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うちに、どれだけたくさんの女の子が居るのか知ってますよね

女の子同士の人間関係の面倒くささは、よく知ってますよオレは

女の子は、すぐに派閥を作る

いや、どこの派閥にも入れなくて孤立すると精神が不安定になるからむしろ、どこかに入って欲しい

しかも、その派閥は人間の関係で、コロコロと変わる

昔はあんなに憎み合っていた雪乃とメグが今は、1つの派閥を作っているのは

他の派閥が次々できて、危機感を感じたからだろう

オレたちの家族の人間関係は、どんどん変化している

今日は、ありすを中心とした鞍馬家組が旗揚げしたからきっとまた、勢力図が変わると思う

そうねあのお屋敷の中の、たった一人の男の子で毎日、生々しい女の世界と闘っているのよねあなたは

珠代さんは、笑ってそう言う

闘ってませんよ毎日、判ろうとして受け入れているだけですオレは

そうですわみんな仲良くが、今の黒森家の家訓ですから

奥の部屋から、克子姉が入ってくる

女の子たちだって、みんな、この人に嫌われたくないからだから、壊滅的な女の闘いは、起きてないんですよ今のところ

この子っていうより御名穂さんでしょ御名穂さん、怒らせたら、とことん怖くなる人だから

いえいえウチで怒らせたら一番怖いのは、この人よ御名穂お嬢様だって、この人には嫌われないように気を遣っていらっしゃるんですから

珠代さんが、改めてオレを見る

いや、オレそんなに、怒ったりしないですよ

当たり前よ、あなたが怒るようなことがあればそれこそ、全員フル出動で、怒らせた原因を根絶しにいくことになるもの黒森家だけじゃないわよ、翔お姉さんやレイちゃんまで動き出したら

克子姉の言うとおり現在の香月セキュリティ・サービスは、非常に恐ろしい戦闘集団になっている

組織もあるし、諜報力もある表の警護会社だけでなく、裏の実行部隊もいる

翔姉ちゃんは、今やそのボスだレイちゃんは、実働部隊の隊長

ていうか、香月セキュリティ・サービスは、丸まるオレの支配下に置かれることがジッちゃんによって、決定しているから

オレの決定によって、翔姉ちゃんが巨大な組織を動かすことになる

ああ、あの人たちに睨まれたら、その辺のヤクザ組織なんかよりも、よっぽどタチが悪いわよねお金で話が付いたりしないから10人や20人は、簡単に死ぬことになるかも

珠代さんは、冗談ぽく言うが横にいる住友さんは、本気で怖がっている

ホント、この子が心の優しい、我慢強い人でいてくれて助かっているわ

さ、そろそろ行くわよ

珠代さんが、希美に声を掛ける

希美は、バスローブの紐を縛り直して

じゃ、黒森くん頼むわね

オレの唇に、チュッとキスした

もちろん頼むのは住友さんのことなんだろう

オレからも、希美にキスをしてこの場は別れることになる

珠代さんと希美が地下へ向かう、専用の隠しエレベーターへ向かった

住友さんは、うつむいたまま部屋の隅に立っている

オレは、珠代さんが持って来てくれた衣装トランクを開けてみた

部屋を替えましょう向こうの部屋に、お茶の用意をしたわ

そうだなこのパーティ・ルームは、希美との思い出だけにするべきだろう

あなたも連続だとキツイでしょ処女相手はちょっと、お茶を飲んで住友さんとお話してからにしたら

セックスに使う体力や精力は、変わらないけれど

処女の相手は、確かに気疲れするんだよなあ

ずっと、集中していないといけないから

判った、そっちへ行くよ住友さん、行こう

オレは、トランクをパチッと閉めて担ぎ上げる

これは、このまま運ぶことにした

さあ、こっちよ

克子姉に連行されるようにして住友桃香さんは、歩き出した

ここはベッドルームなんだ

克子姉が連れて来てくれたのは天井の高い10畳くらいの洋室に、ベッドと小さなテーブルの置かれている部屋だった

インテリアはどれも、木製の高級そうな仕上がりになっていた

カーテンも、まるで大劇場の幕みたいなエンジ色に金モールの付いた豪奢なものだった

ほら、さっきあなたが富士山を見たがっていたでしょ

克子姉が、ベッドサイドのパネルを操作するとスススーツと、カーテンが電動で開く

富士山はあそこよ

さすが、地上32階富士の山なみが、よく判る

まだ雪を被っている季節じゃないのが残念だけれど

うん、凄いねほらほら、住友さん、富士山だよ

住友さんは、困惑している

ちゃんと見ておきなよ富士山を見ながら、処女喪失なんてなかなかできないんだからさ

住友さんは、オレの言葉にますます萎縮してしまっている

はい、まずはお茶を飲みなさい

克子姉は、ティーカップに紅茶を注いでいく

住友さん、そこの椅子に座って

住友さんは、椅子に座る

長身のスポーツウーマンのはずなのに、すっかり縮込んで、小さく見えた

オレも、バスローブのまま椅子に座る

いい香りだね

紅茶の匂いを嗅ぎ飲む

ああ、内臓が温まる

身体がこんなに水分を欲しがっていたとは

住友さんも、飲みなさい

克子姉が、強めに言った

住友さんも、紅茶を啜る

やっぱり、プレッシャーに弱い子なんだな

一人きりになると

さっきは、白旗さんの影響と他の子たちが居たから、虚勢を張っていたんだ

住友さんの正体が、見えてきた

これから、住友さんはオレとセックスするわけだけどさ

オレはいきなり、切り込む

その前に、何かオレと話しておきたいこととかってある

うつむいたまま

あ、あたしってそ、そんなにダメな子ですか

さっきのオレと希美のセックスに至るまでの会話を、下の施設で聞いていたんだな

うん、ダメだね全然、ダメ白旗さんよりは、マシだけど

オレは、わざと全否定する

下でも言ったけれどさ希美が最高、住友さんはちょっとダメ、白旗さんは全然ダメっていうのが、オレの評価だからそれで、この順番にしたんだしさ

今、オレとセックスした希美を見ただろどうだったすっげぇ、良い女になってたと思わないか

住友さんは、少し間を置いて

びっくりしました朝比奈さん、あんなに楽しそうに笑ってるなんて

それから、オレをチラッと見て

あ、あのの、希美って呼んでいるんですね

呼び方が変わってしまったことにも、驚いているらしい

ああ、オレのチンコで処女膜をブチ破ってオレの精液を注ぎ込んだからね娼婦としての仕事を始めた後でも、膣内射精していいのはオレだけって知っているよな

正確には娼館の客である政財界の人たちの方が、避妊に気を付けるから

娼婦との間に、子供ができたら困るのは彼らの方だ