Выбрать главу

そして、寧に

部屋の鍵を手渡した

あたしの衣装部屋の鍵可奈さんと、好きにアサっていいわよ欲しいものは、服でもアクセサリーでもバッグでも、何でもあげるから

わーお可奈ちゃんあの部屋は、宝の山だよーんっ

寧が、可奈センパイに微笑む

えっ、いいんですか

可奈センパイは食い付いた

ええあ、ケリーバッグとかはダメよさすがに、高校生の持つ物じゃないって、可奈ちゃんのご両親にも判っちゃうでしょ高価すぎる物を持っていたらお金の出所を心配するんじゃないかしら

ブランド品とかでも、高価すぎない物ならちゃんと後で使わなくなった物を、あたしが差し上げましたって、あたしがあなたのお母様にお電話してあげるけれど

あ、はいこれは幾ら何でも、タダでくれるわけがないだろっていうのは、やめておきます

まあ、その辺は寧ちゃんと相談して色々掘り起こしてみて

いいの、克子姉

いいわよ、どうせもう使わないものばかりだし

克子姉は娼婦を辞めたんだ

そう言えば、プラダとかブルガリとかのアクセサリーは、同じのが3つとか4つあったりするから、それこそ持ってっていいわよ

え何で、同じのを幾つも持っているんです

前の仕事の時に取引先のお客様が、プレゼントとしてくれたのよそれで、ほらその時の流行りで今はこのアクセサリーが受けているとか情報サイトに書いてあると、男の人ってそのまま信じて同じ物を買って贈って下さるから

娼婦時代のお客からのプレゼントか

ずっと持ってたんですかもったいない克子さん、そういう時は一つだけ残して、ネット・オークションでカブってる品は売っちゃえばいいのに

あたしそんなにお金には困っていないから

可奈センパイの言葉に、克子姉は笑う

今の可奈さんの言葉で気付いたんだけれど何でもあげるけれど、可奈さん、ネット・オークションで売ったりしちゃダメよそういうのが目的なら、あげないわあなたが、自分で使うつもりがある物だけを持っていきなさい

えあはは、やっぱりダメですか

可奈センパイは笑って誤魔化そうとする

もし、そういうことをしたらオレたちを裏切ったと見なすよ

オレは低い声で、そう言った

そうだよね、克子お姉ちゃんは可奈ちゃんへの親愛の情を示すためにプレゼントしてくれるって言ってるのに売っちゃうのは、よくないよね人として

寧も、ジト眼で可奈センパイを見る

わ、判ったわよでも、ちょっと

宝の山の存在に心が惹かれているらしい

ていうか、可奈ちゃんもうお金いらないじゃんか

え、だって欲しいもの有るし

だーかーら、大抵の物はヨッちゃんのハーレムの一員になったんだから、あたしたちが買ってあげるし高級エステとか美味しい物だって、食べに連れてってあげるしライブとかだって、VIP席を抑えちゃうよお金もういらないじゃんか

納得する可奈センパイ

携帯代ぐらいはお母さんから貰っているお小遣いで払えるし

お昼ご飯もさヨッちゃんのパンで良かったら、タダで食べていいよっ

可奈センパイがオレを見る

ああ、売り子を手伝ってもらうんだからそれぐらいは全然オーケイだよ

バイト代だと思えば安いくらいだ

うわっ、じゃああたしスッゴイ、お金持ちになっちゃうお昼代、丸まる浮いちゃうんだから

あたしたちが用意してあげられなそうな物はそのお金で買ってちょっ

うん、そうする奈島さんっ

ちょっと興奮気味の可奈センパイに、寧は

もうそろそろさ寧ちゃんて呼んでよっあたしだって、可奈ちゃんて呼んでるんだからさっ

うんうん、寧ちゃんアリガトねっ

可奈センパイは、寧の手を握って大きくシェイク・ハンドする

ところで克子さん

可奈センパイが克子姉に振り向く

克子さん、そんなにお金持ちなのにどうして、うちの高校でパンの講師なんてやっているんです

あたしこの子が卒業したら、自分のパン屋さんをオープンする予定なのよ

克子姉が、オレを見て答えた

パン屋さん

そうよ、おかしいかしら

だってもう、お金はいっぱいあるんですよね

可奈センパイにとってパン屋さんは、そんなに儲かる商売には見えないらしい

そうよお金はいっぱいあるわ自分の好きではない仕事をしてお金だけは、たくさん稼いだのだから、今度は自分の好きな仕事をするのよ自分の好きな人とね

はぁそうなんですか

克子姉の思いは可奈センパイには、よく判らないらしい

ほら、早く宝探ししていらっしゃい可奈ちゃん、テニス部の練習が終わるまでに、学校に戻らないといけないでしょ

あ、そうだ部室にカバンや制服を起きっぱなしだわ

可奈センパイは、練習中にサボッて寧に付いて来た

練習が終わって、部室が閉められてしまったら荷物が取り出せなくなる

じゃ、急いでいこうっ

寧が、チャキッと鍵を揺らす

わたくしも行きます

え、美智ちゃんブランド物とか、興味あるのっ

少しは、勉強しないといけないと思っておりました

あ、そじゃあ、一緒に行こうか

お供致します

そして寧、可奈センパイ、美智の3人が退室して行く

美智ちゃんて、全然ファッションに興味が無いように見えるけど

確かに、普段の美智はどこに行くのにも学校の制服だ

アクセサリーとかも、まず付けないし

でも、下着とか靴とか高級品ばかりよね

はいあたしの警護役ですから良い物しか着せていません昔から

あたしたちと毎日行動を共にしているのですからあの子は、一流の品物についてはよく知っていますわ

美智自身は庶民の出だけど

みすずの警護役として、超お嬢様しかいない日本一のお嬢様校に通っているんだし

香月家としても、美智には変な格好はさせられないから最高級品を普段から着せている

あいつはズバ抜けて頭も良いから一流品を見抜く眼も肥えているだろう

ブランド品について教わりに行ったんじゃなくって何が一流品なのか、あの2人に教えに行ったのね

寧ちゃんもちょっとばかり、趣味の悪いところがあるから

寧と可奈センパイだけだと品の悪い品物選びをしそうだから

アメリカ時代が、良くなかったのよ

不意に、スピーカーから声がした

シザーリオ・ヴァイオラに幽閉されていた時期が長かったからあそこには、品の悪い人しかいなかったでしょうから

ああロサンゼルスの犯罪組織だもんな

寧は裏カジノのディーラーとかもさせられていたし

さて良信、どうだった浮気の感想は

最初は浮気をしてみるつもりで、可奈センパイとセックスする覚悟を決めたんだった

いや、あのこんなにたくさんの家族に見守られながらしたのに浮気なのかな