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先生ボク、ムラムラしているんですけれど

不良の一人が、ふざける

だったら早く自分の家に帰って、オナニーなさいあなたの右手は何のために付いているの

ミナホ姉さんの返しの言葉はキツイ

とにかく用の無い生徒は、速やかに下校することいいわね

ま、いいかどうせ、明日からまた連休だし

そういうことよではゴールデンウィーク開けに、また会いましょう

ミナホ姉さんは、教室の生徒たちを一人一人見ていく

みんな、元気な顔で戻ってくるのよ

ミナホ姉さんの言葉は逆さまだ

元気な顔で教室に戻って来られるかどうか判らないのはオレたちの方だ

オレたちはこれから、命を賭けた闘いをしなければならない

この教室で、他の生徒たちと一緒に居られるのもこれが最後になるのかもしれない

ではこれで、ホーム・ルームを終わりにします

ミナホ姉さんの言葉がオレの胸に突き刺さった

陸上部は部室でミーティングだけするんだって

メグがオレの机にやって来て、そう言った

十五分ぐらいで終わるらしいんだけれど竹柴キャプテンが、みんなの気持ちを引き締めるって

うん竹柴キャプテンは

雪乃のレイプ中継とか、一番嫌うタイプだもんな

判ったじゃあ、オレ、部室の前で待ってようか

十五分ぐらいなら

大丈夫よヨシくんは先に戻っていて

戻るというのは校長室の下の監視室に、ということだ

今朝のこととかがあるからオレは心配だ

もう平気よ雪乃があんなことになったんだから、もうみんな、あたしになんて構わないわよ

メグは、そういうけれど

あたしは一人で平気ミーティングが終わったら、すぐに戻るわヨシくんは、先に戻って休んでいて

いやメグに付いていくよ

こういう時に、手を抜いてはいけない

いつでもきっちりとオレがメグの側に居るってことを示さないといけない

めんどくさいとかまあ、大丈夫だろうと思った瞬間に信頼の絆は壊れてしまう

オレが、メグと歩きたいんださあ、行くぞ

少し強気に命令口調で、メグに告げる

メグは嬉しそうに、手を差し出した

うんありがとう、ヨシくん

メグとしっかり手を繋いで部室棟へ向かう

途中

廻りに誰もいなくなった時にメグが言った

あたし、幸せよ

メグが、オレに寄り添って来る

オレは、メグの耳の後ろにチュッとキスをした

もうそういうのは、後でね

うん後でしような

オレは、メグの髪の匂いを嗅いだ

何、くんくんしているのよ

メグの髪の毛、いい匂いがするんだよ

ヨシくんだって、いい匂いがするよ

うんヨシくんの汗の匂い、あたし好きなの

オレも好きだな、メグの汗の匂い

メグの匂いに包まれている時が、一番安らかな気持ちになるんだよオレ

セックスした後抱き合っている時のメグは、いい匂いかする

ミルクとハチミツを混ぜたみたいな優しい匂いがする

オレはあの事後の時間が、とても好きだ

ヨシくん、凄いね

メグが顔を赤らめて言った

何のことだよ

どんどん格好良くなるんだねさっきから、ヨシくんの言葉が、あたしの心をジンジン刺激してるの

それはメグも含めて、みんながオレに色々なことを教えてくれているから

早朝に覚えたのは思っていることは何でも言葉にした方がいい特に、相手が喜んでくれそうな言葉はということ

さっき覚えたのは自分の欲望は素直にさらけ出すことただし、最低限の分別を持って、信頼を失わないように気遣うこと

それとメグの場合は、少し強引でもオレの方からリードしてあげなくちゃいけないってこと

少しずつオレは学んでいる

人とのオレの女との関わり方を

メグだって、そうさどんどんよくなっている

そうだよメグはとっても素地がいいんだ磨けば磨くほど、輝くそういう女の子だよ

あ、ありがとうヨシくん

前までのメグだったら

雪乃の方が綺麗だとか雪乃と比べて、どうとか言い出していただろう

でも今は堪えた

雪乃と自分を比較し勝手に落ち込まないように

雪乃への嫉妬心を、心の中で必死で打ち消している

そういう努力をする姿が可愛いと思う

メグって、可愛いな

ああとっても可愛いよ

大好きよヨシくん

メグも、オレのキスを受け入れる

今日、見たことは全部忘れろあたしたちは、女で陸上部だけれど心はサムライだあんなものを見せられて、動揺したら負けだからねっ

部室の中から竹柴キャプテンの声が聞こえてくる

こんなことを言うぐらいだからキャプテンは動揺しているんだな

硬派だもんな竹柴先輩

セックスの映像とか、見たことないんだろうし

学校の命令だから今日の練習は無しにするけれど、各自、家で柔軟ぐらいはやっておくこと自宅の周りに走れる場所のあるやつは、ランニングもだよいいね

部員たちが返事をする

2年生、3年生で大会に出るメンバー無理強いはしないけれど、あたしはこれから市のスポーツセンターに筋トレしに行くから、付いてきたいやつは一緒に来なあくまでも自主練だからね

は-い、お供しまーす

よし、じゃあ解散だ明日は、いつも通りの時間に集合だよお疲れ様

お疲れ様でしたっ

そして部員たちが部室から出てくる

部室の掃除と片付けがあるからメグたち一年生は最後だ

よしっ自主練組は、スポーツセンターまで走っていくよっ

竹柴先輩が出て来たので、オレは頭を下げる

先輩はオレの顔を見て、にっこりと微笑んでくれた

うへっ、キャプテン10キロはあるじゃないですか

そうですよ、バスで行きましょうバスで

うっさいこういう時は、メチャクチャ汗かいて、頭の中を空っぽにした方がいいんだよっ

雪乃の映像は、竹柴さんには刺激的だったんだな

さあ、行くよっ

そして竹柴キャプテンと5人くらいの先輩部員たちが、走っていく

みんなでっかいスポーツバッグを抱えているから制服や教科書はあの中なんだな

あんな荷物を背負って、10キロのランニングは大変だろうな

さらに五分ほど待って

メグが部室から出てくる

オレたちは、再び手を繋ぐ

じゃあね

メグが、他の一年生部員にそう挨拶すると

あれ山峰さん、どこへ行くの

帰るのなら、こっちでしょ

あたしたち、ちょっと先生に用があるのよ

だからさよならまた明日ね

校門に向かう一年生部員たちと別れて

オレたちは校舎へと向かう

校長室から監視室へ下りる

お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃぁぁんっ

こいつも雪乃の映像を観ていたはずだ

マナも雪乃へのコンプレックスは強い