克子さんが、ケラケラと嘲り笑う
ずっと見たかったんですよ、あたしっ白坂様のこの顔がようやく、心の底まで丸裸になっていただけましたねっ
彼女のおしっこが止まった
雪乃の涙と絶叫は止まらない
感情の溢れるままに叫んでる泣いている
止まらない
ただただ泣きじゃくる
オレは初めて自分の罪の重さを知った
どれだけ、雪乃の心と肉体を傷つけたのかを
今の今までオレは流されてきただけだった
オレは自分自身の責任というものに無自覚なまま雪乃を犯した
どれだけ酷いことをしても、雪乃は雪乃であろうとし続けていた
今まで通りの雪乃を、必死で守ろうと抵抗し続けていた
オレは、そのことに気付かないで
何度犯しても雪乃の内面は変わらないものだと、勝手に思い込んで
そしてその結果
オレは、白坂雪乃を壊してしまった
雪乃はもう彼女が大事に守っていた雪乃には戻れないだろう
オレが好きになったあの優しく朗らかで清純な白坂雪乃は
もうどこにもいない
あの雪乃には、もう二度と会えない
それでもオレは、雪乃を愛している
今なら、はっきりと言える
はっきりと判る
オレは、小便まみれで幼児のように泣きじゃくっている、この裸の女を
心の底から、愛している
好きだ
好きなんだ
白坂雪乃を、愛している
週の半ばの更新は、キツイです
ひたすら時間に追われてます今、繁忙期の真っ最中だし
ていうか、まさかの六発目&小便シャワー✕2でした
次話で、この章は終わります
終わったらいいな
新キャラが顔見せする予定
いつの間にか、七人のうち六人まで設定ができちゃいました
26.新たなる性獣の誕生
さてっこれとそれ、どっちがいいと思いますかっ
へたり込んで、泣きじゃくる小便まみれの雪乃を呆然と眺めているオレに克子さんが、明るく話し掛けてきた
右手にはこの宿直室の元々の備品であったと思われる、アルミ製の丸い灰皿
左手には赤いマジックで防火用と書かれたブリキのバケツを盛っている
甲高い良い音が出るのは、灰皿の方なんですが破壊力は、やっぱりバケツなんですよねぇっ
ニヒヒっと微笑む、克子さん
さっきまでの凶悪な性獣モードはどこへやら
すっかり、元の明るい克子さんに戻っている
オレには、全く話の意図が掴めない
両手の金属製品を見比べてやがて、克子さんはバケツの方を床に下ろした
先に灰皿でいくことにしますっ
克子さんはどこまでも楽しそうだった
オレに、子供のように泣きじゃくる雪乃を指し示しそっと、耳打ちする
絶対に可哀想だなんて、思っちゃダメですよっ女の子を追い堕とす時は、最期まで徹底的にこちらが隙を見せれば、嚙み付いてきますからねっ
相手の心をへし折るのが目的なら、ただのイジメですっいやらしいメス犬の調教は、むしろここからが本当のスタートですっ女の心が丸裸になった今こそ、さらなる追い込みを仕掛けなければいけませんっ
まさかっ
ここまでして、まだ雪乃を責めるつもりなんですかっ
涙が出ているうちは、まだ本物の絶望じゃありませんしねっ
そう言って克子さんは、ニヤリと微笑む
そして灰皿を持った手を大きく振り上げて
金属の灰皿を思いっきり、雪乃の足下に叩き付けたッッ
カキィィィーンッッックワァラァン、カラァァァーンッッッ
灰皿は畳のゾーンの縁の木の部分に、ぶち当たるッッ
鋭く甲高い金属の激突音が、部屋の中に激しく響いたッッ
ヒィッ
突然の暴虐に泣いていた雪乃が、驚いて顔を上げる
恐怖に引きつった顔
涙が止まったッ
カランカランカラァァァン
丸い灰皿が、床の上でクルンクルンと回転して止まる
こっちを向いて下さいっ
畳の上の雪乃が声の主を見上げる
彼女の瞳の中に映る人影
再び彼女の前に、狂乱の性獣克子が立ちはだかるッッ
いつまで泣いているんですッこのっ、バカ娘ッッ
雪乃は、おろおろするだけで言葉が出ない
せっかくお便所にしてあげたっていうのにッ白坂様には、人に対する感謝の気持ちは無いんですかッッ
克子さんは、ツカツカと雪乃の前に進み出て
恩知らずッッ
パチィィーン
見事な平手打ちだった
人を叩くことに、完全に慣れている手の動き
このビンタ一発だけで、相手の抵抗心を完全に打ち崩す会心の一撃
後に、克子さんがオレにこう語ってくれた
女を堕とすのに何度も暴力を振るうような輩は、人間のクズですっしかるべきタイミングを狙えば、暴力は一回限りで充分ですよっ一回のチャンスで確実にキメて下さいっ鋭い痛みを肌で覚え込ませるんですよッ
本当にその通りだった
教科書に載せたいぐらいの見事な平手打ちだった
この一度きりの暴力によってこの先、雪乃は克子さんには逆らえなくなる
ほらっ何か、言うことは無いんですかッこの便器女ッッ
雪乃は叩かれた顔を押さえて、震えている
お便所にしていただいて、ありがとうございますでしょうっ
克子さんが、また手を振り上げるッッ
ひぃぃぃッッ
怯える、雪乃
叩かれたくないのならっ、早く返事をして下さいっ
雪乃が、慌てて叫ぶッッ
おお便所にしていただいてありがとうございますっ
誰が、お便所なんですっ
ゆ雪乃ですッ
雪乃様は、誰のお便所なんですっ
か克子さんですぅぅッッ
克子さんは、床に落ちていた灰皿を思いっ切り蹴り飛ばすッ
グァンッックワァァンカラカララァァァンン
灰皿は壁に当たり、再び床に転がるッ
甲高い金属音の連続に、怯えた雪乃が頭を抱えるッ
違うでしょうっ雪乃様は、あたしだけのお便所じゃあ無いですわよねっ
そっ、それはっ
あたしと吉田様のお便所ですよねっ
ひぃッ
どうなんですっ
そそうですッ
何が、そうなんですかっ
ゆ、雪乃は克子さんと吉田くんのお便所ですっ
吉田様に感謝の言葉はっ
よ吉田くんゆ、雪乃をお便所にしていただきあ、ありがとうありがとうございますぅ
雪乃の言葉の終わりは、すっかり涙声になっていた
はぁい、よくできましたっ
性獣がニンマリと微笑む
思い出したように、ブリキのバケツを取りに行く
じゃあ、あたしのお便所さんっ次は、あなたの番ですっ
雪乃の前に克子さんは、バケツを置いた