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オレには何も力は無いがイーディたちが、彼女の親たちを蹴散らしたりヨミによって、仲間の女の子たちの記憶が削られたりとたことを覚えているから

知っている人もいるでしょうけれど彼は、黒森公あたしの弟よあたしに、もし何かあった場合は黒森家のビジネスは、全て、この子が引き継ぐことになるわ

住友さん、白旗さん、朝比奈さんの3人は余りオレに興味を示していない

ま、そうだろう

学生服姿のただの高校1年生なんだから、オレは

もっとも、住友さんたちも制服姿だけれど

久しぶりねしばらく見ないうちに、締まった顔つきになったわね

珠代さんが、オレに言う

ご無沙汰していますその節は大変お世話になりました

オレは、スッと頭を下げる

いいのよ、そんなことはああうちのホテル、いつでも利用して良いのよあなたたち、全然、来ないじゃない

珠代さんはラブホテルを経営している

5月の時に、メグとマナと3人で泊まった

あのじゃ、そろそろ伺います

瑠璃子とかが行ってみたいって言ってたよな

アニエスやルナは小学生だから、さすがに連れていけない

いや、瑠璃子だってまだ中学生だけど

というか、高1のオレだってホントは入っちゃいけない所なはずだけれど

何よ、そろそろって電話してくれたら、部屋を取っておくから遊びに来てね

珠代さんは、笑ってそう言った

美里さんは、一週間ぶりに会うオレに何か話したげに、こっちを見ている

徳大寺さん、黒沢さんはうつむいたまま

住友さんたちはあからさまに高校生の男子が何をしに来たんだと、オレを警戒している

この公があなたたちを一生、管理することになるからそのつもりでね

ミナホ姉さんが、ズバッと言う

一生っていうのは、どういうことですか

口を開いたのは巨乳和風美人の白旗せつなさんだった

あたしたちは親の借金を返すために、こちらで働くことになりましたけれど

そうだよ借金を返したら、自由にになれるはずだよね

スポーツ美少女の、住友桃香さんも口を開く

ええ、あなたたちには5年間働いてもらってあなたたちのお父様にお貸しした資金は返済していただくし、それ以上に稼いだお金はちゃんと支払うわあたしたちの顧客は、皆様、政財界の方たちだからいずれ、その方たちとのコネクションを基にビジネスを始めるのも、あなたたちの自由よ

でも、あなたたちには一生、監視が付くからそれは、しょうがないでしょお相手をさせていただいた方たちが、みんなお偉い方々なんですからあなたたちが、ここで見聞きしたことを放言しないように見張りは付けるわよあなたちに干渉はしないけれど結婚も出産も見届けるわよそして、もちろんあなたたちが余計なことを喋りそうだと感じたら処分するわ

そ、それって希美たちを殺すってことですか

茶髪ツインテールの朝比奈希美さんが、髪の毛を触っていた手を止めてミナホ姉さんに尋ねる

そこまではしたくないわねまあ殺さなくても、喋れないようにする方法はあるし筆談だって、ペンが握れないように指を切ってしまえばね

こういう時のミナホ姉さんの怖さは尋常ではない

冷たい笑顔で娼婦候補生たちを圧する

いや、美里さんだけは意味が判らないのかキョトンとしているけれど

あたしたちも、あんまりそんなことはしたくないけれどでも、厳しくやらないと、あたしたち自身もお偉い方々に処分されてしまうから

前例は幾つもあるのよ死にたくなかったら、気を付けなさい

結婚する前ならまだいいわ子供を産んでから、子供を残して殺されるとか嫌でしょあたしも嫌よまだ小さな子だと、本当に可哀相だから

珠代さんには小学生の男の子がいるはずだ

だから言葉に、リアリティがある

そういうことよこの公があなたたちを一生監視するわまあ、正確には公の部下がだけれどあなたたちの裏切り行為を見つけたら、処分の指示を出すのは公が担当することになるわ

オレはジッちゃんから香月セキュリティ・サービスを貰うことになっている

黒い森を引退した後の娼婦の様子は香月セキュリティ・サービスが、ずっと調査対象にする

もっとも、元娼婦が病気をしたりして、生活に困った時のフォローなんかもアフター・サービスも、オレが確実に担当することになるんだろうけれど

今は、悪いことしか伝えない

それと、公にはあなたたちのセックス能力のチェックも担当してもらうから

ミナホ姉さんは、本題を切り出す

いつでも、どこでも、どんな時でも公がチェックしたいと言ったら、あなたたちは公にセックス奉仕しないといけないのよもちろん、それは商品の具合を検査するための検品作業だから労働賃金は発生しないわ

ちょっ、ちょっと待って下さい

住友さんが、慌てて言う

じゃあ、あたしたちいつでも、無条件でこの男の子にヤられちゃうんですか

ええ、うちの娼婦でいる限りずーっとね

ミナホ姉さんは、平然と言った

そ、そんなだって、この子、高校生なんですよね

ツインテールの朝比奈さんが、叫ぶ

そうよ朝比奈さんと同じ高校1年生よ

え、ではあたしや住友さんより、年下

白旗さんが驚く

だから何なの公は、あたしの弟いずれは黒森家の当主になる子よあなたたちのセックス管理ぐらいできるわ

ミナホ姉さんはニヤッと笑う

ああ、それからうちではお客様には、皆さん、コンドームを使っていただいているけれどこれはお客様の方が皆様、政財界の大物ですからもしものことがないように、率先してそうなさっているんだけれどね

娼婦とのセックスで、子供ができないようにか

でも、公はコンドームが嫌いだから公とは、生でしてもらうわよ

そ、そんな赤ちゃんができちゃいますよ

朝比奈さんが、そう言う

そうねできちゃうかもしれないわよね

ミナホ姉さんは、冷たい笑みを崩さない

大掃除なのか、母が数十年開けていない天袋の中の荷物を引っ張り出しました

見たことの無い人の大きな写真額が出て来て

私これ誰の写真

父うーん、オレの親父かもしれん

私かもしれんて

父いやぁ、久しぶりに見るからうーん

私の祖父は昭和28年に亡くなっているので

私は会ったことがありません

父これ、多分、遺影だなてことは50年ぶりに見るのか

私父さん、昭和28年は60年前だよ

父そんな見てないんだから、記憶がハッキリしないよ

祖父よこの罪深い息子に化けて出てやって下さい

父いや、多分、親父だよオレと何となく顔が似ているだろ

だから何で確信を持たないんだ

1104.セックス潮流 / 娼婦になるためのテスト

■この章の主な登場人物(メインキャラを除く)