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でもダメだったどんな男の人に会っても、あたし、好きにはなれなくてううん、好きになれそうな人はいたんだけどセックスが無理だった

無理って

男の人って、どうしたってセックスを求めてくるでしょあたしも、何とか応えようと思って、何度か試みてはみたんだけどできなかった

寂しそうに笑う、渚さん

やっぱり、四年前のお屋敷でのセックスが刺激的過ぎたからあたし、処女を犯されてから真緒を孕むまで、ずっと激しい異常なセックスしかしてきてないでしょ普通の男の人との普通のセックスじゃ、身体が満足できないような気がしてそれだけじゃないわね何より男の人に、あたしの本性を知られるのが怖くて

渚さんは、スッと天井を見上げる

淫乱でしょあたしおかしいのよ狂ってるの火が付くと止まらなくなっちゃうの貪欲に、セックスを貪る汚れた身体こんな恥ずかしいあたしを、普通の男の人に晒し出すことはどうしてもできなくてどんな男の人にも、心を解放することができなくてそれで、あたし結婚はもう諦めたの

淫乱じゃないですよ渚さんは、とっても可愛らしい女性です

オレは心から、そう思う

渚さんはオレの髪の毛を撫でてくれながら、

ありがとでも、あたし男の人の相手をすることができなくなったからって、結局、自分よりも年下の女の子たちを誘惑してこんな小さなお城を作っちゃったのよやっぱり性欲には勝てなくて華奢な女の子の前なら、幾らでも自分を晒せたのバカみたいよね

そんなことないですみんな渚さんのことが好きで、このお店に居るんでしょう

うんみんな可愛くて本当に良い子ばかりよあたしの大切なペットあの子たちがあたしに尽くしてくれる分、あたしも全力であの子たちを愛しているわ弓槻先生が、あたしたちにして下さったみたいに

渚さんは、弓槻先生みたいになりたかったんだ

弓槻先生が玩具を集めるように

渚さんも、可愛い女の子のペットを集めた

親を子が真似るのは、当たり前のことでしょ

渚さんが、オレに微笑む

でも、ダメあたしなんて、弓槻先生の足下にも及ばない全然届かない

渚さんが、嘆く

あたしは先生から独立して、独り立ちするってことしか考えて無くてただ、先生の真似をしてただけでそれなのに、弓槻先生は、こんな馬鹿なあたしのことも、ずっと大切に思ってくれていたっ先生のところから抜け出た、恩知らずなこのあたしをっ

渚さんの眼に涙が溜まる

あたしがもう一度、男の人とセックスできるようになるには君みたいな子じゃないとダメなんだって、先生には判っていたのねそれで、君を連れて来てくれたのよっ

細い腕がオレにしがみつく

オレみたいな男が役に立ちました

そうよっ君じゃなきゃ、ダメよっ

どどど、どうして

君はあたしと同じ先生の玩具だから淫乱な本性をさらけ出しても構わない相手なのよ身内だからどんな醜態をさらしても全然恥ずかしくないわっむしろ本当のあたしを見て、見てって思っちゃう

そ、そうか

だから、先生はオレを寄越したんだ

でもねそれだけじゃあ、無かったのよ

あたし大人の男の人とのセックスだとどうしても駆け引きをしちゃうのよ

駆け引き

そうよホントと嘘を交互に交えて演技したり、カッコつけたり、思ってもいないことをわざと言ってみたりお互いの心をくすぐって、傷つけて、舐め合ってそうやって、男の人の性感を高めていくの

何か、めんどくさそうですね

まあねセックスしながら、次はどうしようとか相手がこう求めてきたら、こういう風にやり返そうとかここは意外な展開でとかずっと、考えてないといけないんだもの、気が休まらないわ

渚さんはフッと微笑んでそれから、真顔になる

でもあたしや克子がお屋敷で教え込まれたのは、そういうセックスだったからあたしたちは、男を気持ち良くするためのテクニックを徹底的に仕込まれてたわ男の人を喜ばすための機械として

そういえば

オレが雪乃とセックスしていた時の、克子さんのコーチングはまさしくそんな感じだったような気がする

いつも的確な指示で、オレたちの状態を先回りして観察していて

克子さんの性獣モードは、天性の物ではなく誰かに教え込まれたもの

すっかりセックス奴隷としての行動様式が身体にしみついているのよさっきもね、一回目の時のセックスは、少し演技してたわ君が興奮するような単語をわざと言ってみたり焦らしたり、誘いを掛けたり

そうだったんですか

演技してたと言われると男としては、ちょっヘコむ

そういうテクニックを君に学ばせるために、弓槻先生はあたしのところに君を送って来たんだと思ったてたからでも、そういうことでは無かったのよ

そうではなかった

さっきの二回目のセックスの時にはこいつうッ

渚さんが、オレの唇にチュッとキスをする

へっ

もぉっあたし、駆け引きとか演技とか、全部丸ごとフッ飛んじゃったわよっ

渚さんがオレの顔に、チュッチュッとキスの雨を降らす

すっごく気持ち良かったわよっ君

いやそんな馬鹿な

あのオレ、ホント初心者ですしセックスは、全然上手くないと思うんですけど

うん雪乃しか知らないし

そもそもレイプしかしたことないし

うふふっ経験とか、テクニックとかね、そういうのはどうでもいいのっ君はねっ、セックスの時にセックスのことしか考えてないのよっ

男の中にはねセックスしているのに別の女の子とを考えている人もいるわ自分の殻に閉じ籠もって、セックスでオナニーしちゃう男の人もねだけど、君は違うセックスの時にセックスだけに集中しているっものすごく真剣な顔をしてねっあたしの身体にハァハァしちゃってね、すっごく可愛いの

そ、そうですか

セックスの感想として可愛いと言われるのは男としてどうなんだろ

しかもねっセックスしている相手の、あたしのことしか見ていないのよっものすごく獰猛にあたしの身体を求めてくれるのっ貪りついてくるのっずっとね、あたしの中に出したいっ、出したいっって眼をらんらんと光らせて迫ってくるのよっ

何かオレ、盛りのついた犬みたいですね

そこがいいのよっあたしの身体を、本当に心から求めてくれているんだなあって思ったら、とっても嬉しくなってアハッ感じちゃったいつもの狂った感じじゃなくって空が雲一つ無く澄み切って晴れ渡っているみたいに気持ち良くなったのもうあたし、何もかもどうでも良くなっちゃってあたしあたしねッ

渚さんが、ボロボロと涙を零す

渚さん

抱き締めてっキスしてっ

オレは渚さんを抱き締めて、キスする

ありがとうっ

彼女もオレの唇に濃厚なキスをする

君、あたしの中に射精した時とっても気持ちよさそうだったよっあたし、すっごく良いことをしてあげたみたいな気がして子宮が精液で熱くなるのが、嬉しかったこんなの初めてよっ男の人に射精されて、こんな晴れやかな気分になったのは生まれて初めてだわっありがとうっありがとうっありがとうっ