あたしも、園子ちゃんと同じ考えだよっ
徳大寺さんと黒沢さんの言葉に、3人はうつむく
わたくし向こうのお部屋から、ノートを取って参りますわ
美里が微笑む
時間がもったいないですもの
講義室のドアなら、開けてあるわよ
すぐに戻って参りますわね
美里は、小走りで廊下に向かう
無意味なプライドを捨てなよ今は、生き残る方が先だろ
黒沢さんが住友さんたちに、そう言った
昔、働いていた現場で
お前たちは、プライドが高すぎるとみんなに説教した先輩が
別の日にもっと、プライドを高く持てと説教して
おいおい、どっちなんだよと思ったことがあります
しかし、まさかのウエイクあっぷがーるずの続編映画化
あんなに売れなかったコンテンツが
アニメ界の闇の力って本当にあるんだ
(投票には、父を連れて行って来ました)
1112.セックス潮流 / 順番決め
結局、美里や徳大寺さん黒沢さんに促されて
住友さん、白旗さん、朝比奈さんは慌てて娼婦の作法の復習を始める
美里の取ったノートを読んだり講師だった克子姉や珠代さんに質問したり
さすがに、ミナホ姉さんに質問しに行く子はいないけれど
あなたたち、サンドイッチのお皿を1つ持っていっていいから隣の部屋で、食事していて
ミナホ姉さんが、小声でオレに言う
あなたがここに居るとあの子たちが、色々と意識しはじめてしまうから
ああ、住友さんたち3人の娼婦候補生たちは
午後からのオレとのセックス実習のために慌てて、復習している
今はまだ、どんな風に客に挨拶するかとかの話だからいいけれど
すぐに復習内容はセックスそのものになる
研修相手のオレの姿が見えているのはやっぱり嫌だろうな
判ったそっちの部屋だね
オレはありすと可憐とミタマとキヌカを連れて、隣の部屋へ行く
オレたちの昼食と飲み物は、ミタマとキヌカがさりげなく運んで来た
ようやく、あの方たち学習しているという雰囲気になりましたね
どんなものにせよ本人に学習意欲が無ければ、身に付きませんから
学習意欲なのかな
ミナホ姉さんに、追い込まれて慌てて、何とかしようとあがいているだけにしか見えないけれど
あがけば良いのです自分たちの運命がかかっているのですからそれでも、ここ何日かの学習よりも、この1時間の方が遥かにたくさんのことを学んでいるはずでございます
ミナホ姉さんは、住友さんたちがこうなるのを狙って最初から計画しているんだな
まあいいよどんなことになろうとオレは、オレの仕事をやるだけだからさ
犯罪組織黒い森の一員としてミナホ姉さんの指示に従うだけだ
はい時間よ
やがてミナホ姉さんが、そう告げた
公、こっちの部屋に戻って来て
オレはありすたちを残して、1人だけ元の部屋に戻る
住友さん、白旗さん、朝比奈さんたちは少し興奮気味で、赤い顔をしていた
まず先にこれを見て
ミナホ姉さんは色と形の違う錠剤の入った、2つの薬瓶を取り出す
これ何の薬だか判る
あなたたちに聞いているのよ住友さん、白旗さん、朝比奈さん
3人は、戸惑っていたが
あんたたちが、聞かれているんだから早く答えなよ
黒沢さんが、小声で3人に言う
美里が自分のノートを開いてそこに書いてある文字を示していた
☆どんな質問にも、すぐに答えること(判らない場合は、判らないで構わない)何も返事をしないのはお客様に失礼だから、間違っていても構わないからすぐに反応する
その一文をチラリと見て
あ、あのそんなこと、あたしたちに判るわけないです
白旗さんが恐る恐る、ミナホ姉さんに答えた
それが判らない時の返答
ミナホ姉さんが、冷たい視線で白旗さんを見る
また、美里がノートの別のページを示す
☆判りませんの後には、教えて下さいを忘れずに
わ、判らないので教えて下さい
今度は、住友さんが答えた
そういうことよじゃ、教えてあげるわ
ミナホ姉さんは、薬瓶をカラカラと鳴らして
さっき話したわよねあなたたちの公との研修では、処女喪失だけでなく膣内射精も体験してもらうって
そうだそして、今日の住友さんたちは全員危険日だ
それでもし、妊娠してしまった場合は、必ず公の子供を産むことを条件に、娼婦にならないでいいことにするあなたたちの家に貸した資金も、返済しなくていいって、約束したわよね
ま、女の子が孕むかどうかなんて本来は神様任せなはずなんだけれどでも、最近は色々と便利な薬があるのよね
2つの薬瓶を左右の手で示す
こっちの青い方の錠剤は避妊薬よこれを飲んだら、どれだけ中出しされても妊娠しないっていう魔法の薬聞いたことがあるでしょレイプとかされちゃった女の子が、病院で処方してもらう薬よ
オレの女たちはみんな飲んでいる避妊薬だ
で、こっちの赤い錠剤はその逆排卵誘発剤妊娠する可能性を限り無く高めてくれるお薬よ100パーセントとは言わないけれどこれを飲んでセックスしたら、赤ちゃんができるわ
妊娠の可能性を促進させる薬
あなたたちは、まだ若いからこういう話をしても、ピンと来ないかもしれないけれどどんな人間もそんなに自由に生きてはいないのよね自分の人生は、どんなことでも自分で選択して決めてきたみたいなことを言うオトコがたまにいるけれどそういう人は、ホンモノの馬鹿なのよ話をするだけ時間のムダ人生について、何も判っていないんだから
例えば貧乏な家に生まれたけれど、苦学して一流大学に入って大企業に入社して出世したとか、会社を起業して大成功したなんていう人は、割といるわで自分は、他の人以上に努力しただから、成功した自分は人生の賭けに勝った常に良い選択を自分で選んで来たなんて自慢したりするのはなはだしいて人は、そんなご自分の人生を本にして出版したりあろうことか、政治家に転身しようとしたりするわでも
その人たちが努力したことは認めるけれどやっぱり運なのよ世の中には、自分ではどうすることもできない要因《ファクター》が、たくさんあるんだから
火事や天災あるいは、不慮の事故犯罪に巻き込まれることもあるし突然、病気になることもあるわ信じていた人に裏切られたり、騙されることも家族に不幸が起きて自分の夢を断たなくてはいけなくなることもある努力は大切だけれど努力だけじゃダメなのよ運もなくちゃね
ミナホ姉さんの言葉を住友さんたちは、真剣に聞いていた
あなたたちが、今、ここに居ることだって運が悪かったのよねあなたたちのお父さんと、お父さんの会社の人関連企業の人たちまで救うためには、あなたたちが娼婦になるしかないんだからしかも、あなたたちは親の苦況を見捨てられるような心の冷たい娘じゃなかったわけだし