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驚く、桜子さん

ほら、前のわたくしって何かやたらとイライラしていて、人当たりの悪い娘だったじゃないすぐに周りの人とケンカしてでも、最近はそういうことが無くなったのよ自分で言うのも変だけれど丸くなったと思うわ

桜子さんだって前のわたくしだったら、今日みたいなことを相談してはくれなかったでしょ

桜子さんの相談亡くなった本当のお母さんの気持ちを理解するために売春してみたいということ

それはそうですわね確かに、まり子さんは変わられたわ明るくなられたし、皆さんに優しくなられたそれと前よりも、ずっと落ち着いた雰囲気になられたわ

ええ、全部公のお陰よ公とセックスして公の女になったから前は、わたくしの気持ちなんて理解してくれる人はどこにもいないって思ってたけれど今は、公がいるから何か嫌なことがあったら、思いっきり公とセックスして、身も心もメチャクチャにしてもらえばいいしセックスする度に、元気がもらえるのよそれと

まり子は、クスッと微笑む

セックスする度に信頼できる姉妹が増えるわわたくしたち、いつも他の子と一緒に公にご奉仕するから

オレのセックスはほとんどが1対複数だもんな

色んな環境で生きてきた、色んな環境の子たちが居るけれど一緒に、セックスを楽しむとみんな仲良くなっちゃうわセックスってほら隠しごとができないから身体も心も、丸裸になるでしょわたくしのことも全部赤裸々に見られてしまうけれどわたくしも、他の子の全てを見せてもらえるから

判りますわたくしも黒森様に全てをお見せしてしまったら、心の重荷がスーッと消えて行きましたわ

そうよ、公に対してそうなったことが一緒にセックスしている他の女の子にも起こるのよそうなったらホント、みんな、自分の本当の家族よりも信じられる人たちになるわ心からの姉妹になるのよ

ああ、まり子はみすずや瑠璃子とも、公ちゃんのセックスを一緒にしているのね

ええ、わたくし今、週に2、3回は黒森のお屋敷にお泊まりに行かせていただいてますから一緒にベッドの上で、ご奉仕させていただいてますわ

だからまり子は、最近、わたくしのことはお見限りなのねみすずや、瑠璃子たちとばかり仲良くして

元々、まり子は桃子姉ちゃんの妹分だった

オレの女になる前はお泊まりだって、桃子姉ちゃんの居る歌晏家のお屋敷の方が多かったはずだし

それは、桃子お姉様がいけないんですわ

まり子は笑顔で言う

わたくしの何が悪いって言うのよ

寝桃子姉ちゃんは、怪訝な顔でまり子に尋ね返した

桃子お姉様が、なかなか公とセックスなさらないからですわ早く公とセックスなさって下さいまり子は、桃子お姉様と一緒に公にご奉仕したいって、ずっと待ちわびておりますのに

男性にとっても、女性にとってもこんなに楽しくて、みんなが仲良くなれることはないのですから

公今から、わたくしと桜子さん一緒にセックスしてもいいわよね

まり子と桜子

公はいつもみすずお姉様と瑠璃子様香月家の従姉妹同士とはセックスしているけれど

まり子は、胸元のボタンを外しながら言う

狩野家の従姉妹の身体も比べてみたいでしょ

まり子と桜子さんは従姉妹同士だ

桜子さん、わたくしとあなたは色々な面で、良く似ているわ

服を脱ぎながらまり子は言う

わたくしはお母様が名家・狩野家の娘なのにその血を引くわたくし自信は、名家に属していないことを口惜しがっていたわだから、狩野家の本家の娘であるあなたのことが、ずっと羨ましかった

まり子さんでも、わたくしは

ええ、もちろん、わたくしも知っていたわ桜子さんが、お父様の不倫の子であるということもだから、ますます口惜しかったのよわたくしの身体にも、あなたの身体にも名家の血が半分だけ入っているわ

まり子は狩野家から嫁に来た母親と、名家では無い新興の大企業の経営者である鳥居家の父親正式な夫婦の間に生まれた娘

桜子は狩野家の現在の当主である母親と、銀座のお見せでホステスのアルバイトをしていた女子大生の間に生まれた不倫の子だ

桃子お姉様やみすずお姉様たちはご両親とも名家の方たちだから、100パーセント、名家の血を受け継いでいらっしゃるけれどわたくしたちは、50パーセントハーフなのよパーセンテージは同じなのに桜子さんは、名家の一員として公に認められていてわたくしは、そうじゃないそのことがずっと口惜しかったわ憎いとさえ感じていたわ

まり子は笑顔を崩さず正直に話す

でも、そんなこと今は、もうどうでもいいの名家の血なんて、こだわってないわだって、わたくしには公がいるもの

上半身下着姿になったまり子が、オレに抱きついて来る

名家の血なんかより、公の方が良いううん、公の方が好き公と一緒だと毎日、ワクワクするような楽しいことばかりなんだもの

でも、桜子さんあなただって、鳥居家のためにどちらかの名家に嫁がなくてはならないはずですわ

まり子は成り上がりの鳥居家が、名家との縁を繋ぐために政略結婚しなくてはならないことになっていた

そういうお話でしたけれどでも、よくよく考えてみましたら、新参者の鳥居家じゃ

わたくしを名家・狩野家の血を引く娘って肩書きで売り込んだとしてもどうしたところで、結局、名家の中でも下の方の家格の家としか、縁談がまとまらないんですよねぇ

名家というものはそんなにたくさんの数の家があるわけではないですし上の方の家格の名家は、近い家格の家同士で子供たちを結婚させますものね

幾ら世界企業になったトリイ電子の社長令嬢でも嫁として迎え入れてくれる名家なんて限られていますわ家柄はあっても、今は家の台所事情が苦しくて鳥居家から援助して欲しがっているお家とかなんでしょうね

桜子さんがうつむく

狩野家がそうだった

家の経済状態が厳しいから3大名家の家柄なのに、一般家庭の鳥居家にまり子の母親を嫁に出した

でも嫁に出すのと嫁にもらうでは条件が全然違いますし嫁に出すのは、出しっ放しですけれど嫁にもらう方は、将来、その嫁が家の跡継ぎ息子を産む可能性もあるわけですから

そうねおかしな家の娘が、跡継ぎの母親になったら色々と問題が起きるかもしれないと敬遠する家が大半でしょうね

桃子姉ちゃんが、まり子の言葉にうなずく

名家の世界には庶民の家とは違う、しきたりとかが多いものね息子の母親が、そういうことを教えられないとか母親の実家が、子育てについて色々と余計なことを口出しして来て家が代々受け継いできた伝統行事を改悪するんじゃないかとか心配するのは当然だと思うわ