オレは別にそうした方が良いと思うことを、しているだけだよ
特別なことをしているつもりはない
そういうのを当たり前だと思っているからノブは凄いのよだから、みんなのノブでいられるのよね
わたくしたちのことも受け入れてくれるし公は、みすず様や瑠璃子様みたいな方たちも、平然として受け入れちゃうのよね
怖くないしむしろ安心なのよ公は、絶対にわたくしたちのことを裏切らないって判っているから
そうですわねわたくし本当はまだ香月様や歌晏様のお言葉は信じていませんでも、黒森様は信じて付いて参ります
桜子はそう言う
わたくしは、歌晏様や香月様を信じてここに来たのではありません信じられるのは、黒森様だけです
桜子の言葉にありすと可憐が続く
黒森様がいらっしゃらなければ毎日、不安で泣いてばかりだったと思います
可憐が、そう言うが
いや、ちょっと待て
それは違うだろ可憐が安心して居られるのはアニエスやルナたちが、毎日、可憐に笑顔で優しくしてくれているからだろオレの力じゃないよそれに、克子姉やマナたちが、美味しい食事を作ってくれたりみんなが家族のために、色んなことをしてくれているからだオレなんて、大して役には立っていないよ
オレはみんなに助けられて、何とか生きているだけの人間だ
黒森様こそ間違っておられますわ
アニエスさんたちだって、黒森様がいらっしゃるから微笑むことができるんだと思います笑い合うことが
わたくしたちの真ん中に公がいるのよ
いつの間にか、半裸の少女たちがオレを取り囲んでいる
さ、公誰からにする
16歳の桜子と13歳のありす12歳の可憐
16歳の茉莉花と14歳のエリカ
16歳のまり子と17歳の可奈センパイ
みんな優しい笑顔でオレを見ている
さてエロシーンはどうしよう
1268.恋の鞘当て / 眼下の脅威
まり子がオレに微笑む
桜子と可憐とありすエリカと茉莉花まり子と可奈センパイ
パジャマの下を脱いで素足になった美少女たちが、オレを見ている
まり子や可憐たち超お嬢様校に通っているお嬢様たちが、みんなみすずに対して、警戒心を持っていることは判った
それはそれで何とかしなくちゃいけないことなんだけれど
今はとにかく、眼の前に居る少女たちの相手をしないといけない
部屋のドアが、突然、ノックされる
お屋敷のルールではオレが夜の当番の子たちとセックス部屋に入ったら、翌日の朝、部屋から出て来るまでは、当番で無い子たちは一切邪魔をしてはいけないことになっている
夜、寝る前のセックスと目覚めた後のモーニング・セックスは、当番の子の権利として保障されているからだ
それなのに、こんな時間に誰かが来たということは
あら、やっぱり聞かれていたのかしら
まり子が、天井を見上げる
このお屋敷の中には盗聴システムが張り巡らされていることは、まり子たちも知っている
別にいいけれど聞かれてもいいと思って話したことだから
苦笑して、オレを見るまり子
公に判っていてもらいたかったのよねわたくしたちが、香月家をどう思っているかということを
あたしたちにとっては、香月グループもまり子のお家のトリイ電子だって、そんなに変わらないんだけれどねどっちも大きい家で、お金持ちで、とにかく凄いんだから
でもわたくしたちにとっては、明確な差があるのよ鳥居家は名家ではないし、香月家は名家の中の名家同じ名家の中でも格があるし
ありすの鞍馬家や、可憐の水島家よりもずっと家格が高い
コンコンコンッ
ドアが、さらにノックされる
ちょっと行って来るよ
オレがベッドから降りようとすると
まり子も付いて来ようとする
いいよまり子たちは、パジャマが半脱ぎになっているからオレはまだ着たままだからさ
オレは、1人でドアへ向かう
さすがに、セックスの空気を引き摺った格好のままで来訪者と対面するのは、お嬢様としては恥ずかしいだろう
もう一度、ノックの音が響くと同時にオレは部屋のドアのロックを外した
ガチャッと、ドアを開ける
あ、ごめんなさい今、平気
ドアの向こうに居たのはメグだった
どうしたんだ何かあったのか
ごめんなさい、あたしすっかり忘れてたのよヨシくん、明日までに学校に出さないといけない種類があるのよ
ああ、右手に何かペラペラのプリントを持っているな
え、そんなのあったっけ
オレはそんなものの存在は、全く記憶に無い
これ、先週ヨシくんが、パン工房へ行っちゃってて教室に居ない時に先生が配ったのよアンケート形式の調査票なんだけれどこれ、明日の朝のホームルームの時までに提出しないといけないのよでも、ヨシくん朝はパンの仕込みがあるから、ホームルームには出られないでしょ
いや、オレはいつも、朝のホームルームの時までには教室に行くようにしているけれど
メグの表情が変だ
あたしが自分のと一緒に、ヨシくんのも提出しておくから今、書いちゃってくれない明日もあたしは朝練だから、朝はすれ違いになっちゃうし
メグは部屋の奥に向かって
3分ぐらいで書き終わる書類なんで本当に悪いんですけれど、ちょっとだけヨシくんを借りてもいいですか
大きな声で言う
いいわよ、恵美さん
可奈センパイが、大きな声で答える
その調査票なら、あたしも去年書いたわ大切な書類だから、慌てないでちゃんと書いてね、ノブ
メグに話を合わせてくれる
ええ、書き方はあたしが知ってるからヨシくんにパパッと必要な項目だけ書いてもらいますから
メグはこの書類は、自分がオレに書き方を教えないといけないものだとアピールする
3、4分で終わることならいいでしょ、みなさん
可奈センパイが、年長者の貫禄でベッドの上の他の少女たちに、そう言ってくれた
そうね学校に提出しないといけない書類のことなら仕方ないわよね
まり子もそう言ってくれた
黒森様、お部屋の中で書類をお書きになられたらいかがです恵美お姉様も、どうぞ中へ
エリカが、そう言うが
いえ、さすがにそれは悪いわあたしは今夜はお当番じゃないんだから
メグは、部屋の中に入ることを拒んだ
オレが廊下で書くよペンとか持って来てくれてるんだろ
ええ、ここにあるわ
メグが、返事をする
じゃあ、ちょっと待っててくれすぐだから
本当にごめんなさいね
オレは廊下に出て
ドアを締める
廊下にはメグの他にミナホ姉さんと寧と美智と、なぜか栗宮素子さんと御厨くるみさんが居た
そしてみすず自身も