫌いなの真緒ちゃん、教えてくれるかい
と、幼女に優しく尋ねる
弓槻先生、真緒に変な名前付けようとしたからっマーゴちゃんはスキッ真緒の名前を、真緒にしてくれたからっ
え、どういうこと
ハハハと笑って、マルゴさんがオレを見る
真緒ちゃんの名付け親は、あたしなんだ
へえそうなんだ
ちょうど、あたしが日本語の漢字の特訓をしていた頃でねお母さんが渚でしょそれで漢和辞典を見て部首の同じ漢字を探したの
それで、真緒
ところがさあたしが、そう提案したら、ミナホがいっそのこと猪にしようって言い出して
えっ、冗談ですよね
うんうんマジあの人、ネーミングセンス変わってるから子供の頃、飼っていた鳥にトブ、飼い犬にホエルって名前付けたらしいし