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優しく、アニエスに微笑む

わたくしもこの人と一緒に、あなたたちの側に居たいのよわたくしの願いは、それだけ

アニエスこのお姉さんも、アニエスの家族になってくれるってさいいだろ

オレの言葉にアニエスは

この人もですの

翔よ翔お姉さんて呼んで

ニッコリと関さん、いや翔お姉さんは言った

翔お姉さん

そうよアニエスさん

うん、判ったですの翔お姉さん

わたくしもこれからは、翔お姉様とお呼びしないといけませんね

公式な場では、今まで通り関さんで結構ですわたくしが、みなさんの家族となったことは閣下や谷沢チーフには、知らせない方が良いですから

香月セキュリティ・サービスの次期現場責任者が犯罪組織黒い森の一員であることがバレるのはマズい

今まで通り黒い森は香月セキュリティ・サービスと近い関係であるが、あくまでも別組織だということを示しておかないと

さて、藤宮さんわたくしは、こういうことになりましたあなたは、どうします

翔姉さんが麗華を見る

あなたはさっきのお話しだと、一番愛着のあるのは、真緒ちゃんやアニエスさん、マナちゃんたち小さな女の子たちなのね彼のことは、どう思っているの

麗華はオレを見る

信頼しています嫌いではありませんでも

どういう風に、対応したらよいのかよく判らないんです

麗華は本音で答えてくれた

主様とお呼びしていた時が、一番安定していたと思います年下でも、主様は主様ですし

麗華は、辛そうに言う

でも、最近はやっぱり、兄には思えないんですわたくしが、兄的な存在を潜在的に求めていたことは、よく判るのですが正直、この方を兄だとは感じられません

そうかそうだよな

年下で、自分より小さな兄なんて

じゃあ、その辺のことは、全部サッパリ、頭の中から消去しちゃいなさい

あなたの頭の中を一回、整理するわよ

藤宮さんとしてはこの人たちの家族は、ずっと続けたい

麗華は口籠もる

わたくしは居たいですでも、それではいけないんじゃないかとが

何でいけないの

関さんが、畳み込む

だって、わたくしは大人なのに大人なのに、この子たちの迷惑にしかなっていなくて

ぐすぐすっと、また麗華は泣き始める

なあ、アニエスアニエスは、レイちゃんのこと好きか

好きですの

麗華の泣き声が止まる

ずっとレイちゃんに、居て欲しいよな

はい居て欲しいですのレイちゃん

アニエスが麗華を見上げる

レイちゃんアニエスは、レイちゃんが必要だって言っているよオレもそう思う

わたくしもですわ藤宮さんはもう、わたくしたちの家族です

瑠璃子も、麗華に微笑む

藤宮さんちょっと考え方を変えてみましょうどんなことも、心をナナメにしてみるとスッキリなっちゃったりするものよ

翔姉さんが、麗華に言う

あなたが、この人たちの家族に何をすることができるかまずは、それだけを考えてみなさい

わたくしにできることは守ること闘うことだけです

じゃあ、取りあえずそれだけすれば

クスッと、翔姉さんは笑う

あなたはね我が儘すぎ何でも、オール・オア・ナッシングなんだから世の中って、そんな単純じゃないわよ

翔姉さんの言葉を麗華は、黙って聞いている

少しはガマンすることを覚えなさい100パーセントに満足できる状況なんて、絶対にありえないんだからあなたが望む状況を手に入れるためには少しぐらいガマンしなくちゃいけないし、そんなガマンもできないぐらいなら、幸せなんて手に入らないからね

あたしのさっきの話覚えている

翔姉さんが真顔で、麗華を見る

あたしはこの人と一緒に居るためなら、この人の家族全部を受け入れるわ

それは聞いていました

ならあなたもそうしないさい

小さな女の子たちと家族でい続けたいのなら家族全部を受け入れなくてはいけないってこと

麗華は息を呑む

しょうがないでしょ家族という集団があってこそこの子たちは、一緒に居られるんだから

関さんは言い切る

それと自分が力が無いとか、ふがいないとか思い込まないそんなヒマがあったら、この家族のために自分ができることをしなさいグダグタするのは、できることを精一杯やった後になさいお姉さんになりたいのならっ

アニエスが麗華を見る

レイちゃんお姉ちゃんですの

ほら、アニエスはレイちゃんをお姉ちゃんだとは思っていないんだよ自分とおんなじで、みんな守られる方の立場だと思っているんだ

これまでの麗華の様子からすればアニエスが、そう思うのも無理は無い

レイちゃんはどっちになりたいのさアニエスのお姉さんそれともアニエスとおんなじ様な小さな女の子のままでいる

オレの言葉に麗華は

お姉さん、お姉さんになりたいです

なら踏ん張って頑張らないとね

そうですねお兄ちゃま

麗華は腹を括る

わたくし大人になります

散々こんがらがっていた麗華の心の糸がするすると解けていく

お兄ちゃまとセックスするわ

隕石が落ちてきたことで思ったのだけれど、

あれって保険が利くのだろうか

火事でも、水害でも、地震でも無いわけで

隕石による被害の特約なんて、無いはずだし

本当かどうか知らないけれど

昔の西欧では、落雷での死亡には生命保険が下りなかったと聞いたことがある

理由は落雷での死亡は、天罰だから

西欧では、雷は、神の武器だし

ピーター・グリーナウェイの映画に落雷で死んだ人たちを集めたドキュメンタリーがあったはず

確か、ゴッド・アクトというタイトルだった

落雷はやはり、神のしたことということらしい

450.ゴルゴダ

ホントに麗華は、極端から極端に走る

そんな無理することは無いんだぞ

オレが、そう言うと麗華は

ですがお兄ちゃまとセックスするのが、家族のルールですよね

そして、迷いをフッ切った笑顔で微笑む

だったら、しないとわたくしこの子たちのお姉さんになるんですから

麗華は、アニエスを見る

そうねあなたは形から入るタイプだものねわたくしも賛成よ

翔お姉さんが麗華に言う

それから、オレに

本人が望んでいるんだからしてあげて

ほんのちょっと前にわたくしとセックスしたいって言って下さいましたよね

うん確かにオレは、そう言った

まだそのお気持ちが変わっていないのなら抱いて下さい

わたくし生まれ変わるキッカケが欲しいんです

今すぐはダメだよお屋敷へ帰ってみんなの見ている前でしよう麗華が、本当にオレたちの家族になるための儀式なんだから

麗華は妹たちに祝福されて、処女を卒業するべきだ