Выбрать главу

今、ここには6人いるけれどそうね2人か3人は脱落すると思っているわ

美里さんと、徳大寺さん、黒沢さんは反応しない

そういうものなんだと感じて後は、自分は脱落しないようにしなくてはと、腹を括るだけだ

だけど、新しく来た3人の子は

脱落ってもし、そうなったら

そうですよ、あたしたちどうなっちゃうんですか

住友桃香さん、白旗せつなさん、朝比奈希美さん順番に喚く

あら、あたしたちってもう脱落するつもりなの

いや、あのそうじゃないですけれども、もしもの場合は

慌てて、茶髪ツインテールの朝比奈さんが言った

もちろん、娼婦になれないのならあなたのお父様にお貸しした資金は、全て引き上げるわお父様の会社は倒産関連企業も倒産あなたのお父様だけでなく、他にも何人もの人が自殺することになるでしょうねたくさんの人たちが、路頭に迷うわあなたが娼婦にすらなれなかったことで

朝比奈さんは、ブルルッと震え上がる

あ、あのあたしたちは、どうなるんですか

ショートカットのスポーティ美人の住友さんが尋ねる

ええ、もちろんあたしたちの秘密を知ってしまった以上、生かしてはおけないわ

また、朝比奈さんが変な驚きの声を上げる

こ、殺すっていうことですか

住友さんが尋ねる

もう1人の和風巨乳美人白旗さんは、ジッとミナホ姉さんを見つめている

前は、そうしていたわそうよね、克子

はい、以前は

克子姉も、平然と言う

でも、今はちょっと良い能力を持っている子が来てくれたから娼婦としてダメな子はその子の記憶を弄らせてもらうわここでの記憶は、綺麗さっぱり忘れてもらうわそういうことができる子がいるのよただし、頭を操作すると、ちょっとだけバカになるけれど命を取られるよりはマシでしょうから、諦めて頂戴ね

徳大寺さんと黒沢さんは、あの子の力をよーく知っているわよね

ミナホ姉さんに促され徳大寺さんは

本当に、そういう力のある人がいるのよわたしの知り合いが何人も記憶を操作されたわ

うん嘘じゃないよそれで頭をイジくられ過ぎた子は、ホントにバカになってた

いや、黒沢さん

天童乙女(現・剣道マリア)は記憶を操作する前から、かなり変だったと思うけれど

ていうか、黒沢さんが天童乙女の現状を知っているということは

ミナホ姉さんに、映像か何かを見せられたんだな

ていうかあたしたちのオヤジたちは、この人たちにタテツイタから頭の中をイジられ、全員バカにさせられてみんな死んだよこの人たち、人を殺すことは何とも思っていないから

黒沢さんの言葉に、住友さんたちは愕然とする

ああ、そんなこともあったわねあたしたちにとっては、どうでもいいことだからすっかり忘れていたわ

ミナホ姉さんは、冷たい笑顔を崩さない

それで公あなたの感想をもっと詳しく聞かせて欲しいんだけれど

改めて、オレに話を振ってきた

うんさっき、この部屋に来る前にミナホ姉さんが言ってたことこの6人の中では、黒沢直子さんが一番良い娼婦になるかもしれないって話何となく判ったよ

オレはわざと、みんなの前で言う

黒沢さんは、良いねきっと売れっ子の娼婦になると思う

唖然としている黒沢さんの眼を見てはっきりと言う

この人は、自分に自信を持たないといけない

それから、徳大寺園子さんもあなたが一番、腹を括っているって感じたよ本気で生き抜こうとしているってことがだから、徳大寺さんのことも心配していない

徳大寺さんは、意外そうな顔でオレを見た

鞍馬美里さんはオレが何とかするからだから、心配しなくて良い

美里さんは名家の令嬢だから、実際には身体を売らせない方針だということをオレは知っている

名ばかりの娼婦だあるいはオレだけの娼婦だ

今後も、美里さんの裸身を抱くのはオレ1人だけなのだから

よろしくお願い致します黒森様

何も知らない美里さんは、ほんわかとオレに微笑んでそう言う

で問題なのは

オレは住友さん、白旗さん、朝比奈さんたちを見る

あなたたちさやる気あるのか

わざと3人を煽る

住友さんが、ムッとしてオレを睨む

他の2人も、同じだ

だってさ、あんたたちからは娼婦になるっていう覚悟が全然感じられないからさ

そんなの当たり前でしょあたしたち好きで、こんなことになったんじゃないんだからっ

住友さんが叫ぶ

ええあたしも、なりたくて娼婦になるわけではありませんから

白旗さんも

そ、そうよ希美だって、ホントはこんなの嫌なんだからっ

朝比奈さんも、本音を漏らす

オレが高校1年生の小僧だから

ミナホ姉さんには怖くて言えないことをつい

それをオレに言うんだミナホ姉さん、これ3人ともアウトなんじゃないかな

オレは真顔でそう言った

そして、今度は徳大寺さんたちに

徳大寺さんたちも、オレに何か言いたいことある色々と文句を言いたいこともあると思うけれど

何もないです

徳大寺さんは、警戒してそう言った

黒沢さんが、口を開く

リエとエリそれから乙女ちゃんは、元気にしていますか

リエとエリは元気ですあいつらのことは、オレが責任を持って幸せにするから心配しないで下さい天童乙女はもう、黒沢さんたちのことは完全に忘れていますけれど取りあえず元気です完全に、今までの経歴を消しましたから今は全然別の人生を歩んできた女としてえっと、今度、格闘技の試合に出ます

思わず、丁寧な言葉で答えてしまった

黒沢さんは、一緒に関西から出て来た子たちのことをずっと心配していたのか

いやこれもフェイクかもしれない

オレに情の深い女であることを印象づけるために

だって、地元に帰った他のヤクザの娘たちの消息は尋ねないもんな

もっとも、聞かれてもオレは知らないけれど

いずれにせよ

うん、まあこっちの2人の方が、正しい反応だよな

オレは、改めて新人3人の方を見る

今オレと敵対したって自分たちの立場が悪くなるだけって、自覚してないんだもんなあんたたちは

あ、あなたと敵対って

だって、あなたは

あなたみたいな子供が何を言うのよ

住友・白旗・朝比奈は全然判っていない

ああ、確かにオレはただの高校生だけどさ

あなたたち3人を生かすも殺すも、オレ次第なんだぜ

そうよ言ったでしょ公はあたしの弟で、黒い森を継ぐ人間だって

ミナホ姉さんが、不快そうに言う

公、あなたが気に入らないのならこの3人のことは、もう諦めて処分しましょうか何か、あたしも腹が立ってきたから久しぶりに、殺してしまいたい気分なんだけれど

ミナホ姉さんの言葉に、ギョッとなる3人