どんなトラブルが起きても、お互いにフォローし合う自信がアルからネテンパったり、トッ散らかったりしないのヨ
それはチームとしての訓練ができているからでは
アーデルハイトさんが、イーディに切り返す
ノンノンノン、Teamでナイのネ、FamilyなのヨFamilyでないとこの連携はできないのネ
何が違うというのですか
カンケイの深さヨアタシたちのFamilyは、運命共同体ダカラ
ニッと、イーディは微笑む
ホントに血が繋がった血族よりも、濃い関係ヨアタシは、Darlingもミチもネイもマナやアニエスやマオのことも、大切ネ自分の命より
イーディは、アニエスと真緒ちゃんの髪を優しく撫でてあげる
なぜです本当の血族でもない人間たちにどうして、そんなに親近感が持てるのですか
アーデルハイトさんの問いにイーディは
ウーン結婚したみたいなコトと同じナンダと思うネ
結婚
ホラ、結婚シタラ血の繋がっていない人たちとfamilyになるネ普通は
血の繋がりはなくても、そこがアタシのHOMEで一緒に暮らしている人は、みんなアタシのfamilyネアタシが愛するべき人たちネ
ああ、その感覚よく判るわ
アタシは正式な結婚はデキナイけれどまあ、それはショーガナイのネアタシは普通のコじゃないカラ
アタシは人殺しを請け負う暗殺教団に生まれて、シカモ、その教団から売り飛ばされたノネ
ギョッとする、アーデルハイトさん
生まれがロクでもないのは、アンタだけじゃないヨアタシも、メチャクチャ、マトモじゃないノネ
でも、今の時代に人が売り飛ばされるなんて
別に珍しいコトじゃナイネルリコだって、Darlingに売り飛ばされたコだし
本当だよ瑠璃子はオレが、ジッちゃんから買い取ったから
3000円で
悪いけれど冗談ではナイのネルリコ本人は、自分が売られた娘だということをよーく判ってイルシあのコをただのお嬢様だと思ったら、大間違いネあのコは、あのコで複雑な環境の中で、色々とツライ思いをして生きてきたんダカラ
香月家本家の娘という人生は決して楽ではない
アタシの話に戻るケレドアタシは売り飛ばされた相手から逃げ出して、Darlingのfamilyになったコなのヨ大正解だったネ今の生活は生きていることが、毎日楽しいモノ
アーデルハイトさんが、おずおずと尋ねる
裏の世界に生まれたアタシは正式な結婚はできないネデモ、この人がアタシの大切なDarling
イーディが、ギュッとオレを抱き締める
あっ、イーディちゃんアニエスもっ
真緒も、真緒もっ
アニエスと真緒ちゃんも、オレの足にしがみついてくる
そして、これがアタシの大切なFamilyミンナの幸せは、アタシの幸せネ今のアタシには、守るモノがある大切にしたいモノじっくりと、育てたいモノが
嬉しそうに微笑む、イーディ
ダカラDarlingの公式のパートナーは、ミスズに譲るけれどデモ、いいのネミスズだって、アタシの大切なfamilyの一員ネミンナI LOVEヨ
アーデルハイトさんは、小さくそう言う
今のあなたがそこそこの能力を持っていることは認めるけれど、でも、今のままならこれ以上は伸びないわ1人のままじゃね
麗華の場合は、それでも香月セキュリティ・サービスという組織に入れたから、まだ良かったけれどあなたの場合は、どこかの組織に属するのも難しいでしょうし
グッとうつむく、アーデルハイトさん
だから、ヨーロッパを離れて日本に来るしかなかったんでしょそして、日本での売り込みも鳥居様のお家以外は成功しなかった
ああヨーロッパは、日本以上にコネ社会だって言ってたっけ
特に警護の仕事は名家の人たちに関わるから
専門のアカデミーを出て、A級ライセンスを持っていてもあなたを受け入れてくれる名家や組織は、ヨーロッパには無かったまあ、レベルを落とせば無いことは無いんだろうけれどそうなると警護会社というよりも裏社会の方に近い組織になっちゃうでしょうしね
13歳の女の子が、安心して所属できるようなところではない
でも、さっきも言ったけれど日本だって、素性の良く判らない子を雇うような名家はないわまあ、鳥居様はたまたま、特別な家だったから、あなたを雇い入れて下さったのよ
名家でないけれど、警護役を連れて来ることが黙認されている鳥居さんだから
鳥居まり子さんは、お祖父さんが名家のさらに名門である狩野家の当主だったから
高貴な血を引いているということで、準・名家のお嬢様として認められている
しかし名家でない鳥居家のお嬢様の警護役のなり手は、今の日本国内の警護役の家系の人たちの中には一人もいなかった
それで、アーデルハイトさんを海外から連れて来るしかなかったわけで
でも、あなたこのまま、鳥居まり子様の警護をずっと続けていくそれはそれで楽しそうだけれどでも、あの方が高校を卒業したら、女の子のお付きの警護役はお役御免になるのよ
名家の令嬢が高校を卒業したら日常生活には、普通に男性の男の警護が付く
同年代の女の子の警護役が付くのは、あくまでも、あの超お嬢様校に通っている間だけのことだ
鳥居家の中でも狩野家の血を引いていらっしゃるのは、鳥居まり子様お一人だけだわ鳥居家では、もう、あなたの仕事はないわよ
鳥居まり子さんしか、準・名家の資格を持つ娘がいないのなら
だからぁ、うちへおいでよおっ
真緒ちゃんが、アーデルハイトさんに言う
真緒たちのうちは楽しいよっうししっ
と、アニエスが
真緒ちゃん、ちょっと耳を塞いでいて下さいですのっ
いいから耳を両手で塞いで、あーって言ってて下さいですのっ
うん、あーっ
真緒ちゃんが、アニエスの指示通り耳を塞いで、あーと声を出す
アニエスの声、聞こえないですの
アニエスの問いに、真緒ちゃんは
あーっうん、聞こえてないよっあーっ
聞こえているじゃないか
アニエスは、ウンとうなずくと鳥居さんに
これは真緒ちゃんには、まだ内緒のことなんですけれど
アニエスたちの家族になるととーっても、いいことがありますのっ
パパがねセックスしてくれますのっお願いしたら、いつでも、どこでも、何回でもしてくれますのっ
とーっても、気持ち良いですのっとろけちゃいますのっしないと損ですのっ
あのアニエス
アーデルハイトさんが、またポカーンとしている
真緒ちゃん、もういいですの
あー、もういいのっ
真緒ちゃんが、耳から手を離す
聞こえなかったですのよね
うん、聞こえなかったぁ真緒が大人になるまでは、知らなーいにしししっ
笑う、真緒ちゃん
真緒ちゃんが大人になるまでではないですのっパパが、真緒ちゃんを大人にしてくれるまでですのっ