Выбрать главу

名家ではない鳥居家の方に、神崎家から母子が来る方が問題が少ないのか

よし、ではこの件はこれで終了とする問題は無いな

狩野家は当主の典明氏は、分家と家臣に押し込められ、当主の座から引き摺り下ろされたおそらく、次の当主が決まるまで、どこかに監禁されることになるだろう

典明氏の妻の聡子さんと息子の典靖さんは実家の神崎家に行く

桜子さんは従姉妹のまり子が居る鳥居家にお預けになる

そうして、今後の狩野家は神崎家と鳥居家が、人材と資金を出して改革し、再興させる

今後10年間は、誰が次の当主になるかは決めない

問題がないようなら、解散しよう小僧太一と藤宮くんを呼んでくれ

オレはすぐに、隣の部屋に通じるドアを開いて二人を呼ぶ

ああ、藤宮くん聡子くんと桜子くんのために部屋を用意してやってくれ少し、わたしのいない所で母娘で話したいこともあるだろうああ、桃子とまり子くんも一緒に行ってやってくれ2人きりでは、かえって気まずいかもしれんからな二人の邪魔にならない範囲で、付き添ってあげてくれ

歌晏老人は、レイちゃんや桃子姉ちゃんたちに言う

かしこまりましたどうぞ、狩野様、桜子様、桃子様、まり子様もこちらへ

レイちゃんが、他の部屋へ桜子さん親子たちを誘導しようとすると

あの、歌晏様

桜子さんは、何故か心配そうにオレを見た

歌晏さんは、桜子さんにニコッと微笑むと

大丈夫だ桜子くんが思っているようなことにはならんよ

また、オレを見る

さあ、行きましょう桜子さんお祖父様にお任せしていれば平気よ

公も図太い人だから、大丈夫全然平気よ聡子様も、こちらへ

桃子姉ちゃんとまり子が狩野家の血の繋がらない母娘を促す

では、歌晏様失礼致します

聡子さんが、歌晏老人に頭を下げた

うむ、全て良いようにさせる安心したまえ

では、お祖父様一旦、失礼致しますわ

歌晏老人に一礼した後も、桜子さんは心配そうな眼でオレを見ていた

桜子様参りますよ

レイちゃんが桜子さんに声を掛けて

桃子姉ちゃんとまり子が桜子さんと母親を連れて部屋を出る

山田太一さんは、そのまま部屋に残った

部屋に居るのはオレ、歌晏老人、克子姉、みすず、太一さんの5人となる

桜子くんが何を心配していたか判るかね

歌晏老人が、オレに尋ねる

いや判らないです

桜子くんは、自分が退席した後にお前が、わたしに厳しく叱責されるのではないかと思っているのだよ

オレが怒られる厳しく

お前は桜子くんが言い出した売春婦ごっこを受け入れて桜子くんの身体を楽しんだのだからな

そのことか

詳しいことは知らんが、どうせお前のことだから相当、楽しんだのだろう

口内射精して飲精させて

処女喪失は、抜かずの2発で

その後も

責任は取ります

何だ、お前みすずくんを諦めて、桜子くんと結婚するのか

そうじゃないです結婚はできませんけれどこれから先、オレが生きている限りは桜子さんが困っていたら、世界中のどこにいても駆けつけてオレが助けますそういう覚悟です

ふむ本気でそう言っているのか

歌晏老人は、オレの顔を見て言う

そういう覚悟ができる相手じゃなければセックスしませんオレだって、覚悟を決めてパンツを脱いでるんですから

おかしな表現をするのだな覚悟してパンツを脱ぐか

歌晏老人は苦笑するとみすずを見て

みすずくんは、いいのかねこういう男を自分のパートナーにしていて

あたしは、旦那様に従うだけですというより、わたくしは旦那様のこういうご性格を愛しております

節操の無さをかね

自分が愛さねばならないと感じた女性は全て幸福にしようとなさることですわわたくしの旦那様は、これ以上は自分には無理だとか許容量を超えてしまったら自分が保たないとかは一切、おっしゃいませんから愛すべき女性は、全て手を抜くことなく、徹底的に愛されますそれにわたくしの旦那様でしたら、まだ100人でも200人でも愛すべき女性を受け入れられると思いますわ

みすずは、オレをスーパーマンだと勘違いしている

黒森家も同じ考えかね

歌晏老人は、今度は克子姉に尋ねた

はいこの子は良い子しか選びません鼻が効くのか、眼が肥えているのか判りませんけれど

克子姉は、まるで自慢するように言う

この子の場合中身の無い女性には、全く興味を示しませんから美しくて、優しくて、何かしらの能力に優れた子しか選ばないんです今まで子の子が見つけてきた子は本当に全員、素晴らしい魅力と才能の持ち主ですわ黒森家の屋敷は、今はちょっとした女の梁山泊になっていますもの

克子姉の答えに歌晏老人は

確か、梁山泊に集まった英傑は108人だったな

うちに居る子たちは梁山泊の食客とは違いますからみんな家族としてこの子を中心に家を盛り立てて行く覚悟ができていますわみんな数年先には何かしらを成し遂げる力を持っていますしつまり、この子が女の子を連れて来る度に黒森家は大きく強く成長しているんです

そんなに女ばかり集まってよくケンカにならないものだね

歌晏老人が尋ねる

みんな仲良くが我が家の家訓ですそれが守れない者は、家から追い出されますからこの子の愛を失うぐらいなら、みんな、協力して家を守る方を選びますわ

ふむなるほど

歌晏老人は改めて、オレを見る

女の子とは美しい珠《たま》のようなものだと、わたしは考える

女の子は珠

美しいが壊れやすい珠だ珠に1つでも小さな傷が入ればそこからひび割れて、割れてしまうかもしれない

女の子の心のことか

そして、名家の娘たちは一般の娘たちよりもずっとか弱い普段から守られすぎているから珠に傷が付きやすい割れる時は、あっさりと割れる珠に傷が一番怖い

悲しげな表情で、歌晏老人は言う

狩野典明くんのしたことは娘の内面に珠に大きく深い傷を付けたと思うそれならば、わたしたちのするべきことは傷が大きくならないように、娘の心が割れてしまわないように手当することが最重要だと思う

狩野桜子さんが、心に受けた傷

元々、桜子くんには自分が父親の不倫の娘であり、そのことを世間に隠しているという負い目傷があった

最初から桜子さんという珠には歪みがあった

それでも本当の母親のことを何も知らされていなかったから桜子くんには、実の母はどこかで幸せに暮らしているのに違いないという希望があった

今回のことで桜子くんは真実を知ってしまった狩野典明くんが、彼女の本当の母親に何をしたかということと何もしなかったということを

子供だけ産ませて、狩野家から追い出したこと