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香月セキュリティ・サービス

全員確保して藤宮さんがブッ倒した男は、うちの指定病院へ搬送して多分、肩胛骨が破砕骨折しているはずよ

メガホンを持った関さんが最後に現れる

男たちは部下たちに任せてオレたちの方へ

みんな平気怪我はないわね

関さんは、ニコッと微笑んだ

藤宮さんあなた大丈夫ちょっと、ポカが多すぎるわよ

関さんは同僚に言う

あいつらマシンガンを持ってたって、ただの脅しなんだから瑠璃子様を絶対に傷付けるわけにはいかないんだから、セーフティをロックしたまんまだったでしょ

だから、ミス・イーディはすぐに攻撃を再開したんじゃないあなたが、先に制止しないとダメでしょあいつ、慌ててセーフティを解除しようとしたじゃない流れ弾が、他の人に当たったら大変なことになるところだったわよ

麗華は、頭を下げる

まあしょうがないわあんたもよコラ

関さんは、コツンとイーディの頭を打つ

イーディは、ケラケラと笑っている

あいつらが、あなたたちと接触したのを確認したら、すぐにあたしたちが動き出す手はずになっていたのよなのに、この子がいきなり跳び蹴りを食らわせるから

ああイーディが、最初に手を出したんだっけ

それで、あたしたちが出て行くタイミングがズレちゃったのよもおっ

香月セキュリティ・サービスは最初から、オレたちもあの連中も補足していた

あらあたしに何も質問しないの

関さんが、ニコッと笑ってオレに言う

マルゴさんでしょ

関さんとマルゴさんの間には、情報をやり取りするホットラインがある

オレたちがお屋敷を抜け出すことは事前に、マルゴさんから知らされていたのに違いない

そういうことね

マルゴさんはみすずたちの送迎へ行って、自分がオレたちの警護には回れないので

関さんに、その役を頼んだのだろう

渚さんからも連絡をもらったわよメンバーに、瑠璃子様が入っていたからあなたたちだけなら、あたしがプライベートで警護したんだけれど瑠璃子様がいらっしゃる以上は、香月セキュリティ・サービスの正規の仕事として出動させてもらったわ

オレは捕まっている男たちを見る

あいつらは瑠璃子目当てだったんですか

まあねだから、この人数で来たのは、結果的に正解だったのよ

何なんです、こいつらどういう連中なんです

シザーリオ・ヴァイオラの関係は、もう全部潰したはずだ

白坂家の方だって全て解決しているはずなのに

詳しいことは、ここでは話せないわ向こうの岬のホテルに部屋を取っておいたわそっちへ移動しましょうそろそろ、お昼だしね

あ、そうだ関さん

オレは、腕の中のアニエスを示す

この子、アニエスですアニエスこの人は関さんだよ

こんにちわアニエスさん

アニエスに、優しく微笑んでくれた

父の痴呆の状況を病院で調べてもらったのですが

医師頭に浮かぶ、野菜の名前を3つ言って下さい

父菊

医師菊ですか

父食べれる菊があるんです

医師はあ、後2つは

父判りません

医師野菜ですよ

父菊以外は、判りません

医師では、次に言う三つの言葉を記憶して下さい

父はい

医師ポスト、ネコ、くるま

医師では、今言った順で復唱してみて下さい

父ポスト、忘れました、くるま

医師真ん中のは、覚えていませんか

父はい、判りません

医師動物ですよ

父ネコ以外の動物だと思うんですが

医師いや、そのネコですよ

父いや、ネコじゃなかったですよ

医師ネコです

447.湘南ホテル オーシャン・ビュー

浜辺での騒ぎの後香月セキュリティ・サービスの4台の車にガードされて、オレたちの白いバンは、岬のホテルへ到着した

もちろん、そのうちの1台は、関さんのご自慢のアメ車だ

岬のホテルは一般的な観光ホテルではなく、セレブがお忍びで泊まりに来るような、隠れ家的な一流ホテルのようだ

内装も豪華だけれどホテルというよりも、超高級マンションの様な雰囲気がする

駐車場も、外車ばかり停まっていた来客用の駐車場を見渡したって商業用のバンなんてのは、オレたちの車しか無い

オレたちはホテルの受付を通らずに、顔パスでそのまま奥のエレベーターに乗せられた

何もかもすでに、香月セキュリティ・サービスによって全部セッティングされているようだ

そのまま関さんの案内で、最上階の部屋へ

どう一応、スイートルームなのよ景色は最高でしょう

なるほど、部屋から見える海の眺望は素晴らしかった

後は、あたしだけでいいわ直接警護は1班だけ2班は控え3班は周辺の再チェックいいわね

関さんが、颯爽と部下に命じる

すでに、香月セキュリティ・サービスの次期現場責任者として動き出しているらしい

全体的に落ちついているし貫禄も出て来た

さあ、みなさん早く中へ入って

オレたちが部屋の中に入ると関さんは、ドアを閉める

このスイートルームの中に居るのは関さんと、オレ、瑠璃子、アニエス、イーディ、麗華、雪乃の7人だけだ

この部屋はね、ベランダがとっても広いの屋外でパーティが、できるようになっているのよ夏には、ここから岬の向こうの花火大会が見えるんだってパーティしながら、花火を見るお客さんが毎年居るんだって

うんこの部屋はホテルの最上階で、なおかつ、この一室しか客室がないらしい

バスケットボールができそうな位の広さの空間が、そのままこの部屋専用のベランダとなっている

早速、イーディがガラス戸を開けて、外へ出る

うんやっぱり潮風の匂いがする

そのままイーディはうんしょ、うんしょと、体操を始めていたというか、彼女はちょっとでも時間が空けば、身体を動かしている

さすが暗殺教団の技を身に付けた武闘派娘

まあ、その辺座ってお昼ご飯は、ルームサービスでいいあ、これは香月セキュリティ・サービスの方で支払いをするから、何でも好きなものを頼んで良いわよ

ソファにちょこんと座った、オレと瑠璃子とアニエスに関さんが、メニューを手渡してくれた

え、ホント何食べてもいいのっ

ソファの後ろから、アフロカツラを被ったままの雪乃がヌッとメニューを覗き込む

あ、あたしね肉が良いな肉っ

雪乃は昨夜から、うまい棒しか食べていない

ごめんなさい白坂雪乃さんの分は、うちの経費で落ちないから何か食べたいのなら、自腹で払ってもらうけれどいい

ちょっとそれ、どういうこと

関さんの言葉に、雪乃はキレる

だって、あなた関係無い人じゃない

ニッと微笑む関さん

関係無くないでしょっあんただって、あたしのこと知ってるじゃないっ