嘘に決まっているわよそいつは適当にカッコ付けて、今だけ調子の良いことを言っているだけなのよ
浴室の向こうから、朝比奈さんがオレを罵る
もちろん、オレはそちらに振り向かない
信じたらバカよだって、そいつはここの連中の仲間じゃない
ああ、朝比奈さんはまだ
自分が、この組織の人間になっているということを理解していない
納得していない
どうせ、そいつあんたを騙そうととしているだけなのよ
いいえ、黒森様はそういうお方ではありませんわ
穏やかに答える
何でよ今までのことを見ていれば、判るでしょ
朝比奈さんこそ今までの黒森様のご様子をご覧になっていれば、お判りになられるはずだと思いますわ
えー、何で何で何でよそいつはあんたたち全員と丸まる全員とエッチしちゃってたじゃない
朝比奈さんの怒声が、浴室に響く
やりたい放題であんたや小学生の子にまで、中出ししてたのよメチャクチャよグゥの音も出ないほどの畜生よっその人はっ
普通の感覚からするとそうなんだろうな
わたくしたちは公平に愛していただいただけですわ
ありすが答える
わたくしや、ミタマたちも普段は、子宮に射精していただいておりますし
あ、赤ちゃんできちゃうじゃないっあんたたち、バカなんじゃないのっ
赤ちゃんができたら、嬉しいですし喜んで出産致しますが
もう、何で、そこまで話が噛み合わないのよっあー、バーカ、バーカ、バーカ
朝比奈さんの怒号は、絶叫に近い
もう止しなよ
住友さんの声がする
ここの人たちはあたしたちとは違うんだよみんな、頭がイカレてるんだよ
そうねみんな普通じゃないのよ
白旗さんも、そう言う
あらあら、随分騒がしいわね
浴室の入り口から裸になったミナホ姉さんが、入って来る
同じく全裸の徳大寺さん、黒沢さんを連れて
徳大寺さんたちも、見ないであげて
克子姉が、低い声でオレに言う
オレは、小さくうなずく
どうしたの朝比奈さんあなた、もしかして、この期に及んで娼婦になるのは嫌だとか言い出すんじゃないでしょうね
ミナホ姉さんは、わざと煽る
なりたくないですなりたいわけがないでしょあたし嫌よもう、ここに居るのも嫌うちに帰りたい
朝比奈さんは、感情剥き出しでそう叫ぶ
いいわよじゃあ、帰りなさい
ミナホ姉さんは、ニッと笑ってそう言う
ただしセックスを体験してからよ処女を犯されて、子宮に男の臭い精液をたっぷり注がれた後ならここから解放してあげてもいいわ
絶句する、朝比奈さん
それって朝比奈さんのお父さんの借金は
住友桃香さんが、尋ねる
もちろん、あたしが貸し出した資金は全額回収するわ処女さえ失くしたら、家には帰してあげるけれど朝比奈さんの家、潰れてしまうわよね、きっと
クククと、ミナホ姉さんは笑う
白旗せつなさんが、そう呟いた
あら、何が酷いの白旗さんも、ここで脱落して末に帰るもちろん、ヴァージンだけは卒業してもらうけれど
あたしはここで降りたりはしません
白旗さんの声には、力強かった
あたしはあたしがここで降りたら、お父さんや家族が大変なことになるってこと判ってますから
住友さんは
ミナホ姉さんは、敢えて尋ねる
あたしも今更、降りられませんでも
住友桃香さんは言う
もし、朝比奈さんがここで降りるのならあのセックスだけは、許してあげてはもらえませんか
そうよせめて避妊してあげて下さい
好きでもない人に処女を奪われその上、妊娠するかもしれないなんて
住友さんと白旗さんが、ミナホ姉さんに訴える
ダメよ許さないわ
はぁぁ、ホント、ダメねあなたたちは残念だけれど、3人ともここで失格にしちゃおうかしら
大きく溜息を吐いてそう言う
もちろん、失格って言っても処女だけは失くしてもらうわよ公とセックスして、膣内射精した後で家に帰ってもらうわそのまま家族と一緒に野垂れ死になさいあんたたちの忍耐が足りなかったせいで、あなたたちの家族全員が悲惨な死を遂げるのよ
何で、何で、何で何で、希美たちがそんな酷い目に遭わなきゃならないのよっ
朝比奈さんが、また大きな声で喚く
さあ運が悪かったからじゃない事業に失敗して、家族を巻き込むほどの大きな借金を抱えてしまった、あなたたちのお父さんがいけなかったとか
お父さんのことは悪く言わないで下さい
住友桃香さんが、ミナホ姉さんに言う
あなたみたいな人にあたしのお父さんを悪く言って欲しくはないです
あたしも、住友さんと同じ意見です
白旗さんも言葉に怒気を含んでいた
鞍馬さん美里さんの方よあなたはどう思う
ミナホ姉さんは、美里に尋ねる
あたしは、あなたのお父さん鞍馬さんは、どうしようもない人間のクズのダメ男だと思うけれどあなたは、あたしの意見についてどう思う
黒森御名穂様のおっしゃる通りだと思いますわ
美里は答えた
あなたこんな女に、自分の父親が悪く言われて悔しくないのっ
朝比奈さんが、美里に叫ぶ
事実でございますから父が、まともな人間でしたら鞍馬家が傾くこともありませんでしたし、わたくしやありすが黒森様のお世話になることもありませんでした
美里は言う
でも、でも、でも悔しいでしょこんな女に
朝比奈さんは、涌き起こる感情を止められなくなっている
しかし、美里は
黒森御名穂様が、わたくしの父についてどのようなご意見を持たれようとそれは、黒森様のご自由でございますわたくしが、そのことについて何か申し上げることはございませんわ
穏やかに、そう答えた
バカバカ、バカ、バーカ
朝比奈希美さんは、美里を罵る
さて徳大寺さんと黒沢さん、あなたたちはどう思うあたしは、やっぱりあなたたちのお父さんもクズだったと思うけれど
徳大寺園子さんは
お父さんは、わたしには優しい人でしたけれどでも、御名穂さんのおっしゃる通りだと思います
あたしの父親は人間のクズでした否定はしません
黒沢さんも、そう答える
ちょっと、あなたたち自分の父親よ自分の父親が悪く言われて頭にこないの腹が立たないの、バーカ
徳大寺さんたちにも、怒りを撒き散らす朝比奈さんに
あんたさいい加減にしなよ
黒沢さんが、低い声で言った
わたしたちはさ御名穂さんに、とっくの昔に命を握られてるんだよこの人を怒らせたら命の先がなくなるんだよわたしと園子ちゃんは、わたしたち自身の命だけだからまだいいけれどあんたたちは、父親や家族の命を握られてるんでしょもうちょっと、言葉に気を付けて我慢なさいよっ