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白坂さん、お返事は

吉田くんも自分は関係ないみたいな顔をしてちゃダメよっ

えっオレもか

そうだオレも調教いや、克子さんの説明だと教育されているんだっけ

はいっ、判りました

と答えた瞬間に、ハッとする

やっぱり弓槻先生は、この部屋をモニターしている

どこかに、隠しカメラがある

先生ずっと、見ていたんだ

良い返事ねでは、二人ともまた、明日

電話が、切れた

建物を出て東門の前まで行く

克子さんが、一つ一つのドアに鍵を掛けて行った

はいっ、これ

克子さんは、オレに鍵の束を渡す

鍵のあるドアの位置を覚えておいて下さいねっ明日からは、吉田様と雪乃様で自由に出入りして下さいっ

ここはセックス部の部室ですからああ、お掃除なんかは、あたしが毎日やっておきますから気になさらずに汚して下さいそうだ、雪乃様専用のおまるもご用意しますねっ

おまる

さっき、お嬢様がおっしゃっていましたけどあたし、可愛い女の子におしっこさせるの大好きなんですよっ

いやそんなこと、満面の笑顔で言われても

あーっおまるより、猫用のおトイレとかの方がいいですかねっペットっぽくて

そ、そうですね

じゃあ、そうしますっ雪乃様、いっぱいおしっこして下さいねっ

雪乃は答えない

雪乃様、お返事は

性獣がちらりと顔を出す

はい、じゃないですよっ感謝の言葉はどうしたんですっ

何に感謝しているのか、ちゃんと具体的に言って下さいッ

ビクッと震える、雪乃

ああの、ゆ、雪乃のために猫のおトイレを用意して下さってありがとうございますっ

このおどおどした態度は今日の昼までのオレの姿だ

雪乃とオレの態度がいつの間にか、逆転している

ちゃんと、おしっこするんですよっ他のおトイレを使ったら、承知しませんからねっ

はいわ、判りました

克子さんが、ニッコリ微笑み雪乃を抱き締める

頭を撫でて

はい、よくできましたぁっ雪乃様は、良い子ちゃんですねっ

これが克子さんの調教

緊張と緩和を何度も繰り返して、精神を疲労させ心の奥底まで浸透していく

克子さんの豊満な胸に抱かれて雪乃は、無表情のまま脱力している

では、あたしは車を取ってきますのでお二人は、ここでしばらく待っていて下さいっ

克子さんは、にこやかにそう言った

それから、バッグの中から紙包みを取り出して

お腹空いたでしょこれ、食べてて下さいっ

それってやっぱり

あたしが焼いたパンですっ今日のお昼過ぎに焼きましたから、まだ美味しくいただけると思いますっ

うわー夕べ、今朝、お昼、そして今ずっと、克子さんのパンだ

まあ、美味いことは確かなんだけど

紙の袋の中には、菓子パンが何種類も入っていた

パン焼くの好きなんですね克子さん

はいっあたし、将来はパン屋さんをやりたいんですっ

将来

克子さんの夢

その時の克子さんの笑顔は

二十歳過ぎの普通の女の子の、笑顔だった

やればいいじゃないですかっ克子さんのパン本当に美味しいし

オレが、そう言うと克子さんは、少し寂し気な顔をした

今はダメです今のあたしは、まだお嬢様の一番目の玩具ですからっ

ついに克子さんの口から、真実が明かされた

やっぱり克子さんが、一番目なんだ

雪乃も、ハッとして克子さんを見ている

弓槻先生が許してくれないんですか

オレがそう尋ねると克子さんは、首を横に振った

違いますっ今は、まだ時期ではないから

時期

あたしはまだ抜けられませんっ

克子さんは、抜けるという言葉を使った

ということは

もしかして今までに抜けた人が、いるんですか

雪乃が真剣な眼で、オレたちの会話を聞いている

はい二番目の子が

その人は、今は

幸せに暮らしていますよっ女の子を産んで今年3歳になるのかなとっても、可愛いんですよっ

結婚したんですか、その人

克子さんは、ハハッと笑った

まさかぁお父さんが、誰だか判らない子を産んで育てているんですよっあの子ももう、普通のセックスじゃ満足できない身体ですし

はいお嬢様の玩具は、出産するまでは抜けられないんですっそういう、ルールになっていますから

ルール

あたしも赤ちゃんを産んだら、抜けられますお嬢様は、ママになった女には興味がありませんからその代わり、ちゃんとその後の生活も面倒見て下さいます二番目の子は、今、近くの街でお花屋さんをやっています開店の資金は、全てお嬢様が出して下さいましただから、あたしもいつかはパン屋さんをそう思っています

それが克子さんの夢

その二番目の人って克子さんのよく知っている人ですか

親友です高校時代の

克子さんは悲しげに、東門を見上げた

この門の前で、よく待ち合わせしましたあはっ、懐かしいなっ

克子さんてもしかして

はいこの学校の卒業生ですそして、お嬢様の最初の生徒ですっ

卒業生

先輩なんだ

さっきの料理実習室で、昔、パンを作りました最初にパンを焼き方を習ったのが、あの部屋ですあの頃は、まだ旧校舎でしたしこの東門が学校の正門でした今日は、懐かしい場所に来られてとても嬉しかったですっ剣道場もあたしの時のが残ってたら良かったんですけど

剣道場

そうだ、克子さんは高校時代、剣道部だって言ってたっけ

昔の剣道場は、三番と五番の子が燃やしてしまいましたからっ

五番の子って奈島センパイかよっ

金髪センパイ、マジ不良なんだっ

いやそんなことより

あの克子さんて、お幾つなんですか

克子さんはニヒッと笑った

女に年を聞くのは禁句ですよっ

あっすみません

二十一ですわっ

ということは五年前の新入生

お嬢様は、あたしが一年生の時に新任の先生としてこの学校にいらっしゃいましたこの五年で、この学校はすっかり変わってしまいましたね

校舎は、全て新しい物に建て替わり弓槻先生の盗撮・盗聴システムが埋め込まれた

同時に、この工事地区の様な一般生徒の立ち入り禁止も残されている

表では生徒会に、岩倉会長の様な精神支配した生徒を送り込み

裏では奈島センパイに暗躍させる

いやオレはまだ、三番と六番を知らない

さて、お喋りが長くなってしまいましたねすぐに車を廻して参りますので、お待ち下さいっ

そう言うと、メイド服の克子さんは東門から立ち去った

門には、オレと雪乃だけが残る

雪乃、パン食べようぜ

オレは袋から、クリームパンを取り出して食べた

克子さんのパン屋さんは、絶対に成功するだろう

幼子を抱えながら、店をやるのは大変だろうけど