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あの身体を抱くことはもう

オレ、何でもします雪乃のためなら、何でもするつもりです

オレの答えに、先生の片眉がキュッと上がった

どういうことかしら、それっ何でもして、罪を償うってこと一生懸けて、白坂さんに謝罪するっとか

そういうことじゃありませんッ

一瞬の沈黙

夜空を見上げる

月が銀色に輝いている

オレは弓槻先生に深く頭を下げた

オレ、何でもしますっ先生の言うことでしたら、どんなことでもしますっ

両手を地面について、土下座するッ

ですからっ白坂雪乃は、オレにくださいっお願いしますッッ

自分でも理屈に合わない、ハチャメチャな願いだと思った

そもそも、雪乃は先生のものではない

でもどんなことをしてでも、オレは雪乃が欲しかった

罪を償うっていう気は無いのね

車中から先生が言った

はいオレ、何も後悔していませんからレイプしなければ、オレと雪乃は何も始まらなかったから

ずっと、遠くから見ているだけの方が幸せだったかもしれないわよ

そんなことないです見るだけじゃ、嫌です雪乃をこの手に抱いて雪乃の中に射精する方が、何万倍もいいっ

警察に捕まるようなことになっても

覚悟はできています

吉田くんの一生がメチャクチャになるのよっ

オレの心は決まっていた

もういいんですオレの一生とか、未来とか、そんなの全部オレ、今すぐ警察に捕まって、一生刑務所で過ごすことになっても構いません今、この場で死んだっていいですオレもう、死んでもいい

こんなに大好きな雪乃が抱けたんですキスもしました、セックスも雪乃は処女で、オレは童貞で腰が抜けるまで射精しました夢みたいでした

涙がまた、零れてくる

オレもう、一生分の幸運は使い切ってしまったような感じがしますっだから、もういいですっ残りの人生は、先生に捧げます先生がいなかったら、オレは雪乃を抱けなかったから感謝してますッ弓槻先生ッッ

オレの涙に呆れたように弓槻先生は呟いた

それってあなたがあたしの道具になる代わりに、白坂さんを自由にして欲しいって言うこと

違いますっ

オレは、土下座からカッと先生を見上げるッッ

先生の道具になりますッでも、雪乃は自由にしないで下さい雪乃が、オレ以外の男に抱かれるのは嫌ですッ

これは、恋では無い

これは、愛でも無い

固執だ妄執だ

それでもっ

雪乃とセックスするのは、オレだけなんですッッ

ぷっ、と弓槻先生は、吹き出した

ふふふふ、くふふふふ、はははははは、あはははははは

先生の笑いが止まらない

先生が、オレを笑っている

いいわぁ、吉田くんあなたって、本当に愉快だわっ最高の逸材よっ

ようやく先生の笑いが止む

ニッとオレに微笑みかけた

あたしね、白坂さんは外国に連れ出すつもりだったの

外国

東南アジアあたりのスラム街へね貧民窟で、白坂さんには売春婦をして貰おうって考えていたのよ一回二十円くらいで、セックスしちゃう最低の売春婦にね日本人の女の子は珍しいから、きっと人気者の娼婦になれるわもう、候補の街も幾つかピックアップしていたんだけどね

そんなことを計画していたんだ

あのプライドの高い、バカな娘を徹底的に堕としてやりたかったのでも、やめるわ

先生がオレを見る

白坂さんは、あなたにあげるわあなたに抱かれ続ける方が、スラム街で二十円の売春婦をさせられるよりも、よっぽど酷いわ本物の地獄だと思うから

オレは、雪乃を

この手で地獄に堕とす

吉田くん、何でもすると言ったわね

あなたにはこれから罪も無い人たちを傷つけたり、女の子を無理矢理レイプして貰うことになるんだけど構わないかしら

構いません

そのうち警察に捕まるかもしれない殺されることになるかもしれない言っておくけれど、あたしはいつでも平気であなたを見捨てるわよっ

それでもいいです

もう、どうなっても

抱き続けられる限り雪乃を抱いて破滅する

そんな人生でいい

車に乗りなさい、吉田くん

先生は満足げに微笑んでオレに言った

ようこそ、犯罪結社黒い森《ブラック・フォレスト》へ

弓槻先生の緑色のミニバン後部座席のドアを開く

そこには、すでに二人の乗客がいた

3列シートの2列目の左右に一人ずつ

二人とも金髪の少女

同じ黒い革ジャンを着ている

一人は

いやぁ、君はやっぱり面白いねぇっ

奈島寧センパイ

染めた金髪にブルーのコンタクト

センパイは昼に会った時よりも、濃いメイクをしている

ホント外国人みたいだ

黒の革ジャンの下は、ピンクのタンクトップに水玉のミニスカート

五十年代のアメリカ映画に出てきそうな姿がとても似合っている

でも、君ねあたしよりも、あんな子を選ぶなんてどうかしてるよっそのうちシてあげるから、あたしの良さを身体で確認しなさいっ

いや、まさか奈島センパイが乗っているとは思わなかったので

よくそんなことを言う

と言ったのは、もう一人の女性

誰だろこの人

奈島センパイは、外国人ぽい顔立ちなんだけどこの人の顔は、マジで外人外人そのもの

奈島センパイと同じくらいの量の金髪も、多分、本物

眼だって、本当に青いし

っていうかスッゲェ怖そうなんですけど

美人は美人なんですが左の頬に大きな傷がある

この傷が無ければ、奈島センパイ並に綺麗な顔立ちなんだけれど

むしろ、綺麗な顔に傷があることで、この人の怖そうな雰囲気が3倍増している

革ジャンの下の肉体も、スタイルは抜群だけど筋肉隆々な感じだし

黒いTシャツに、下はジーパン足は米軍みたいなブーツを履いている

怖い外人姉さんは、言葉を続けた

寧、お前まだ処女だろッ

えっ処女

思わず、寧センパイに視線を戻すッ

もおおっマルちゃんバラさないでよっっ

えっホントに処女なの

確か、奈島センパイって妊娠して堕胎して、それで出席日数が足りなくてダブったっていう話じゃ

バレちゃったんなら、仕方ないなぁっ吉田ちゃんに、あたしの処女あげちゃうからっする時は優しくしてねっ

せ、センパイ、何を言っているのかよく判らないです

後輩に自分の処女を押しつけるな

いいのっ今日から吉田ちゃんは仲間なんだからっマルちゃんだって、吉田ちゃんとセックスするでしょ

さあなどうするかな

どうすりゃいいんだ、オレは

吉田くん、寧とはもう会っているわよね寧の隣にいるのがマルゴよマルゴ・ハイウェイ・スタークウェザー三番目の子よ

三番目

マルゴは、あたしがアメリカに居た頃に拾った子なの彼女はアメリカ・インディアンの血を引いているのよ