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メグすぐに自分と比較する癖はやめろメグはメグで、とっても魅力的なんだから

そう言う、メグの口をオレの唇で塞ぐ

オレは、メグが好きなんだそれでいいだろ

そんなメグに克子姉が

恵美ちゃんいいこと教えてあげるわ

今度、彼とみすずさんがセックスしている時にねセックスが終わった後に、みすずさんにはい、お疲れ様ってタオルを渡してあげなさいにっこりと、優しく微笑んでね

笑って、みすずさんにタオルを渡すんですか

そうよあたしは何も気にしていません彼のことを気持ち良くして下さって、ありがとうございますって、感謝の気持ちを伝えるのよ泰然としてね

彼の正妻になりたいのならそういう小技が使えないとダメよ何があっても、この人はあたしのところに帰って来ることは判っていますからって、態度でいなさい初めは、フリだけでいいから

うん、そうだねそういう態度の方が、みすずさんには効くかもね

マナが、克子姉に同調する

あたしたちは彼を愛する姉妹だけれどちゃんと、彼を奪い合うバトルをしましょうそういう闘いが、女を磨くことになるんだから

克子姉が、メグとマナにウインクする

それぞれ、自分の魅力でお兄ちゃんをノーサツしちゃえばいいんでしょ

マナが、克子姉の言葉に乗る

よーし、寧さんには負けないぞぉぉぉっ

マナが、パソコンに向かっている寧さんに声を掛ける

えっ、あたし

だって、お兄ちゃんの女の中では、寧さんが一番美人で可愛いじゃない寧さんは、マナの目標なんだから

寧さんが、まだ処女なこといよいよ、言い出せなくなってきたぞ

だからメグお姉ちゃんも、落ち込んでいる暇があったら、自分の魅力でお兄ちゃんにアタックするの

あたしの魅力

メグはそれが何だか、判っていない

あのねぇメグお姉ちゃんは、本当は尽くす女のタイプなんだよ克子さんと同じでさ

マナの解析が始まる

とっても日本的っていうか旦那様のお世話をかいがいしくするのが似合っている女なんだと思うそれなのにさ

ここのところメグお姉ちゃん、落ち込んでいたからずっと、お兄ちゃんの方が尽くす男になっちゃってるじゃないよくない傾向だと思うよ

こうやって、マナが自分の思っていることを相手にズバズバ言うのはやっぱり、雪乃の妹なんだなあと思う

ただ雪乃と違ってマナは、圧倒的に頭がいい

観察力と状況判断が優れている

もっとも観察力が優れすぎているから、マナは祖父と母親が自分を愛していないことに気付いてしまった

マナが家を捨てたのはこの観察力のせいだ

あれが雪乃だったら祖父たちに見捨てられたことも気付かないまま、いつまでも家族の助けを待っているんだろうな

そう言えば雪乃は、今、どこにいるんだろう

そうだねあたし、ヨシくんに迷惑掛けてばかりだよね

ほらっ、そこでまた落ち込まない自分の内側ばかり見ていると、落ち込んでいくばかりだよメグお姉ちゃんは、お兄ちゃんだけ見ていればいいのっ

ヨシくんだけ

たとえばお兄ちゃんは今、何を必要としていると思う

メグが考え込む

はい、タイムアウトメグお姉ちゃんお兄ちゃんにだけ、お箸が渡ってないよ

あ、ごめんなさいヨシくん

配膳の途中でこんな話になっちゃったんだよな

メグが慌てて、オレに箸をくれる

克子姉がメグに話し掛ける

あたしはね彼が三食ちゃんとご飯を食べているかが、一番心配なの栄養のバランスが良くて、美味しい物をね今は、こんな物しか用意してあげられなくて申し訳ないんだけれど

克子姉は、そう言ってテーブルの上の素麺と卵焼きとサラダを見る

いや、充分だよとっても美味しそうだし

オレは克子姉にそう告げた

そう言ってくれると、とても嬉しいわ

でも本当にあたし、今はご飯のことばっかり気にしているのあなたに次はどんな料理を作ってあげようかって

ははっ、克子さんはまるで吉田くんのお母さんだね

マルゴさんが、横から笑ってそう言った

いいえ、違いますマルゴさん

マナが強い言葉でそう言った

マナは舞夏さんのお母さんは、舞夏さんのご飯の心配なんて一度もしてくれませんでしたから料理評論家のくせに、家の食事はお手伝いさん任せで去年雪乃さんが中学生の修学旅行で家に居なかった時に、お手伝いさんがお休みの日があったんです前から、その日はお手伝いさんが休むことは判っていたのに舞夏さんのお母さんは、そのことをすっかり忘れていて舞夏さんは、晩ご飯が食べられない日があったんですけれどあの人はあら、ごめんなさいって笑っているだけでした

ごめん失言だったね

マルゴさんがマナに謝罪する

でも、あたしの静岡の叔母さんはそんなこと無いんですいつ電話をしてもちゃんとご飯食べているって聞いてくれます今日のご飯は何だったってだからご飯の心配をしてくれるのは、親だからじゃないんです愛してくれているかどうかなんです

克子姉はオレのことを愛してくれている

マナオレの家もそうだよオレの母親も、オレがちゃんと食事しているかどうかなんて気にしない女だった

オレは克子姉を見る

克子姉いつも、美味しいご飯をありがとうオレ、とっても感謝しているよ

何言ってるの家族じゃない

そうだ家族だ

克子姉さんいつも、美味しいご飯をありがとうございます

メグも克子姉に礼を言う

うんっ克っつん、ありがとう克っつんのご飯、大好きだよっ

克子さんいつも感謝しています

寧さんとマルゴさんも

克子さん、これからはマナもお手伝いするねマナにもお料理教えて

ええ、いいわよマナちゃん

あたしはヨシくんのために何ができるのかしら

ほらほら、また内側に向かってるメグお姉ちゃん、そういう時は、お兄ちゃんの方を見るのっ

マナが、メグに注意する

お兄ちゃん飲み物は何がいい

冷たいのなら、お台所の冷蔵庫に麦茶とウーロン茶が入ってたよ

じゃあ麦茶かな

素麺だし

ほらほら、メグお姉ちゃんお兄ちゃん、麦茶だって

判った、すぐに持って来るわ

お兄ちゃんて、とっても判りやすい人なんだからジッと見ていれば、何をしてあげればいいのかなんてすぐに判るよ

うんそうね、マナ

マナの言葉にニッコリ微笑んでメグは台所へ向かう

ただ今、戻りました

地下通路から、ミッチィが上がって来る

ちょうど良かった一緒に食べよう

オレは、ミッチィにそう話し掛けた

工藤さんマナを工藤さんの妹にして下さい

食事の合間を狙ってマナがミッチィにそう言った

それはわたくしに弟子入りしたいということですか

わたくしは、まだ武人としては未熟者です弟子を取るには、まだ早過ぎます