そういうことだろう
ミナホ姉さんは少し急ぎすぎている
ミナホ姉さんの声が認めた
鷹倉様の件は今後、あたしたちが生き残っていくのに必要なの
みすずが、暗い顔をする
瑠璃子の反応は、変わらない
この差は何だ
その人は黒い森の娼婦になるんだよね
ええ、そうよだから、お客様のお相手ができるようになるまではあなたが、徹底的にセックス指導をしないといけないのよ
そこまでは聞いている
多分大変なセックスになるわ本当に縛り上げて、無理矢理、処女を奪わないといけないかもしれない
ちょっと、待って確か、そのお嬢様って自分から娼婦になるって言ってきたんじゃないの
オレはそう聞いた
だったらそんな、無理矢理とか
ルリたんの時と同じなんですいいえ、ルリたんよりも、もっと判っていらっしゃらないかもしれませんわ
みすずが口を開いた
瑠璃子と同じってまさか
瑠璃子は男女のセックスというものの存在を、知らなかった
鷹倉様は娼婦になるとはおっしゃっていても具体的に娼婦というものが、どんなことをするのか、全くご存じではないのです
あたたたたたたーっ
それは痛い
またしてもそっち系か
大丈夫ですわわたくしも、ちゃんとできましたから
でもルリたんの時には、旦那様は辛抱強く時間を掛けて下さいましたわルリたんが、セックスを怖がらないように優しく
確かに先に、他の子とのセックスを見学させたり
時間は掛けた気がする
でも、今回は明日までには、何としてもしないといけないわけですから
まだ会ってもいないのに
ていうか2グループのヤクザ組織に追跡されて、鷹倉さんの現在地すら判らないし
そういうことなのしかも、明日には娼婦として使い物になることを示すために、香月様の前であなたとセックスして貰うわ
ジッちゃんの前でセックス披露
その時までには娼婦としての最低限のテクニックは、使えるようになっていてもらわないとね
つまりオレが一方的に犯すのは、ダメ
鷹倉さんが自分からしないと
心を鬼にしてまずは、処女をレイプしてセックスのテクニックを、一つ一つ教え込んでもらいたいのよ、良信
今はもう土曜の午後4時過ぎ
何とか鷹倉さんと合流できたとして一晩で、それをやるのか
星崎さんの件はあなたの意識改革のために、寧に急がせたのよ
まず、昨夜からのニキータさんが居てあなたに家族以外の子とセックスするタヴーを取り払ったわ続いて、星崎さんあなたはもう、家族と仲間の区別をして女の子を愛せるわそして、次は鷹倉様よ
次
愛は後回しで良いわ鷹倉様が、あなたに心を開くのは来週でも、再来週でもいいの今はとにかく明日までに、鷹倉様が娼婦として使えることを証明しないといけないのよ
今晩だけは泣こうが喚こうが、犯さないといけない
ジッちゃんは、ミナホ姉さんとオレたちの学校に居るのか
明日また、父の病院の付き添いなので今夜は、もう寝ます
今度は、右目の手術
645.ショウバイ・ショウバイ
みすずと瑠璃子も祖父の登場に驚きを隠せない
まず、その前にお前の商売の方はどうなっている問題無くやれているか
商売ってパンのこと
他に何がある
ジッちゃんの声は厳しい
えっと取りあえずは、毎日完売しているけれどでも、まだオレが作れる分量しかパンを売ってないからもっと学食でオレのパンは売れると思うし売らないといけないし
赤字とか黒字とか言う以前の問題なんだ
立派なパン工房を作ってもらっているんだから
そんなのでは、何の経営報告にも、なっておらんな
んとオレもそう思うゴメン
具体的な数字として、示せるものが何も無い
お祖父様、旦那様はまだパンの販売を始められて1ヶ月余りですそれに、旦那様のパン作りは学校の職業訓練コースとして、スタートしています普通の営利企業のようにな、完璧な市場調査や売り上げ目標を提示することは難しいですし、意味がありませんわ
みすず、そう言う
私も別に、そんなことは求めておらんよそうではなくてもっと、お前らしい言葉を聞きたいんだ
オレらしい
1ヶ月近く自分でパンを作って販売してみて今、何を感じている
ただ美味しいパンを作るだけじゃ、ダメなんだって判ったよ
ジッちゃんは、関心を示してくれた
うちの学食ではオレのパン以外に、業者さんのパンも売っているオレは、味でそっちのパンには勝っているから、値段もちょっと上でいいかと思ってた
克子姉が、計算してオレに示したパンの定価を全て受け入れていた
でも、今日、うちのクラスのやつに50円安くならないかって言われたんだつまり、オレのパンはもう一つの業者さんのパンと比較して、少し高すぎると思われている味が良いからとかよりも、男子高校生はパンの大きさとか食い応えの方が大事だったりもするんだよなオレ自身が男子高校生なのに自分で作って売る側の人間になったら、原価計算とか、そっちばっかりが気になって買う方の感覚を失ってたって思う
それは、オレの反省点だ
克子姉だって、実際にパンを売るのはこれが初めてなのに
オレは、何もかも克子姉が言うことが正しいと信じ切って、自分の感覚を閉じていた
オレは克子姉の言うまま、克子姉のレシピでパンを作り克子姉の付けた値段でパンを売っていたそんなのは経営とは言えないオレ、ここんとこ少しマヌケになっていたと思う
正直にそう思う
今はまだ勉強だからなんていうのは、とんでもない言い訳だ
オレはパン工房の設備費を、ミナホ姉さんに出して貰っているし
本来ならミナホ姉さんに生活費を出してもらうべきでは無い、メグとマナといった女たちを抱えている
本来ならこのパンの売り上げで、あいつらの費用をオレが稼ぐべきなんだ
美味いパンを作るだけではダメまあ、1ヶ月でそれに気付いたことは、褒めてやるべきかもしれんがまだ足らんな
なあお前の学校には、本当のところお前のパンの販売は必要なことなのか
学校に通う学生たち消費者の立場で、考えて見ろお前の都合は抜きで
オレの都合
そうだろうお前が、パン屋の勉強がしたくて、学校でパンを作って売るというのは全て、お前1人だけの勝手な都合だろう
ジッちゃんの言うとおりだ
そもそも、お前の学校は昼食は、必ず全員、学生食堂のパンを買わなくてはいけない校則でもあるのか
まさかそんなわけないだろ
では、一般的な学生の昼食を全て、羅列して見ろ
家から弁当を持って来ている人が、一番多いのかなそれから、学生食堂では普通に、うどんとかカレーとか売ってるしそれから、学食のパンで済ませるやつも多いオレのでも、業者さんのでも後は朝、登校前に弁当屋とかコンビニで買ってくるやつもいるしああ、外の店のパンを買うやつもいるよなそれと一部の不良生徒は、昼休みに、学校を抜け出して外へ食いに出ている