だからだよだからヨッちゃんは、現状に納得がいってないし自分は全然ダメだって思って、どんどん自分を追い込んでいるんだよ
なぜ、お兄様の理想世界には、ご自分が居ないのですか
Darlingのママが、Darlingを捨てからネアナタなんか要らないッテ
だからDarlingはアタシたちを幸せにしたいと願っていても、自分は幸せになってはいけないと思っているノネアタシたちを幸せにしたら自分は、泡のように消えてなくならないといけないって思い込んでるノネ
つまりヨッちゃんはまだ、心の中では孤独のままなんだよ
あたしたちは、どうしたら旦那様をお救いできますか
みすすが、尋ねる
うーんこれについては、難しいと思うよ
ヨッちゃんに欠落しているのは母親なんだよしかも、ヨッちゃんは普通のお母さんの優しさを知らないからお母さんが、子供を守ってくれる存在だっていうことすら判っていないから
実の母親からは疎外されていただけですものね
心配そうに瑠璃子が、オレを見る
とりあえず、殺して参ります
いやいや美智
それも無意味だよ殺したいと憎むほどの人間関係すら築けてないんだからこの4ヶ月、ヨッちゃん、お父さんの話はしてもお母さんの話はまったくしていないでしょ関係が希薄過ぎるんだよね今更、死のうが行方不明になろうがヨッちゃんの心には、何の影響も無いよ穴は塞がらないってば
では寧ちゃん、どうしたらよろしいのです
判らないよあたしたちじゃヨッちゃんの母親代わりにはなれないし、それはミナホお姉ちゃんたちでも同じだと思うあっ、そうか
寧が何かに気付く
だから、お姉ちゃんたちは出て来ないんだあたしたちに任せて月子さんとヨッちゃんがセックスしたら、この問題が露呈することが判っていたんだなっ
判っててどうして、出ていらっしゃらないんです
そりゃあヨッちゃんが、母親の愛を知らないって判った時にさ克姉や渚お姉ちゃんがいたらあの巨乳のナイスバディで、何とかなりそうな気がしちゃうじゃない
でもDarlingに欠落しているものは、母親であって母性的なモノでは無いノネ
これは、お母さんごっこじゃ解決しない問題だし年長組のお姉さんたちだって、ヨッちゃんの母親がやれるほど成熟した年齢じゃ無いし
年長組が出て来るとむしろ、母性によってオレが混乱する
あの巨乳に顔を埋めて眠るのは気持ちがいいけれど
それでは、オレの心の中の欠落の解決にはならない
とにかく今は、こういう問題があるってことだけ理解しておくしかないねこれこそ、10年、20年掛けてゆっくり治していくしかないことだと思うし
寧の言葉に、みすずが頷く
あたしたちが旦那様の赤ちゃんを産んで愛情を込めて、育てていくことで旦那様に母親の愛というものを理解していただくしかないのですね
それもあるけどお兄ちゃんがどう思おうと、あたしたちの理想の世界には、お兄ちゃんも一緒に要るていうか、居てくれないと困るんだってこと、判ってもらえるようにしようよ
それとお兄様が、限界を超えて頑張りすぎないようにみなさんで、注意していないといけませんね
うん、この4ヶ月ちょっと、ヨッちゃん、頑張りすぎだよね改めて、考えると
ご主人様が頑張っていらしているので、お止めするのはいけないことだと思っていました
Darlingは、パワフルだからネ
何か女たちは、会議を始める
アニエスがオレを見る
アニエスはパパが居ないと、寂しくて死んでしまいますのだから、ずっと一緒に居て欲しいですの
大きな瞳で、心配そうにオレに言う
ルナも、そうですよね
う、うんボクもアニエスさんと同じ意見です
あたしたちもだよヨッちゃん
クスっと、寧が笑う
どんなに幸せになってもヨッちゃんが居なけりゃ、パラダイスじゃないよ
うん、言葉じゃなくてゆっくり、行動で示していくからさそうやって、あたしたち少しずつ、ヨッちゃんの心の穴を塞いでいくよ
一生を懸けてでも、お幸せに致しますわ
みすずもそう言ってくれた
そして月子さんは困ったことに、そういうヨッちゃんの心を覗き込んでしまったんだよね
わたくし黒森様が、本当に心の底からわたくしたち姉妹を助けたいと思って下さっていることが判って
月子はまたポロポロと涙を零す
黒森様はあんなにも、お寂しいお心をなされているのにそれでも、わたくしたちのことを一生懸命に、お考え下さっていて
それが香月のオジィちゃんの最大のトラップだったんだよ
寧は、苦笑する
ヨッちゃんとセックスして巫女の力が発動したら、こうなることは判っていたんだよ
こうなることって
すると寧は、月子に
月子さんあなた自身は、自分が娼婦になれると思う
私がネットを使い始めたのは、1998年頃ですが
5年以上楽しませていただいてきたブログやサイトが
ここのところ、次々と閉鎖したり、過疎化したりしていて
そういう世代の変わる時期なのかなと思っています
ツイッターに移ったりとか
それとは関係無く
昔、演劇の裏方をやっていた頃
毎年、夏には日本芸能の講習会を受けるために、たくさんの外国人の俳優さんが日本に来るのですが(ユネスコの下部機関が運営しています)
お金のない人も多いので、日本人に対して各国の演劇の紹介とか、ワークショップをやって貰って謝礼を滞在費の他紙にしてもらうこともあります
その時はアフリカの色んな国の人に、各国の演劇の話をしてもらったイベントだったのですが
他のアフリカの人が話した後にアルジェリアから来た女優さんにマイクを渡したら
みなさんの話を聞いていると、アフリカの人たちは大変なようですね
とか、他人事のように話します
司会が、そこを突っ込むと
わたしはフランス人なので、アフリカのことは良く判りませんそもそも、この会合になぜ招かれたのか、理解できません
最初は、人違いでフランスの人を呼んでしまったのかと思いましたが
アフリカの事情に詳しい人に尋ねたら
自分をフランス人だと思っているアルジェリア人なんだそうです
ああ、そう言えばアルジェリア戦争ってあったなあ
フランスが、アルジェリアを攻めた
国籍はアルジェリアだし、パスポートもそうなんだけれど本人は、フランス人だと主張しているんだそうですうーむ
683.巫女の二つの顔
寧の問いに、月子は
なれませんわ
月子はオレを見て
セックスする度にこんなにも、悲しいものを見ることになるなんてわたくしには、耐えられません
人の心を覗くこと