Выбрать главу

グワッシャン

あたしもやるーっ

奈島センパイも、ぶん殴り棒で窓ガラスをグァシャンッ

お、おいや、やめろやめてくれ

まだ地面に転がってのちうち廻っている不良の一人が、必死で二人に声を掛ける

だけど、マルゴさんと奈島センパイは

楽しそうに、ぶん殴り棒で不良の車をボッコボコにしていく

ドアが、ボンネットが、屋根がバキバキに凹んで

そんじゃあ、最後の仕上げだねっビール瓶貸してっ

オレは、奈島センパイに瓶を一本渡した

センパイは、割れたフロントグラスの上辺りにビール瓶を叩き付けるッッ

ガチャンと割れるビール瓶

ツンと鼻にくる臭い

ガソリンだッ

もう一本は、お前がやんなッ

マルゴさんが、オレに命じた

一瞬、躊躇する、オレ

何でもやるって、約束したんだろッ

オレは車のドアに向かって思いっ切りビール瓶を叩き付けたッ

ガソリンの飛沫が飛び散るッッ

マルゴさんが、地面に落ちていた不良のジッポーライターを拾い上げる

カチンッオイルライターの青白い炎

ひぃぃぃぃ

倒れていた不良が一気に起き上がって、逃げ出すッッ

や、やめてくれぇぇ

叫ぶ不良に、マルゴさんと奈島センパイが言った

Do’nt FuckBlack Forest

ブラック・フォレストをナメんなよっ

火の付いたジッポーが、不良の車の中に投げ込まれるッッ

ほらっ、逃げるよッッ

二人の金髪の美少女に抱きかかえられるようにしてオレは、先生の車に向かって全力で走るッツ

背後でボゥォァッっと燃え上がる熱気

炎で周囲が明るく照らされるっ

走りながら、奈島センパイがオレに叫んだ

これで君も仲間だねッッ

すみません、また時間が無くて推敲してません

後ほどやります

※12月26日早朝、推敲やりましたすいません

話は変わってません誤字脱字と言葉の入れ替えだけです

29.ターニング・ポイント

弓槻先生の車は、もの凄い勢いで現場から逃走する

そのまま車は、街の繁華街へ向かった

オレたちの学校の周りで、一番大きな駅の繁華街だ

高校生は土曜日も授業があるけれど世間的には明日から、もうゴールデンウィーク

街には、酔っ払ったサラリーマンや楽しそうなカップルがたくさん歩いている

ほんじゃあ、行こうかっ

奈島センパイが、オレに声を掛ける

行くって

んふふ見回りだよ、見回りっ

あたしらの縄張りのな

縄張りの見回り

はい、吉田ちゃんはこれ持って

奈島センパイが、オレに太くて黒い物を渡してくれる

革でできた長さ30センチくらいの筒渡されてみると、ズシッと重い

それっ、ブラックジャックって言うんだよっ中にはギッシリ砂が詰まっているのっ吉田ちゃん、専用だからねっ

ぶ、ブラックジャック

砂が詰まっている

振り回してぶん殴れ普通の鈍器と違って、肉体の内面に衝撃を与える殺傷力の高い武器だ相手に外傷が残らないから、こちらが特定されにくいという利点もある

殺傷力外傷が残らない

それから、これも渡しておくねっ

奈島センパイがもう一つ、電動ひげそりみたいな機械を渡してくれた

これは知ってるでしょっスタンガンてやつスイッチはこれね相手の身体に接触して、電撃をくらわす判った

今夜はなるべくフォローしてやるが自分の肉体は自分で守れ、いいなっ

えっとオレたち、これから何処へ行くんでしょうか

今夜は繁華街をぐるっと一周風俗街の一番ヤバイところまで行って、戻って来るミッションだAll Right

気を付けて行ってらっしゃい

弓槻先生の意地の悪い微笑みに見送られて車を出る

同じ黒革のジャンパーを着た、二人の金髪少女

その後ろを歩く学生服に黒覆面のオレ

って、これ何かの罰ゲームかよっ

マスクのおでこには吉の文字だし

しかし、あんまりにも変な格好なんで、革のブラックジャックをぶら下げて歩いていても、誰も気にしていないみたいだ

ちょっと、面白いものを見せてやるよっ

そう言って、マルゴさんがスタスタと先を歩く

マルゴさんの前には、酔っ払いのサラリーマンが二組と若いカップルが三組ほど歩いていた

すれ違いざまに

うぇっ

早くて、何も見えなかった

気がつくとサラリーマンとカップルの男が胸を押さえて地面に倒れるッ

うーん、さっすがマルちゃん

サラリーマンたちは、みんな倒れ込んだままゲェーゲェーと吐いている

カップルの男三人は股間を押さえて苦悶しているッッ

あっ、一人は血のションベンを漏らしている

連れの女の悲鳴

突然発生した阿鼻叫喚の地獄絵図に、周囲から人々が集まってくるッ

マルゴさんが、指で早く、こっちに来いと指示をする

慌てて追い掛ける現場から、何でも無い顔をして逃走する

あれさ、カップルの女の子が、ちょいブサイクだったよねっ

奈島センパイが、そんなことを言い出す

もう少し可愛かったら、拉致って来て吉田ちゃんにレイプさせたんだけどな

えっ奈島センパイ

そうか確かに、チンポ役が一人いると、遊びのバリエーションが増えるな

まマルゴさんまで

今度やろうよ花火大会とかクリスマス狙ってさ一番可愛い女の子を、彼氏の前でレイプすんのっどうどう、楽しくないっ

うん面白さそうだな、それ

あっ本当に不良なんだ

っていうか、不良なんてレベルじゃなくて、犯罪結社なんだ

この人たち

それぞれ一人が一組ずつカップルを選んでさ、誰の選んだカップルの泣き顔が一番面白かったか採点すんのっ吉田ちゃんにも、選ばせてあげるからねっ

こんな恐ろしい計画を名島センパイは天使の笑顔でする

弓槻先生が悪魔で、克子さんが性獣なら

奈島センパイは、堕天使だ

そしてマルゴさんは

見つけた行くぞ

風俗街に入った途端マルゴさんは、チンピラ風の四人組を見てオレたちに言った

オッケー行こう、吉田ちゃんっ

え、オレ

あたしたち、おとりだからっ

奈島センパイが、オレと腕を組む

腕にセンパイの柔らかな巨乳が当たってって、そんな場合じゃ無い

奈島センパイは、そのままオレを引きずるようにしてチンピラたちの所へ

お兄さんたち、ダメじゃないっこの街には二度と来ないでねって、お話ししたのにっここは、あたしたちの縄張りなんだよっ

奈島センパイは、天使の笑顔でチンピラたちに声を掛ける

チンピラたちは、突然近寄ってきた奈島センパイの姿にギョッとする

おっ、お前この間の外人女は、いないのかよっ

チンピラの一人が、周囲をきょろきょろ探す

マルゴさんの姿は見えない

ど、どこに行ったんだよ